そらるのオトナ論 「大人って、もっと大人だと思ってた」

ざっくり言うと
2018/12/18 ミュージックライン 【ゲスト】そらる
やりたいことをやるために大学を中退して専門学校へ
楽曲制作のパワーの源は生肉!

音楽

2018/12/18

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【出演者】
南波:南波志帆さん(MC)
そらる:そらるさん(ミュージシャン)


最新J-POPを、聴きどころなど詳しい解説とともにお届けする『ミュージックライン』。
今回のゲストは、動画の総再生数2億回を突破、ネットシーンで圧倒的な人気を集めるアーティストそらるさんが番組初登場。ギターやPCなど音楽との「意外な出会い」や両親から受けた影響、「音楽」の道へ進むための人生の決断など、音楽活動のターニングポイントを振り返ります。ユニットを組む、まふまふさんとの関係性や、「歌い手」として貫き通す姿勢、「大人」や「悩み」に対する独自の視点を語ります。


南波: 南波志帆がお送りしている『ミュージックライン』。ここからはゲストの登場です。
今夜はこの方にお越しいただきました。お名前お願いします。
そらる: そらるです。よろしくお願いします。
南波: 番組初登場で、そしてはじめましてですね。
そらる: ちょっと緊張してるんですが、うまくリードしていただけると助かります。
南波: お家のような感覚でリラックスしていただければ。特殊な空間ではございますが。
そらる: めっちゃ広いお家ですね、ここは(笑)。
南波: 初登場ですので簡単なプロフィールをご紹介します。2008年動画投稿サイトで活動開始。動画の総再生数は2億回再生を突破するなど、ネットシーンで圧倒的な人気を集めています。音楽ユニット「After the Rain」としても活動しながら、今年7月にはソロ活動10周年に突入。来年は幕張メッセ2daysを含む、全国6大都市ツアーの開催も発表されております。まずはプロフィールの部分からお話を伺っていきたいと思うんですけれども。2008年に動画投稿サイトで活動を開始されたとのことですが、学生時代から自分で歌ったり曲を作ったりされていたんですか?
そらる: もともと本格的に音楽をやっていたわけではなく、高校でちょっとお遊びでバンドを組んでみたり、大学でもサークルでバンド組んでライブをしたりっていうことはあったんですけど、それ以外にそんなに本格的に何かをしていたということではなかったですね。ネット中心に今活動させていただいてるんですけど、それも大学生になるまではパソコンを持ってなくて、大学生になってパソコンを手に入れて動画投稿サイトの存在を知って、そこで自由に歌って公開をして聞いて喜んでくれるリスナーさんがいてっていう、その世界にすごく魅了されてしまって自分も同じことをやってみたいなというところから活動が始まりました。
南波: じゃあ、パソコンを手にしたあたりから曲も作り始めたりっていう感じだったんですか?
そらる: もともとはバンドをギターボーカルでやっていたので、ギターの弾き語りとかを楽しんでいるぐらいで、曲作りを本格的にやっているって感じではなく、たまにお遊びで曲を作るぐらいでしたね。
南波: ちなみに学生のころって、どんな音楽を聴いていましたか?
そらる: 実は高校生ぐらいになるまで、ちゃんと音楽を聴いたことがなくて。
南波: 意外ですね。
そらる: そうなんです。あんまり音楽を聴く環境がなくて、逆にそこで高校生になって、その時にレンタルのCDショップの大きいのが近くに出来て、それでCDをたくさん借りて、はやっているものを本当にアイドルからR&Bからロックから、特にジャンルを問わずいろんなものを一気に聴くようになりましたね。
南波: じゃあ、高校生くらいからってことなんですね。意外にも。
そらる: そうですね。楽器を一番最初に触ったきっかけというのも、高校生のころに友達が学校にギターを持ってきていて、それを触らせてもらったっていうのがすごく大きかったですね。
南波: いけてる友達がいたんですね。
そらる: いや。いけてるっていうか、どっちかって言うとオタク気質の友達がすごい多かったですね。
南波: そうだったんですね。ちなみに、音楽以外で子どものころに好きだったものとか夢中になったものってありましたか?
