NHK入門 〜知っておくべき、NHKの基礎知識〜

1 公共放送 ずばり、「みんなのための放送局」

NHKの前身、東京放送局が1925年にラジオの試験放送を開始しました。これが日本の放送のはじまりです。その後、1950年に、放送法にもとづく「公共放送」としてNHKは誕生しました。
実は、放送法は民放局にも適用されています。しかし、NHKの場合は使命や運営方法、さらには番組についても細かな規定があるのです。
具体的にはNHKが真の公共放送としてふさわしく、営利を目的とせず、政府から干渉を受けることなく自主性を保障されていること。そして、公共の福祉のために、質の高い放送番組を全国に届けることなどが定められています。
つまり、公共放送とは「みんなのための放送局」なのです。

2 災害報道 大切ないのちを守りたい

国民のいのちを守る。これはNHKにとって、最大の使命の一つです。NHKは「災害対策基本法」で、報道機関として唯一、国の指定公共機関に指定されています。
地震、津波はもちろん、台風などによる災害時に、迅速、正確、そして分かりやすく国民に情報を伝えることで被害を軽減するために、東京・渋谷のNHK放送センターでは、ほぼ毎日災害訓練を行っています。
また、NHKでは全国に独自の地震計やロボットカメラを設置し、各地の被害の状況などをいち早く伝えるための設備をさらに充実させています。
東日本大震災以降、NHKでは被災地の現状を全国に伝えるとともに復興の課題を検証しています。また被害と教訓を後世に伝え、今後の防災に役立てるためのアーカイブ化にも力を入れています。

3 受信料制度 収入の96%は受信料から

「放送の自主性」に欠かせないのが、「財政の自立」です。NHKの収入の96%は、みなさんからの受信料で成り立っているということをご存知ですか。税金でも、広告収入でもない、国民が公平に負担する受信料によって支えられているのがNHKなのです。
NHKは、政府や企業などの特定の団体からの干渉を一切受けることがありません。スポンサーや視聴率のためだけに番組をつくる必要もありません。そんなNHKだからこそ、緊急時に長時間にわたって災害報道を続けたり、子ども向け番組や福祉番組など見る人の数が限られるような番組でも放送することができるのです。

4 地域密着 全国54か所の放送局がある

地域放送局の多さはNHKの強みの一つです。NHKは全国向けの番組だけでなく、地域向けの番組をつくることが放送法で義務づけられています。そのため、各放送局が地域に密着したニュースや生活情報、地域文化などを伝えるさまざまな番組を制作しています。また、「地元ならでは」の文化や情報を全国へ発信しています。
NHKに入局すると、多くの新採用者が地域放送局へ配属されます。新人たちはみな、初めて訪れる土地で、そこで暮らす人々と深く関わって仕事をしていきます。初任地が「第2のふるさと」となって、NHKの職員は一人前になっていくのです。

5 国際放送 世界にJAPANを発信する

「NHKワールド」はNHKの海外向け放送です。世界へ日本の情報を英語で発信している「NHKワールドJAPAN」。そして、海外に住む日本人へ日本語の番組を提供している「NHKワールドプレミアム」。18の言語で世界に発信する「NHKワールド・ラジオ日本」のほか「NHKワールド・インターネットサービス」があります。
日本のニュースや文化を世界の人々に正確に・迅速に伝えたり、自然災害や大きな事件が起きた際にはライフラインとして重要な役割も担います。
東日本大震災の際にも、「NHKワールド」は日本の現状を24時間発信し続け、海外メディアへも映像を提供し、世界から高い評価を受けました。

6 放送技術 未来の放送技術を究める

ラジオから始まった日本の放送は、テレビの時代へと発展し、その後も衛星放送、ハイビジョン、デジタル放送へと進化してきました。そんな放送の歴史において、NHKは常に世界の放送技術を先導してきました。
NHK放送技術研究所では、ハイビジョンの16倍の画素数で映像を映し出す超高精細のスーパーハイビジョンテレビや、特殊な眼鏡なしでも自然な3D映像を楽しめる新しいテレビ、多様化する生活環境に対応するため、インターネットを活用した新たなサービスの研究など、便利で豊かな放送の実現に向けて、次世代の放送技術を研究しています。

7 視聴者との関わり みなさんの声を大切に

公共放送だからこそ、NHKはみなさんの声を大切にしています。1年間にNHKに寄せられる視聴者からのご意見・ご要望はなんと400万件以上にものぼります。「この番組が良かった」といううれしいご意見から、「もっとこういうことを取り上げて欲しい」というご要望、そして「けしからん!」といったおしかりまで、その声はさまざまです。NHKでは、視聴者からのご意見・ご要望をデータベース化して番組制作の現場とも共有しています。
さらに、NHKでは公開番組やイベント、美術展や音楽会などの文化事業も数多く行い、視聴者のみなさんと積極的に触れ合っています。

どーもくん Who is Domo-kun?

タマゴから生まれた謎の生き物。1998年にBS10周年キャラクターとして誕生しました。 2011年のBS放送デジタル化の際には、青スーツのBSデジタルどーもに変身したこともあります。うさじいと一緒に日本のどこかに住んでいます。テレビが大好き。