平成27年度 NHK映像ジャーナリスト インターンシップ実施報告

<1日目> NHK放送センター

「NHK報道記者と映像」講義

記者・映像取材・映像制作の報道3職種の仕事を紹介するDVD、NHK映像取材の足跡をまとめた映像を上映した後、NHKの映像ジャーナリストの仕事の概要やジャーナリズムについて講義。新聞とテレビの違いや取材現場の日常、緊急報道の大切さや公共放送について解説した。

「大越記者主幹 講演」

元「ニュースウォッチ9」キャスター大越健介記者主幹による講演と質疑。長年の取材経験を踏まえて、「映像ジャーナリズムとは何か」「取材者に求められる資質」「取材に臨む心構えや姿勢」などを率直に語った。また学生からの質問に答える形で、自身が大切にしていること、公平な報道とは何かについてなども分かりやすい言葉で伝えた。

「ニュースができるまで」講義

取材から放送までの仕組みやテレビニュース制作の基礎、NHKの取材・放送体制を解説。特に公共放送の使命である緊急報道については、データや映像を交えながら「命を守る」公共放送の最新の取り組みを伝えた。

スタジオ見学・ニュース制作の現場

全国ニュースや首都圏ネットワークを放送しているスタジオで、さまざまな設備や放送の仕組みの解説を行い、放送現場の雰囲気を感じてもらった。

最新の取材スタイル・ツール紹介

Iphone中継の実演や、ドローン撮影の展開など、学生による体験を交えながら、新しい取材スタイルを紹介した。

スーパーハイビジョン見学

4K 8Kの映像と専用のサラウンドシステムで、最先端の高精細・高音質映像を体感してもらった。

参加者の感想

  • 「大越さんの『31年間勤めていまだに記者でいられることが本当に幸せ』という言葉が、とても魅力的で羨ましく思った」
  • 「『人の命、暮らしを守る』という公共放送の使命への、NHKの本気を体感することができた」
  • 「1分の番組にも、こんなにも映像ジャーナリストの思いが詰まっていることに驚いた」
  • 「放送直前ギリギリまで、ニュース内容を吟味し、議論を重ねる姿がとても恰好いいなと感じた」

<2日目・3日目> NHK放送研修センター

※2つの班に分かれて、一日ごとに交互にA・Bのカリキュラムを体験

【Aのカリキュラム】

ニュース撮影の基礎・カメラの使い方

NHKのニュースカメラマンの仕事の概要と映像表現の基本を講義。その後、実機の操作を体験した。

カメラの使い方・映像取材体験・ラッシュ検討

疑似交通事故現場で、実機を扱って映像取材の現場を模擬体験。個人個人が取材した内容、撮影してきた映像をグループに分かれて視聴し、注目すべきポイントや必要な情報を検討。職員が撮影した映像と比較しながら、議論・意見交換を行った。

緊急報道時の中継リポートに挑戦

減災報道・災害報道における、カメラマンの役割の重要性をガイダンスしながら、緊急報道時の現場中継リポートを疑似体験してもらった。

先輩と語る

映像取材の最前線で活躍する先輩職員を講師に、「先輩と語る」と題して質疑応答形式の懇談会を実施。少人数のグループで、これまでの仕事のやりがいや厳しさ、地方や東京での生活、就職活動の体験談などについてざっくばらんに質疑応答した。

参加者の感想

  • 「簡単に報道されていると思われるニュースにも、想像以上の努力と苦労が隠されていることが分かった」
  • 「今までよくわからなかった『映像ジャーナリスト』の仕事がとても魅力的だった」

【Bのカリキュラム】

映像編集の基本

ある日のニュース、同じ素材を、異なる編集マンが編集し、それぞれどう変化するのか、作品を比較しながら解説。編集によりニュースのポイントが変わることや、その効果を実演を交えて紹介。

ニュース映像編集体験

2人1組で実際の機材を使用し、映像の編集を実体験。各班に講師がつき、適宜指導やアドバイスを行いながら、一本の番組を制作した。
制作した番組はコメントをつけて全員の前で発表し、相互に意見交換を行った。講師からの講評を受けて、再度別番組に挑戦。新しい映像編集技術等も紹介し、あまりなじみのない「映像編集」という仕事について分かりやすく体験してもらった。

先輩と語る

映像編集の最前線で活躍する先輩職員を講師に、「先輩と語る」と題して質疑応答形式の懇談会を実施。少人数のグループでこれまでの仕事のやりがいや厳しさ、地方や東京での生活、就職活動の体験談などについてざっくばらんに質疑応答した。

参加者の感想

  • 「核心に迫る映像を撮る。頭では当たり前にできると思っていたが、実行することがいかに難しいかを実感した」
  • 「編集次第で視聴者に伝わる印象がこんなにも変わるのだと驚いた」
  • 「リポート実習では、自分の五感を使って、“現場の実感”を伝えることが大切だと思った」