そらる: 母親がすごく本を読む人間で、家に小説とかいろんな本が本棚に並んでたんですね。父親は漫画をすごく集めていて、本をずっと読んでたっていうのが記憶にありますね。今すごくゲームも好きなんですけど、ゲームも実は小学校の高学年ぐらいになるまで買ってもらえなくて。
南波: なかなか厳しいご両親だったんですね。
そらる: そうなんです。テレビも1日1時間でしたし、ゲームも1日20分でしたね。でも、本読んでました子どものころは。
南波: ああ、たくさん吸収できますもんね。本からって。
そらる: そうですね。まぁ、でもやっぱりゲームが、子どもなので好きでしたね。バラエティーとかは、生まれてから今までほとんど見たことないです。バラエティー禁止の家庭で、アニメぐらいしか見せてもらえませんでしたね。特殊でしたね。今思えば。
南波: ご自身で分析すると、どんな少年だったと思いますか?
そらる: すごい騒がしくて落ち着きのない子どもでしたね。
南波: 今こんなに落ち着かれているのに。
そらる: そうでもないですよ意外と。ここ、よそ行きなんで(笑)。普段からこんな感じではあるんですけど、でもやっぱり子どものころはすごい騒がしい子どもでした。
南波: プロとして音楽をやっていきたいと思ったのは、だいぶ後になってからっていう感じだったんですか?
そらる: そうですね。プロっていうのも線引きがすごく難しいじゃないですか。なんか趣味の延長で、自費出版という形で音楽や本などを出されてる方もすごく多くて、それをどう呼ぶのかっていうところもあると思うんですけど、音楽をやって生きてくんだなっていうふうに自分で自覚したのも、本当にここ3年とかそれくらいで、そもそも動画投稿サイトに投稿したのも、ただ歌って聞いてもらいたいなっていうそれだけの動機だったので、そこから意識が変わっていくのにはすごく時間がかかりましたね。
南波: エンジニアとしての勉強って、どのようにしていたんですか?
そらる: もともと何か好きなことしてやっぱり生きていきたいなっていうのが頭にあって、高校卒業する時もゲームがすごく好きだったので、ゲーム学科のある大学に進みたいと思って、ゲーム学科がある大学に進学したんですが、大学でパソコン手に入れて動画投稿を始めて。音楽ってどういうものだって昔思ってました? 誰が作ってると思ってました?
南波: 私に問われておりますか?(笑)
ミュージシャン?
そらる: そうですよね。プロのミュージシャンがスタジオでエンジニアさんとかいろんな人が関わって曲が出来たり、それがCDになって発売されてるんだなっていうものだと思ってたんですけど、意外と実は個人で曲を作って発表できるとか、それを個人で歌って発表できるんだっていうことを、恥ずかしながら大学生になるまで知らなかったんですよね。たくさんの大人が関わって出来る商品だと思っていたんですよ。そうじゃないんだということを知ってすごく衝撃を受けて、そうやって自分で音楽を発表できるんだとか、自分で歌を発表できるんだ聞いてもらえるんだ、っていうところから、そのために必要な技術っていうものをだんだん勉強するようになっていって、それをより磨いてみたい、よりその知識をつけてみたいというふうに感じるようになったんですよ。それで大学を途中でやめてしまって、東京に来て音響の勉強をするために専門学校に入り直したっていうのが、今につながってますね。
南波: 思い切りいいですね。
そらる: 当時は本当に後悔してました。東京に来て最初1年何してたんだろうって。大学もすごくまじめな学生で、2年間で100単位くらいとってたし、大学もすごくいい学校で、すごい楽しかったんですよ。何でやめたのかよく分かんない。たまに神様に操られてるんじゃないかっていうぐらい何かその…。
南波: 怖い話になってきましたけど…。
そらる: ありませんかそういうこと?
南波: まぁ、そうですね。導きというか。
そらる: 何でこんなことしてたんだろうあの時とか、何であんなにかたくなになってたんだろうっていうのは、正直今思い返しても、両親とかに否定をされることによって余計かたくなになる子どもの心理みたいな感じだったと思うんですけど、ちょっと説明今もできないものがありました当時。
気付いたら、飛び出してたっていうか。4年間は学費を出してやるって言われてたんです。なので、2年間の専門学校に入る時にも、ヤバイ大学2年生が終わるというタイミングだったので、今行くしかないと思って。その後は、もう死ぬなら勝手に死ねぐらいの両親だったので(笑)。その4年間だけは出してやるから、でもやっぱり奨学金とか借りて、そのほかのお金は自分でなんとかしなさいって感じではあったんですけど。
南波: そして、まふまふさんと、音楽ユニット「After the Rain」としても活動されておりますが、SNSを拝見していると、まふまふさんと買い物に出かけたりとか仲良しですよね?
