10/3実施 NHKアナウンサーの防災教室
10月3日(月)、「NHKアナウンサーの防災教室」と題して、坂戸市で防災教室を実施しました。
当日の司会は徳永圭一アナウンサー。徳永アナは前任地が岡山放送局で、着任した2018年6月の翌月には西日本豪雨を経験し、復興に向けた放送に長く携わりました。
防災教室に参加したのは・・・地域の防災・減災活動に取り組む約70人の方々です。
この日は自主防災組織のリーダーたちが一堂に会して防災・減災を考えました。
自主防災組織・・・「自分たちの地域は自分たちで守る」という意識を持ち、地域のために普段から防災・減災活動に取り組む自主的な組織です。(坂戸市HPより)
坂戸市には109の自主防災組織があるそうです。
講義では「ことばが命を救う」をテーマにクイズや映像、ハザードマップを交えながら学びました。坂戸で記録的な大雨情報が出たことを想定し、「命を守る呼びかけ」を実際に参加者の皆さんに考えてもらいました!
皆さん、真剣に書いてくれています。「大切な家族」「近所の人」「一人暮らしの人」などに向けた呼びかけなど、それぞれの良案がたくさんでました。
講演後に実際見せてくれた写真がコチラ。
「まさか自分が」「自分だけは大丈夫」「前も大丈夫だったから今回も大丈夫だろう」という“思い込み”は
『正常性バイアス』と呼ばれる心の働きです。
災害が起きるという予測が出ていても、この“思い込み”によって、避難をしないという行動につながってしまうことがあります。
そこで「ことば」による呼びかけが大切だということを参加者に皆さんにお伝えしました。
2019年にNHK放送文化研究所が実施した大規模調査では、『あなたの避難行動を後押しすることは?』という問いに対し、最も多かったのは「周囲の状況から危険を感じた」でしたが、その次は消防団や、家族・知人などからの促しが多かったという結果がでています。 県外の事例ですが、有線放送を使った自治会長の呼びかけで効果的であった事例もお示ししました。
参加してくださった自主防災組織連絡協議会の伊藤会長は「防災は忘れがちになるが、防災の大切さを再認識した。本日の参加者は自主防災組織の出席だったが、今回の講義内容を地域に広げていきたい。」などと話されていました。
今回の防災教室が、少しでもご自身やご家族、そして近所の方々の命を守る行動につながったら嬉しいです。
NHKさいたま局ではこれからも「水害から命と暮らしを守る」活動を続けていきます!
(最後に・・・・)
講義でも紹介したものの中で、NHKでは災害報道に備えてNHKアナウンサーが改善を重ねてきた呼びかけの文言、および音声を公開しています。地域の防災減災にご活用ください。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/suigai/yobikake/