NHKさいたまブログ

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AED(自動体外式除細動器)を触ったことはありますか?
緊急の時に「命を救う医療機器」=AEDを積極的に使っていこうという“ASUKAモデル”について、その普及活動に取り組んでいる桐田寿子さんと、教育現場での「特別授業」をコーディネートしている川越市教育委員会の千代田和也さん、AEDに関する取材にあたっている粕尾祐介記者とお伝えしました。

 

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12年前の2011年9月。

ゲストにお迎えした桐田寿子さんの娘・明日香さんは、当時、小学6年生。
校内で駅伝の練習していたときに心臓発作で倒れ、翌日、亡くなりました。
保健室にはAEDが備えられていたのに、使われることはなかったのです。

桐田さんは、さいたま市教育委員会と共に再発防止のために事故の分析を行い、教職員向け「事故対応テキスト」を明日香さんの一周忌の日、2012年9月30日に完成させました。

テキストは明日香さんの名前をとって「ASUKAモデル」と名付けられました。現在、ASUKAモデルが掲載されている小学校の教科書もあり、子どもたちの学びにもつながっています。

AEDの普及をめざして、県内各地ではASUKAモデルを元にした特別授業や講習会が行われています。今月4日にも、川越市立中央小学校の6年生が参加して授業が開かれました。番組では当日のコーディネートを担当した千代田和也さんとともに、その様子を音で振り返りました。

AEDを使えるようになることは、機器の操作手順を理解する……だけではなく、いざというときに人の命を救う”勇気”を持ち、普段から「命の大切さ」と向き合うことにも繋がるという”気づき”が私にもありました。
あらためて、われわれ大人たちが、子どもたちから「学ぶ」ことは本当に多いなあ、とも。

ぜひとも「らじる★らじる」をお聴きください。

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『まちむら便り』は、きょう開幕した、鴻巣市の春の一大イベント「鴻巣びっくりひな祭り」の会場から、実行委員会の天願直子さんと電話をつないで、お届けしました。
日本一とPRしている”31段、高さおよそ7mのピラミッドひな壇”をお目当てに、老健施設の高齢者の方たちや保育園の子どもたちが、すでに来ていたとのこと。
みんな「春」が待ち遠しくてうずうずしているんですね。