そらる: そうですね。もともとおのおのソロで活動していて、そこからたまに一緒に遊んだり配信などをするように、一緒にその1つの音源を作ったりっていうようなことがきっかけになって、そこから一緒にやってみようかというところがユニットとして活動するきっかけだったので、そもそも友達だったというところがあるので、今もちょいちょい一緒に遊びに行ったりとかありますね。
南波: すごく共鳴するものがあるんですね。
そらる: そうですね。みんな同じことをやっている人間というか、同じ場所に集まった人たちなので、ある程度趣味があうっていうのはみんなあるかもしれませんね。
南波: まふまふさんへ誕生日プレゼントも買われたそうですが、毎年あげてるんですか?
そらる: そうですね。毎年、お互い何かしらは。
南波: 愛し合ってますね。
そらる: (笑)。仲のいい友達。まぁ、でもケンカしたりいろいろありますけどね。やっぱり一緒に活動するうえで。
南波: 今年は、何を買われたんですか?
そらる: 今年はワイヤレスのイヤホンをあげましたね。仕事にも使えるかなって。
南波: そらるさんから見た、まふまふさんってどんな方ですか?
そらる: すごくまじめで、すごい音楽に対して真摯(しんし)。音楽というか活動全般に対してとにかく真摯って感じですかね。
南波: その印象は、そらるさんとも通ずる感じが。
そらる: いや。自分はどっちかって言うと適当タイプで、あんまり考えずに活動してきたタイプですね。どちらかというと結構好き勝手なこと言うし、好き勝手なことやるし。まふまふは、そこは真逆ぐらいかもしれませんね。
南波: 冒頭からまだちょっとお話しただけだけど、すごい人間としてちゃんとしてる方だなって思って。
そらる: ちゃんとしてたら、大学辞めて音楽やり出さないですよ。音楽やってる人間に、すいませんちょっと同業の方を否定するようなことを言って。心苦しいんですが、音楽やってる人間まともなやつは、99%いないなって(笑)。
南波: あははは。みんなちょっといい意味で変態だったりしますもんね。
そらる: そもそも自分は音楽やって生きていくんだって思えないじゃないですか? 普通の人って。友達が「俺、音楽やって生きていきたい」って言う友達いたら「やめた方がいいよ」って言いませんか? 俺は「やめろ」っていいますね。
南波: 言っちゃうところも、正直ありますけど(笑)。
そらる: 「絶対やめなって。成功するわけないよ」って言います。
南波: 超、面白い方ですね(笑)。
そらる: そうですか?
南波: 面白いです(笑)。誕生日というと、そらるさんも先月お誕生日でした。おめでとうございます。
そらる: ありがとうございます。
南波: 30代に突入ということで実感ってありますか?
そらる: 覚悟していたので、急にきたわけではなかったので、きたなという感じですね。
南波: 何か思い描いていた30歳と今の自分っていかがですか?
そらる: ああ、30歳になったからっていうわけではないんですけど、大人ってもっと大人だと思ってましたね。意外とそんなことはないなっていう。自分の音楽やって生きてるとか、適当に生きてるっていうところもあると思うんですけど、社会的に背負うものが少ない。まあ、それなりにあったりはすると思うんですけど。いろんな方に関わっていただいているので。でも特殊な職業ではあるじゃないですか、だからまともではないなって自覚はありつつ、子どものころに思い描いていた大人とはやっぱり違うなって。意外と変わらないものだなとか、それはでも自分を見ていても自分の周りを見ていても、大人を作るのは年齢ではなくて立場だったりとか子どもができたから大人にならなきゃいけないとか、そういうものが大人を大人にするんだなっていうふうには感じるようになりましたね。
南波: 30代でやってみたいこととかってありますか?
