平成28年度 NHK番組制作 インターンシップ実施報告

<1日目・2日目午前>

講演「番組制作現場の仕事と魅力」

NHKスペシャル「戦艦武蔵の最期」「若冲 天才絵師の謎に迫る」「大アマゾン 最後のイゾラド 森の果て 未知の人々」など、数々の大型番組を制作しているプロデューサーが、「ディレクターの仕事とそのやりがい」について番組映像を交えて語った。

1日目・2日目午前 1日目・2日目午前

番組視聴およびグループ討議

「クローズアップ現代+」などNHKの番組を視聴し、制作者の視点に立って、「自分だったらどう取材・制作するか」などをグループで話し合った。

1日目・2日目午前

番組提案書作成

受講生それぞれ自分の発想で、番組提案をA4・1枚の企画書に書いた。何を伝えたいのか、具体的にどのような映像が撮れるのか、なるべく魅力的に、簡潔にまとめることを目指した。講師のアドバイスを受け完成した提案書は、グループ内で発表・意見交換した。

1日目・2日目午前

参加者の感想

  • 「企画を自らの切り口で見つけてきて、それを展開していくことの難しさや楽しさ、また企画をより深いものにするためには幅広く豊富な知識が必要であることなど、ディレクターという仕事の基礎の部分や、やりがいや難しさを少しながらも体験できたなと思います。」
  • 「講師のプロデューサーが“どうしてその企画をやる必要があるのか”ということを強調していました。ただ単におもしろそうだからではなく、ディレクターがどんな情熱を持っているのかや、社会にどんな必要性があるのかがとても重要なのだと考えさせられました。」
  • 「人の数だけ感じ方や伝え方があることを再認識し、多様性のおもしろさを味わうことができた。きっとこの多様性こそがディレクターに欠かせないものであり、番組のおもしろさに繋がっているのだと思う。」

<2日目午後~5日目午前>

実習 「番組現場体験」

「ドキュメント72時間」「連続テレビ小説『ひよっこ』」「ニュースウオッチ9」など実際の番組制作現場で、編集・ナレーション入れの体験や、スタジオでの本番・収録まで見学した。

実習 「番組制作現場体験」 実習 「番組制作実技」

実習 「制作実技」

「春」をテーマに都内の公園で撮影し、音楽やナレーション、テロップを入れて30秒の映像作品を制作した。カメラマンとディレクターの講師が“プロの視点”で効果的な撮影・編集方法を指導した。

実習 「番組制作現場体験」 実習 「番組制作実技」

参加者の感想

  • 〔現場体験〕
  • 「衝撃的で刺激がすさまじい体験になった。時間、機材が限られている中で、最高のショットを撮ろうとし全てのスタッフが集中して取り組んでいる様子に、“物を作る”という行為の最高峰を見た感覚が今も残っている。」(「おんな城主 直虎」参加者)
  • 「一番強く感じたのは、ディレクターはじめ、技術、アナウンサー、出演者、編集の方々の1回1秒にかける想いです。個々の力とそれを支えるチームワークで“社会をよくする番組”づくりができるんだと思いました。」(「あさイチ」参加者)
  • 「番組の放送が始まってからも、担当コーナーの放送直前までテロップを変更していることには驚きました。正解がない中で、視聴者により良いものを届けたいと奮闘されていて、番組にかける熱い想いを見ることができました。」(「国際報道2017」参加者)
  • 〔制作実技〕
  • 「番組を作ること、伝えることの難しさと楽しさを知れた。はじめ私は自分が満足する映像を作ることに意識が集中していたと思う。しかし、大切なことは視聴者に伝えることだと気がついた。実感をもって学べたと思う。」
  • 「同じ敷地内で、受講生46人が全く違う番組を制作しているのを見て、とてもおもしろかったです。おもしろ系~感動系まで、一人一人の妄想力を垣間見ることができました。」

<5日目午後>

作品上映/まとめ

「制作実技」で完成した30秒映像を一挙上映。参加者それぞれの個性あふれる作品に、笑いや感嘆の声があがりました。
その後まとめのレポートを作成し、グループ内で報告し合いました。

インターンシップ参加者の修了レポートより

  • 「ディレクターは十人十色、指示をてきぱき出せる人、“知った気”にならずに妄想力を膨らませることができる人、人の案を広げることができる人、伝え方で傷つく人もいると言うことを理解している人、といった様々な能力が求められるということを、経験することができました。」
  • 「NHKは人を相手に、人をテーマに番組を作っているのだと感じられる場面が多かったのが印象的でした。取材対象として取り上げる人やドラマの中の役者の感情など、たくさんの“人”がありました。社会で生きていく以上、人との関わりは切れないものなので、自分以外の人との関係を見直す良い機会になったと思います。」
  • 「ディレクターとしての視点について思うことがあった。オリジナルな視点と、一般的な視点の両方に立てることが、おもしろくて伝わる映像制作に不可欠なのだろうということだ。今の人が見てどう思うか、どうしたらあまりテレビを見ない若者(同世代)の目に届けることができるか、それをもっと考えなければならないと気がついた。」
  • 「自分の小さな興味でも、深めて深めて掘り下げて掘り下げてという作業をすれば、伝える価値のある情報としてテレビの電波に乗せることができるかも知れないということがわかりました。」