
NHK杯全国高校放送コンテスト決勝大会に集まった高校生によるパネルアート(平成23年7月28日撮影)
日本に甚大な被害をもたらした東日本大震災。発生以降、NHKではさまざまなセクションが、それぞれの思いをもって、震災関連の取材や被災地を支援するイベントなどを行ってきました。そうした現場での取り組みを束ね、各セクションの情報を共有して一元化し、被災地の復旧・復興のための大きな力となるべく立ち上げたのが、この「明日へ―支え合おう―」プロジェクトです。現在、プロジェクトの事務局では、報道や制作部門はもちろん、技術や営業、事業まで、部署を横断してさまざまなメンバーが定期的に集い、震災からの復興のためにNHKは何ができるのか、議論を交わしています。そして、すでに新たな取り組みがいくつも始まっています。(下記コラム参照)
編成局 編成センター長 田口五朗
復興までには、まだまだ時間がかかります。このプロジェクトも一過性ではなく、継続的に展開していきたい。現在は、節目となる来年(平成24年)の3月11日に向けて特別編成を企画しているところです。また、取材を通して得た貴重な記録は後世に残していく必要があります。被災地の方々がどのような体験をして、復興にむけてどのような活動をされているのか。証言を集めて番組にするとともに、Web上でアーカイブス化する計画も進めています。番組はもちろんそれ以外の分野でも出来る限りの取り組みを続けることで、被災者の方々の力になり、ひいては日本を元気にする力になりたい。それが公共放送としての使命であり、いつの時代もそういうNHKでありたいと私は思っています。
●「明日へ 1min」や「きらり!東北の秋」などの番組がスタート。
6月のはじめから、1日2回、防災や減災などに役立つ情報を1分のミニクリップにまとめた「明日へ 1min」を放送しています。この番組では、節電や熱中症対策などについても呼びかけており、今後も世の中の安全・安心につながる情報提供を継続的に行っていきます。また、東北地方の活性化のために、東北の祭を取り上げたNHKスペシャルを8月に放送。さらに10月には、東北の魅力を伝える「きらり!東北の秋」というキャンペーンを展開し、様々な番組や東北への旅の興味をいざなうPR活動を繰り広げています。
●子どもたちに希望を与える取り組みにも、力を入れていく。
これまで、NHKスペシャルやクローズアップ現代、あさイチなどの番組で、震災についてたびたび取り上げてきました。来年度には総合、Eテレ、BSプレミアムなどの各チャンネルで、東北関係の番組を放送する定時の枠を設けていく方針です。さらに、イベントカーにNHKのアニメのキャラクターを乗せて、被災地の仮設住宅や保育園を訪問し、子どもたちに向けたぬいぐるみショーなども開催。子どもたちに希望を与える取り組みは、これからも、可能な限り続けていきたいと考えています。この「明日へ―支え合おう―」に込められた想いに沿って、いまも新たな提案が続々と生まれています。


