そらる: そうですね。まず体を鍛える。体力が落ちる落ちる。もう疲れがなかなか抜けにくくなったりとか。直接やっぱり年齢による衰えに対してあらがっていきたいなっていうのはありますね。
南波: じゃあ、バッキバキになったそらるさんが…。
そらる: そうですね(笑)。あと、やっぱり本格的に楽曲制作に取り組み出したっていうのも結構最近の話なので、そこをもっと技術をつけていきたいな、知識をつけていきたいなって思っていて。思ってることをスムーズに曲に落とし込むのもすごく大変じゃないですか。すごく今そこに苦戦しているところでもあるので、やっぱそこは課題かなという。いろいろありますけどね(笑)。
南波: 貴重なお話ありがとうございます。今夜はリリースされたばかりのニューシングル「銀の祈誓」を持って来ていただきました。ここからは作品の話をお伺いしていきたいと思います。「銀の祈誓」は、テレビアニメのエンディングテーマとして書き下ろされた1曲です。アニメの制作チームからは具体的な要望はあったんですか?
そらる: そうですね。楽曲のイメージを最初にいただきまして、ただそのままそれを曲にしてしまうと、多分自分が歌った時にこれは合わない曲になってしまうなって所もあって。
南波: どういうイメージを渡されたんですか?
そらる: もうちょっと泥臭いというか、ロックロックした感じというか。この曲も勢いもありつつ、ロックな楽曲ではあるんですけど、ただそれを歌っちゃうと多分合わないなと思って。きっとこういう要素が求められているんだろうなというところを拾い上げつつ、自分が歌った時にきっとこっちの方が生きるだろうという所を合わせて楽曲を提案させていただきましたね。
南波: 内に秘めた強さとか怒りを歌詞に感じたんですけど、アニメの世界観を意識することで、予想外の思いとか言葉が出てきたりすることもありますか。
そらる: そうですね。作品の小説なども読ませていただいて、全てが作品の中で語られているわけではないじゃないですか、ただこれが起こった時に自分はどう感じるんだろうとか、その主人公はどう感じたんだろうかっていうところを合わせながら歌詞を書いていきました。なので、全てそのアニメの作品に沿っているものにはなってないかもしれないですね。もちろん基本的にはその世界観に沿うように書いたんですけど、やっぱり自分がどう感じるかってところも入ってくるので、それと合わせて書いたつもりです。
南波: もがきながらもゴールを見つけようとする思いも伝わってきたんですが、悩んだその先の答えの出し方、解決の仕方が自分自身も変わってきたなって感じることってありますか?
そらる: 自分はどちらかというと、難しいことを考えられないタイプで。
南波: 本当なんか意外な感じが。すごい考える人の感じがするんですけど。
そらる: 考えることは考えるんですけど、悩んだ時に大事なのは「悩みを悩みのままにしておかないことだな」と思っていて。悩みは悩みのまま終わらせてしまって、時間がそれを解決してしまって忘れていくこともできるじゃないですか。そこでおしまいにしてしまうと、同じことで悩んだ時にまた悩むことになってしまうので、その時その時で答えをちゃんと出しておいてどうするっていうのを決めておくと、悩みを少しずつ減らしていけるというか、同じことが起こった時に対処しやすくなると思うんですよ。そうやって、何かが起こった時のことをシンプルに整頓しておくっていうのすごく大事だなと思っていて、なのでどちらかというとこの歌詞にあるような精神的な葛藤だったりとか、もがき苦しむっていうのは過去の自分に多かったかもしれないですね。
南波: 今の、そらるさんはあんまり悩まない?
そらる: ううん。ありますけどね。でも。ありますけど、やっぱり少しずつは減ってはきたかなって感じは。でも、それが全ていいことではないかなっていうふうにも同時に感じるんですけど。
南波: 私たちも音楽を聴いて歌詞の言葉から自分でも気づかなかった感情に共感したりとか感動したりしますが、そらるさんが「歌ってみた」動画など、他の楽曲に触れる時に得るものってどんなものが大きいですか?
