NHKさいたまブログ

さいたま局からのお知らせ

11月17日(木)、「NHKアナウンサーの防災教室」と題して、深谷市立豊里中学校で防災教室を実施しました。

 

当日の先生役は村上由利子アナウンサー

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防災教室に参加してくれたのは

豊里中学校の1・2年生の生徒約80人です。

この地域では浸水想定区域に含まれている箇所が多くあります。

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講義では「ことばが命を救う」をテーマにクイズや映像、

ハザードマップを交えながら学びました。

記録的な大雨情報が出たことを想定し、「命を守る呼びかけ」

を実際に生徒の皆さんに考えてもらいました!

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近くに座っている生徒同士で一緒に考えるなどを通じて、

自分事と捉えて真剣に考えてくれました。

「家族」「大切な人」「近所の人」「お年寄り」「友だち」

などに向けた呼びかけなど、たくさんの妙案がでました。

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講義で伝えたことを一部ご紹介します。

「まさか自分が」「自分だけは大丈夫」

「前も大丈夫だったから今回も大丈夫だろう」

という“思い込み”は『正常性バイアス』と呼ばれる心の働きです。

 

災害が起きるという予測が出ていても、

この“思い込み”によって、『避難をしない』という行動

につながってしまうことがあります。

 

そこで「ことば」による呼びかけが大切だということを生徒の皆さんにお伝えしました。

大人が「大丈夫だ」と言ったとしても、自分たちが言葉で伝えることで周りを救っていただきたいと思います。

 

2019年にNHK放送文化研究所が実施した大規模調査では、

『あなたの避難行動を後押しすることは?』という問いに対し、

最も多かったのは「周囲の状況から危険を感じた」でしたが、

その次は消防団や、家族・知人などからの“避難の促し”が多かったという結果がでています。

 

 

今回の防災教室が、少しでもご自身やご家族、そして近所の方々の命を守る行動につながったら嬉しいです。

 

NHKさいたま局ではこれからも「水害から命と暮らしを守る」活動を続けていきます!

 

(最後に・・・・)

 

講義でも紹介したものの中で、

NHKでは災害報道に備えてNHKアナウンサーが

改善を重ねてきた呼びかけの文言および音声を公開しています。

地域の防災減災にご活用ください。

 

https://www3.nhk.or.jp/news/special/suigai/yobikake/