2012年4月20日(金)

「鉄道を描く」 放送しました。

石垣 真帆

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JR大宮駅、6番線のホームから見た風景です。

この絵を描いた、日高市に住む、福島尚(ふくしま・ひさし)さんを

取材したリポート 「鉄道を描く」 が、きのう19日(木)

総合テレビ「こんにちはいっと6けん」(午前11時05分〜)で放送されました。

動画はこちら

放送後、多数の反響を頂きました。ありがとうございます!

今回は、リポートの内容も踏まえて少し詳しく書きますが、

その前に、お知らせを2つ!

● 今回の主人公、福島尚(ふくしま・ひさし)さんの個展が日高市で開かれます。

   「アートカフェ ジョイナス」にて

   4月23日(月)〜28日(土) 午前11時〜午後6時(最終日は午後5時まで)

   近くで見ると、その風景に吸い込まれるかのようです。

   お時間ある方は、ぜひ、実物を見におでかけください。

● その個展の様子を、

   25日(水)の総合テレビ「首都圏ネットワーク」(午後6時10分〜)で

   放送する予定です。

   こちらもぜひ、ご覧ください!

 

というわけで、ここからは、今回のリポートのダイジェストと

取材を通して私が感じたことを書いてみたいと思います。

 

福島さんは、4歳の頃から鉄道に興味を持ち、鉄道の絵ばかりを描いてきました。

誰にも習ったことはなく、全て自己流の描画です。

知的障害があり 平日の昼間は福祉作業所に通っていますが、

毎日必ずキャンバスに向かっています。

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作品の特徴は、なんといっても、このリアルさ!

完璧な遠近感や(撮影用のカメラのピントが、錯覚してフォーカスが変わったほど!)、

「どうしてここまで描けるんだろう」と、驚くばかりです。

福島さんの絵の極められた「リアル」さの1つが、”細かさ” です。

「目に見えるはず」のものは、全て丁寧に描き出しています。

例えばこちら。

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砂利の1粒1粒まで、丹念に描かれていますよね。

車体の下の機械なんかも、この通り!

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展示会場で出会った鉄道ファンも、

「普通だったら省略して描かないところまで、全て正確に描いている!

ここまで描き込まれた絵は見たことがない!!」と 感動の様子。

1筆1筆、丁寧に描き続ける集中力には、並はずれたものがあります。

もう1つは、”色彩”。

車体や信号、部品にいたるまで、色が 実物と全く同じなのです。

加えて、最初に尚さんの絵を見た時に、

不思議なあたたかみを感じて、なんとも言えず優しい気持ちになったのですが、

その理由が 色づけの課程を見て、わかりました。

同じ箇所でも、何度も何度も、数色を混ぜて微妙に違う色を作りだしては塗り重ねているのです。

信号や、レールなど、特に光と影を感じるような部分だと、10回以上は

塗っては乾かし、を繰り返しています。

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重なった色の層から、立体感と あたたかみが 滲み出ているんですね。

”細かさ” も、 ”重ねられた色” も、

鉄道が好きという気持ちと、ふだんは物静かで礼儀正しい尚さんの内面にある熱さが、

あいまって外に溢れ出て、形になったのだと思います。

 

更に驚いたのが、実際に見て記憶した風景を、そのまま再現するかのように

すらすらと描いていくことです。

リポートでは早回しでお伝えしましたが、こんな風に

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下描きもせずに、最初から黒の絵具で 遠近感たっぷりに輪郭を描いていくのです。

レールや、電柱、電線なども、定規も使わずにまっすぐに線をひきます。

尚さんの頭の中には、完璧な風景が出来上がっていて、

まるで、それを順番にダウンロードしているかのようです。

ロケで間近で見ていた私は、

何もない白地のキャンバスに、だんだんと表れてくる風景に、

ただひたすら感動して、見とれるばかりでした。

 

そして、絵だけではありません。 こうした模型も作っています!

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材料は全て厚紙です。こちらも自己流で、何も見ずに自分で設計図を書いて、

器用にカッターで切り取り、糊づけしていきます。

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外側も、内側も、正確に精密に・・・ 1つ1つ、気持ちが入っています。

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更に、最近作り始めたというのが、こちら。

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このように、古い切符や路線図、時刻表などのレプリカも作っているのです。

「大好きな鉄道の全てを表現したい」という気持ちから、

作品の幅が、どんどん広がってきています。

「かっこいい電車が好き!」

「頑張るの、楽しいんだ」   と話してくれた尚さん。

少しお茶目な語り口と 、ふとした時に見せる人なつこい表情も、とても魅力的で、

ロケが終わって、お母様に出して頂いたお茶とお菓子を 一緒に頂く時間が、

なんとも楽しい一時になりました。

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尚さんの絵のタッチは どんどん変わってきています。

特にここ数年では リアルさが格段に増しています。

この先、どんな風に絵が進化していくのか、

そして、模型、レプリカ・・・次はどんな作品が生まれていくのか、

本当に楽しみです。 ずっと応援していきたいと思っています。

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