そらる: そうですね。他の方の楽曲をカバーさせていただく時に、やっぱり自分を重ねて歌ったりっていうのは、いろんな自分が作った楽曲でなくてもやっぱりあるじゃないですか、その時に自分が経験したことのない感情を感じたりとか、ここに対して強く自分が共感をするんだとか。いろんな人の気持ちに触れることで、その自分の中にあった新しいものを知るっていうのは、自分がこういう人間なんだっていうことを知るっていうのは、自分が作った楽曲を歌う時ももちろん自分が書いた歌詞なので重ねやすさってのはすごくあるんですけど、それ以上に他の方の楽曲をカバーさせていただいて歌う時にそれを感じることってのも同時にあるんですよね。でもそれは曲を歌った時だけじゃなくて、例えばドラマを見た時とか映画を見た時とかでも自分が共感しやすい物とか衝撃を受けるものって多分いろいろあるじゃないですか、それを見た時に自分はこういう人間なんだって知る機会って結構あるなっていうふうに感じますね。
南波: 確かに他のものに触れるからこそ自分が知れたりしますもんね。今でも「歌ってみた」動画の投稿を続けている理由って、やっぱり好きだからっていう感じですか?
そらる: そうですね。一番最初に始めた動機が、ただただ聴いてもらいたいとか歌ってみたいってそれだけだったので、そこから今みたいにCDを出したりライブをやったりということも本当に考えてなくて。なので、ただの趣味なんですよね。そこに関しては。遊びといってもいい。
南波: 本当に純粋に好きで、できる場所なんですね。でも大事ですよね。そういう場所があるのって。
そらる: そうですね。そこは変わらないままでいてほしいなと思いますね。
南波: 歌い手としての自分って、ご自身の中で変化ってありますか?
そらる: 歌って動画を投稿する時の自分は、変わりはほとんどないかなと思いますね。ただ、聴いてくれる方が増えたという自覚があるので、そこに関して若干のプレッシャーというか、大丈夫かなっていう気持ちはやっぱりあったりはしますけど。ただ、結局自分はこの曲歌いたいなと思ったらその曲歌いますし、気にしていると言いつつやってることはあんま変わらないかという。楽しければいいなっていうのが一番大事だなと思うんですよね。聴かれること、見られることを意識しすぎて、やりたいことまで変わってしまうと、良さも無くなってしまうんじゃないかなと。
南波: 音楽が生活の一部のような感じかもしれないんですけど、音楽以外で気分転換にすることって何かあったりしますか?
そらる: それこそさっきから言っていたゲームと、おいしい物を食べに行くことですかね。
南波: お好きなんですね。
そらる: すごい好きです。
南波: どういう物を食べに行かれるんですか?
そらる: 生肉とか。
南波: いいですよね。元気、出ますよね。
そらる: そうですね。生きてるなって感じが。このためにやってんなって感じしますよね。
南波: あとやっぱり、食べた瞬間に我が血となり肉となりっていう感じが生肉すごいありますよね。まさかの生肉好きさんだったんですね。
そらる: よかったです。共感できて。苦手な人は、苦手だったりするじゃないですか。
南波: わかります。シングル、他の曲についてもお伺いしたいんですが、3曲目「嘘つき魔女と灰色の虹 -acoustic ver.-」こちらは、ボカロ曲として発表されていた曲のセルフカバーとなっております。キーボーディストとしても活躍されている、SUNNYさんのアレンジもすごく素敵なんですけれども、なぜこの曲を改めて収録されたんですか?
そらる: 自分が初めてボーカロイドを使って楽曲を投稿させていただいた曲で。
南波: 初めてが、この名曲ってすごいですね。
そらる: まあ、それまでに曲自体は作ったりはしてたんですけど、ボカロを使ってっていうのは初めてで。やっぱり今までライブで自分も何度も歌って来た楽曲でもありますし、今回シングルを発表するにあたって、それまでの活動を切り離して、例えばシングルとかその新しい活動に移っていくわけではないなって自分の中で思っていたんですよ。なので、昔の自分の楽曲を知ってもらうきっかけにもなってほしいなという思いもありましたし、あと他の2曲もどちらかと言うとフィクション寄りの作品というか、ファンタジー寄りの作品になっていて、並べて聴いた時にそこもすごく整合性がとれているなというか。「嘘つき魔女~」も、すごくファンタジーに寄った作品だったので、並べて聴いた時にきっと気持ちよく聴いていただけるなというふうに感じて。
南波: 2曲目に収録されております「ゆきどけ」という曲ですが、すれ違う男女の切ない思いを感じさせる1曲なんですが、具体的な設定とかストーリーなどをイメージして歌詞って書かれるんですか?
