平成28年度 NHK放送技術 冬季インターンシップ実施報告

<1日目>

講義「NHK放送技術業務の概要」

公共放送NHKの幅広い技術業務とその役割について分かりやすく解説。NHK放送技術の強みは、“研究⇒開発⇒導入⇒運用”という放送技術の流れを組織全体で連携して実施していることを具体的に紹介した。

実習「音楽番組制作実習」

スイッチャー(SW)、撮影、音声、照明など、それぞれの担当に分かれて、実際に番組制作で使用している機材を使って音楽番組の制作実習を行った。演奏者の音をチェックするリハーサルの後、撮影方法を話し合い、実際に収録するという本番さながらの実習とした。最後に、職員から講評を受け、番組制作の奥深さを体感した。

1日目

1日目

参加者の感想

  • 【講義】
  • NHKだからできること、NHKの使命は何であるかを分かりやすく伝えていただいた。
  • 放送技術業務の概要や、他社にはない独自の魅力を知ることができた。
  • 業務の概要を全体的に理解することができたので、導入として分かりやすかった。
  • 【実習】
  • 実際にカメラマンや音声、照明、SWなどの業務を体験することができ、番組制作の難しさや面白さを学ぶことができた。
  • カメラワークの奥深さ、制作技術のチームワークの大切さと表現の幅広さを知ることができて良かった。
  • 照明では、音楽から感じたイメージを光でデザインする楽しさを感じることができた。
  • 実際にグループで1つの作品を作り上げることで、現場の雰囲気をリアルに感じることができた。
  • 職員の方が親身になって接してくれたので、真剣に楽しく参加することができた。

<2日目>

見学①「TOC/SHV-TOC」

番組送出の要であるTOC(テクニカル・オペレーション・センター)と8Kスーパーハイビジョン試験放送を送出するSHV-TOCを見学し、実際の送出現場を体感した。

見学②「中継車」

スポーツ中継などで使用しているハイビジョン中継車を見学し、コンパクトな空間に最大限の制作機能を実装するための工夫や、中継現場での運用方法について解説するとともに、実際にカメラや音声機器を操作することで、スタジオ制作とは異なる中継番組制作を体験した。

見学③「CG/VFX」

CG/VFXを実際に制作しているデジタルステーションを見学し、紅白歌合戦でのCG制作やNHKスペシャルでの特殊映像制作など最新のCG/VFX技術の動向を説明した。

講義①「放送ネットワークの概要・送信技術の仕事」

放送局から視聴者の皆さまのお宅まで、NHKの放送はどのようにして届けられているかなど、放送ネットワークの基礎について解説した。また、送信技術の仕事は、24時間365日放送電波を安定して届けること、TVだけでなく放送全般において、低コストで信頼性の高い設備の導入を目指し、技術開発を行うことを説明した。

講義②「墨田放送所・菖蒲久喜ラジオ放送所の概要」

墨田放送所(スカイツリー)や菖蒲久喜ラジオ放送所の放送対象地域や送信アンテナの形状、送信電力などを解説した。また、放送電波を安定して届けるためのシステム・体制について説明した。

講義③「受信技術業務の概要」

受信技術業務は、放送が受信されるまでをサポートする仕事であり、電波環境調査や、受信障害が発生した場合はその原因解析まで行っていることを説明した。また、大規模災害時には避難所へのテレビ設置などの業務にもあたることを紹介した。

実習「送信機の操作/放送電波の測定」

デジタルテレビ、FM、ラジオの送信機を操作し、それぞれの信号を測定器(スペクトラム・アナライザー、オシロスコープ)で観測した。またスカイツリーから送信されているテレビ電波の受信測定も実施した。

2日目

2日目

2日目

参加者の感想

  • 【見学】
  • 8KのTOCや地上波、BS、ラジオのTOCなど普段見ることのできない場所も見学できて感動した。
  • TOCの説明では、番組が滞りなく放送するという強い使命感を感じ、とても魅力的だった。
  • 中継車の中の密集度の高さに驚くとともに、実際にカメラに触れることができ、中継制作のイメージが膨らんだ。
  • スポーツ中継の話をカメラマン視点で聞くことができ、スタジオカメラと中継カメラの違いを学ぶことができた。
  • CG/VFX制作では、技術側のこだわりが多く反映されていたのが印象的だった。
  • 【講義】
  • 私の専門分野と離れていることもあり少し難しい部分もあったが、NHKの役割などを感じ取れることができた。
  • 詳しい業務内容を知り、自分が働くときのイメージを膨らませることができた。
  • 私たちが当たり前に視聴している放送について、放送電波の確保や人材育成、技術調査、開発を少ない人数で行っていることに驚いた。
  • 【実習】
  • 「電波とは何か」、「放送に映像や音はどうやって乗せられているか」を、実際に機器や回路図などを使って実習ができたのでよく理解できた。
  • 学校の実験で扱ったことのあるテーマがいくつかあり、自分が今学んでいることが活用されていることを知り、さらに興味を持つことができた。
  • 放送設備の重要さと、絶対に放送を途切れさせないための努力・仕組みを詳しく学ぶことができた。

<3日目>

見学①「8Kコンテンツ視聴」

放送技術研究所の講堂で、紅白歌合戦やリオオリンピックのハイライト映像の8Kコンテンツを大画面、22.2マルチチャンネル音響で視聴し、臨場感あふれる8Kの世界を体感した。

見学②「放送技術研究所の見学」

実際に研究に携わっている研究者が、8Kスーパーハイビジョン映像技術、シート型ディスプレイ、メディア統合技術、次世代地上デジタル放送伝送技術、手話CGなどの研究成果を直接説明した。さらに、技術研究・開発の現場や実験室を見学した。

3日目

3日目

グループ討議「とにかく楽しい放送サービスって? 2025」

インターンシップでの見学・体験をふまえて2025年の放送サービスについてグループ討議を実施した。活発な意見交換を通じて新しい放送サービスを考え、各グループの代表者が発表した。最後に放送技術研究所担当者から講評を受け、新たな放送技術・サービスを生み出す苦労を体感した。

若手職員と語る会

番組制作、技術開発、技術研究の最前線で活躍する若手職員との語る会を実施した。放送技術の仕事のやりがいや厳しさ、新人時代の仕事や普段の生活などをざっくばらんに語りあった。

参加者の感想

  • 【見学】
  • 8Kスーパーハイビジョンの映像に感動した。自分自身もその研究に携わりたいと思った。
  • 放送の発展を先導するような様々な研究分野があり、広範で先導的なNHKの研究に圧倒された。
  • 時代の最先端を目の当たりにすることで、自分の将来のモチベーションにつながった。
  • 【グループ討議】
  • グループで一つの企画を行うことの楽しさや、テレビサービスの可能性を改めて感じることができた。
  • 皆でどういった事が2025年を楽しくする技術につながるのかを話し合い、こんなこともできるのか!と視野が広がった。
  • 同じ目標を持った分野の違う人たちとの話し合いは大変有意義なものであった。
  • 定められた時間でアイディアを練ってまとめるという大変さと楽しさがある実習だった。
  • 【若手職員と語る会】
  • 様々なキャリアパスの職員からじっくりと話を聞くことができたので、働く際のイメージを明確にすることができた。
  • とても質問しやすい雰囲気の中でいろいろと本音の話を聞くことができた。
  • 女性職員の方々の話を聞くことができ、入社後のキャリアプランを考える良いきっかけになった。
  • NHkで働くということ、また社会人として貴重な意見を伺うことができた。