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Discover science column

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今回の実験は「空中浮遊ショー」

今回の大実験は風で重たい物を浮かべます。登場した巨大送風機は、トンネル建設のさいに換気に使われるものだそうです。竜巻の再現実験に使われたこともあるとか。

番組にも出てきますが、今回の実験では浮かべる物の「形」がとても重要です。球だと、風が球面に沿ってスムースに後ろに回り込んでいきますが、箱形をしていると、風が辺に当たったときに流れが乱れてしまいます。番組では「包む」という表現を使っていましたが、箱形だと包むような流れが安定してできません。回転すると、さらにやっかいです。また番組では示していませんが、完全な球である必要はなく、風船のような形でもうまくいきます。

大実験では、アクリルの半球をつなぎ合わせています。つなぎ目部分はわずかですが出っ張っています。こんな出っ張りはない方が良いのですが、仕方ありません。出っ張りの部分にテープを巻いて、表面を球体に近づけたそうです。

前日に直径70cmの球で試したところ、いきなり落ちてしまったのだとか。ちゃんとマットの上に落ちたのですが、落下の衝撃で球体にダンベルがあたり、内側から球を壊したそうです。ダンベルを球の中で宙づりになるように固定したのは、その教訓です。

本番の収録の時には、なかなか成功しなかったそうです。最後のシーンでは夕闇が迫っていることが映像からもわかります。斜めに傾ける実験は、一発勝負。見ている側はハラハラしましたが、真上のときにあった左右の揺れがなくなり、斜めの方がむしろ安定して、大成功でした。

「大科学実験」では、しばしば人間を“おもり”として使います。実験03「コップは力持ち」などがまさにそうでした。今回の実験でも、当初は中に人の入った球体を浮かべることを考えたそうです。直径2mほどの透明の球体の中に入って水面や芝生の上を転がっていく野外アトラクションがありますが、あの球をイメージしていました。
実験01~52はこちら※NHKのサイトを離れます。)