そらる: そうですね。この作品は、もともと簡単にプロットではないですけど、簡単な小説みたいなのをバッと書いて、それを曲に落とし込んだ形になりますね。
南波: 確かに、明確に世界観がある感じがすごくします、この曲。
そらる: そうですね。解釈はいろいろあって正解があるわけではないんですけど、雪だるまとか雪女みたいなものが自分の中のテーマというか、そういうのがあって。隠れテーマは、どちらかというと雪女で。それとそれに恋してる男の子みたいなところがあって。1つの解釈なんですけど、普通に男女の話でもあるし、そういう裏の設定もあるよっていうぐらいではあるんですけど。絶対に春になると消えてしまうじゃないですか。冬の間しか会えない、別れが決まってるけど抑えられないっていうようなところがエモいなと思って(笑)。それを雪の世界と病室っていうところをリンクさせたり、溶けて消えてしまうものを治らない病気とあわせて変えていったりっていうところが何となく伝わるといいなと。でも解釈のしかたは、その人によってあると思うんですけど。それをひと言で言うと、別れの決まっている男女の恋のお話っていうふうになってますね。
南波: 大人になりきれない感情を表現した言葉も多い気がしたんですけど、子どものころの純粋な気持ちを振り返ることって多いですか?
そらる: そうですね。自分の中にやっぱり子どもは純粋で大人は汚い生き物だっていうのがやっぱりあるんですよね。自分が大人になってもなお。というか希望なんですよねそれが。子どもは純粋なものであってほしいっていうのが自分の中にあって、なので登場人物ふたりの純粋な恋の話を書く時に、子どもの方が描きやすい。弱くて1人では生きていけなくて、でもすごく感受性が強くて純粋で。そうあってほしいなっていう。子どもはそうあってほしいなって希望があるなって自分でも思いますね。
南波: 子どものころって大人になりたくなかったですか?
そらる: なりたかったですね。子どもは大人になりたがるし、大人は子どもに戻りたがるものかなと。結局は無いものねだりなんですよね。
南波: 失っていっちゃうものですからねどうしても。そらるさんが思う大人ってどういう人ですか?
そらる: そうですね。正しいものでしたね大人は。子どものころに思い描いた大人。大人が言うことっていうのは正しいものじゃないですか。まさか大人が間違ってるって子どものころは思ってませんでしたね。でも、大人は大人で悩みながら間違いながら生きていて、それに気付けるようになるのもきっとすごく後のことなんだろうなって、今になっては思いますね。
南波: 本当に美しいですよねお声。お話してる声も、すごい素敵です。
そらる: そうですかね?
南波: そうですよ。絶対、全国の皆さんもそう思ってると思います。
そらる: 何かこれみんなそうだと思うんですけど、最初に小学生ぐらいに自分の声を録音して聞く機会ってあるじゃないですか。えっ? なにこの声? ってなりますよね。たまにいい声ですよねって言っていただけても、えっ? ていうのがやっぱり自分の中にはあるので。
南波: そういうもんなんですね。あれ、俺いい声かも? みたいの思わないんですね(笑)。
そらる: あ、ありますねそれも。あ、俺いい声かも? って思う時があるんですけど冷静に聞くと、いつも通りだなって(笑)。そんなことないなって。
南波: 間違いなくいい声だと思います。
そらる: ありがとうございます。
南波: それでは最後になりますが、お聞きの方にメッセージをいただけますでしょうか。
そらる: はい。ここまでお聞きいただきありがとうございました。ほとんど初めてのラジオということもありまして、結構硬くなってしまって、今思い返すとむちゃくちゃなこと言ってんなとか。
南波: いや。めっちゃ面白かったです。
そらる: ありがとうございます。だったらいいんですけど。でもちょっと何かおかしいなこいつって思っても、初めてだということで、お手柔らかに聴いていただけるとありがたいです。ただ、すごく楽しくお話することができました。ありがとうございました。お聞きいただいてる皆さんにも楽しんでいただけていれば幸いです。ありがとうございました。
南波: 今夜のゲストは、そらるさんでした。めちゃくちゃ楽しかったです。ありがとうございました。
そらる: ありがとうございました。

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