放 送 日

【再】2022年10月29日(土) 午後10時~10時50分(全国放送)
(本放送 2021年12月11日(土))

\「聞き逃し」配信/ NHKネットラジオらじるらじる 放送から1週間

出 演 者

朝夏まなと

主演・中村みどり役朝夏まなと

佐賀市出身。2002年、宝塚歌劇団に入団。15年宙組トップスターに就任。17年11月の退団後は、ミュージカルを中心に活躍。23年1月「マイ・フェア・レディ」イライザ役で博多座に出演予定。NHKでは、ラジオドラマ「悠久のアンダルス」「暁のハルモニア」に出演。

「ミシンの音色をもう一度」佐賀が舞台のお話と伺って、佐賀出身者として携わることが出来て幸せです!
唐津は幼い頃から何度も訪れたことがある場所。自分の記憶をたどり、膨らませて演じたいと思います。聞いてくださる方にも、出てくる名所やキャラクターを思い浮かべて自由に感じていただけると嬉しいですし、ベテランの先輩方、佐賀の若き未来ある皆さんとご一緒できるこの時間を大切に、少しファンタジーで心温まる素敵なお話をお届けします。お楽しみいただけますように!

松尾れい子

母・映子役松尾れい子

佐賀市出身。1995年、映画「水の中の八月」でデビュー。NHKでは、ドラマ新銀河「おんなは全力疾走!」での出演をはじめ、現代劇から時代劇まで多彩な作品で活躍。98年、『青い花火』(文化庁芸術祭参加作品)では頭髪を剃り坊主にし、熱演。放送文化基金賞演技賞受賞。

私の実家にも小さい時祖母が使っていた足踏みミシンがありました。手で回してカタカタと動かし始めるとそれはまるで命が宿ったかの様に動き出す。
家の中で聞こえてくる懐かしい音のひとつを思い出しました。この作品はそんな郷愁の音が繋げるちょっと不思議な家族のお話です。
私自身の原点とも言えるふるさと佐賀を舞台にした物語を、佐賀に所縁がある方達と作り上げることをとても楽しみにしてます。

山崎銀之丞

父・繁役山崎銀之丞

福岡市出身。ラジオのメインパーソナリティとして人気を集めるとともに、多くの舞台、ドラマに出演。NHKでは「獄門島」、連続テレビ小説「あさが来た」、大河ドラマ「八重の桜」などに出演。大河ドラマ「青天を衝け」では、儒学者・大橋訥庵を演じた。Eテレ「おかあさんといっしょ」の人形劇“ガラピコぷ~”ではタッチパッチの声を務める。

この度、「ミシンの音色を、もう一度」に出演させていただく事になりました。大変光栄に思っております。
僕は出身が福岡なので、非常に近い場所で少年期を過ごしました。僕の爺さんや叔母ちゃんは、鏡山の麓に眠っておりますので、親戚も佐賀には多くおります。多分今回の出演を喜んでくれているんじゃないでしょうか。ただ、微妙な福岡とは違う方言のニュアンスに違和感なく近づく事が出来るか、それが今回の僕にとっての最大のミッションですね。
収録日が今から楽しみです。そして、多くの方に聞いていただければなお、幸せです。

オーディションで選ばれた
佐賀県在住の高校生たちも出演!

石田みなみ佐賀東高校演劇部3年石田みなみ
副島葉月佐賀清和高校放送部1年副島葉月
上西遥佐賀西高校放送部1年上西遥
福富壮佐賀東高校演劇部3年福富壮

※所属校・学年は初回放送時点のものです

脚  本

清水 有生

東京都出身。1987年、脚本家デビュー。以後、「家栽の人」、「3年B組金八先生」など多くの脚本を手がける。ギャラクシー優秀賞、放送文化基金賞、橋田賞など受賞。NHKでは、連続テレビ小説「すずらん」「あぐり」など多数、執筆。

遺品をリメイクしてポーチやバッグを作り上げ、遺族に手渡す。古い足踏み式のミシンのペダルが踏まれ、そのリズムに合わせて針が動き出す。速く、ゆっくり、大胆に、そして優しく針は音を立てる。その光景が私にはミシンをかける女性がミシンを通じて遺品に語りかけ、遺品の声を聞いているように思えました。素直にその光景をラジオドラマという音だけの世界に託して脚本を書かせていただきました。不思議な世界にミシンの音が誘ってくれます。

あらすじ

東京でアパレルメーカーのパタンナーとして働く中村みどりは、会社から突然の解雇通告を受け、行き詰まっていた。

そんな矢先、唐津市の不動産会社から父・繁の訃報と住居明け渡しを告げる手紙を受け取る。幼い頃、親が離婚してから、繁とは一度も会ったことがない。亡き母・映子からは、繁が唐津の祭りに夢中で家族を顧みないことから別れた、と聞いていた。複雑な思いを抱えながら、繁の本当の姿が知りたいと、唐津の仕立て屋『テーラー坂口』へ。

みどりを待っていたのは、足踏み式のミシンと着古された衣服、そして手紙の束。実はこのミシンには、ある秘密が隠されていた――。