最強の鳥ってなんですか?

質問者なおきくん

放送日2019年1月3日(木)

ざっくり言うと
くりばやしなおきくん(小学校4年生・東京都)からの質問
鳥の川上和人先生が回答
今のところは種類としてはダチョウ。個体としてはコアホウドリのウィズダム

テーマ

鳥 川上和人先生

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2019年1月3日(木)放送より

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放送日時:2019年1月3日(木)午後4時6分ごろ~午後4時15分ごろ

藤井アナ:藤井彩子アナウンサー
川上先生:川上和人先生 (森林総合研究所 主任研究員)
久留飛先生:久留飛克明先生 (非営利団体 昆虫科学教育館 館長)
なおきくん:質問者


藤井アナ: では、次の質問です。東京都のお友達です。もしもし~。
なおきくん: もしもし~。
藤井アナ: こんにちは。
なおきくん: こんにちは。
藤井アナ: お名前と学年を教えてください。
なおきくん: なおきです。4年生です。
藤井アナ: なおきくんの質問は、どんなことですか?
なおきくん: 最強の鳥ってなんですか?
藤井アナ: えっと、さい、きょう?
なおきくん: はい。
藤井アナ: 一番強いってこと?
なおきくん: はい。総合力。生きる力とか、速さとか、そういうのを全部含めた、総合力での強さ。
藤井アナ: 総合力か。長生きとかそういうのも入ってくる?
なおきくん: うん。
藤井アナ: えっと、なおきくんは、なんでそんなこと疑問に思ったの?
なおきくん: 家族で、鳥の話してて。で、ぱ~と思い浮かんだ。
藤井アナ: 家族で話した時には、どういう鳥が強いんじゃないのって話になった?
なおきくん: カラスとか、ハシビロコウとか。
藤井アナ: カラスとかハシビロコウは、どのへんが強いのかな?
なおきくん: えっと~。ハシビロコウは、理由あまり覚えてないけど。カラスは、なんかいろいろ食べられる雑食だから。
藤井アナ: は~。生きる力が強そうだと思ったのね。
なおきくん: はい。
藤井アナ: はい。では、川上和人先生に聞いてみましょう。
川上先生: はい。どうもこんにちは、川上です。
なおきくん: こんにちは。
川上先生: じゃあね、強い鳥ってのを、考えてみたいんだけれども。強い鳥って確かにね。いろんな強さってあるよね。
なおきくん: はい。
川上先生: 狭い所に入れられた時にどっちが勝つかみたいな強さっていうのもあれば、でも広い所だったら、飛んで逃げてしまう方が強いかもしれないよね。いろんな強さがあるから。じゃあ、それを考える時に、1つアイデアになるのは、弱い鳥というのは一体どういう鳥だと思う? 自然の中で一番弱い鳥って、例えばどういう鳥だったら弱い鳥って言っていいかな。
なおきくん: すぐ絶滅しちゃう。
川上先生: いいね。すぐ絶滅しちゃう。それすごい弱い鳥だね。よし、じゃあそこから考えてみよう。じゃあ、一番強い鳥は絶滅しない鳥だね。
なおきくん: うん。
川上先生: っていうふうに考えると。鳥の中で~。種類で考えるとね。鳥の種類の中で、一番絶滅せずに残っているものっていうのは、最も古い系統で古くからいる鳥だと思うんだよね。
なおきくん: うん。
川上先生: 例えば、身近な鳥で、カラスとかっていう言葉が出てきたけども。実はカラスの仲間とかっていうのは、スズメの仲間なんだけれども。大きくね。スズメとかカラスの仲間っていうのは。え~一番新しい鳥たちなんですよ。
なおきくん: う~ん。
川上先生: ね、あのグループとしては、最近、進化してきた鳥たちだ、というふうに考えられています。
なおきくん: うん。
川上先生: で、それよりも、もっと古い時代に進化した動物の中には、たくさんいろんなものが絶滅してきたんだけれども。生き残ってきたやつもいるんだよねぇ。
なおきくん: あ~~。
川上先生: 鳥の中で一番古いグループって、なにか知ってますか? あのね。鳥の中で一番古いグループは、実はダチョウの仲間なんです。
なおきくん: え! ダチョウ。
川上先生: そう。ダチョウ。ダチョウの仲間っていうのは、本当にいつぐらいに生まれたのかは、実は正確には分からないんだけれども。もしかしたら、恐竜がまだいた時代には、もうその仲間っていうのは、古い仲間だけれど、祖先の仲間は進化していたかもしれないともいわれているぐらい、ダチョウの仲間ってのは、古いグループなんですよ。
なおきくん: ええ~!
川上先生: だから、最も古い時代から生き延びてきた、絶滅しないで生き延びてきたという意味ではダチョウが一番強いって言ってもいいかもしれないね。
なおきくん: へ~。
川上先生: で、これは種類としての話だよね。
なおきくん: うん。
川上先生: じゃあ次に、グループじゃなくて、1つ1つの個体の話で、個体レベルで考えてみよう。
なおきくん: はい。
川上先生: 個体レベルで考えても、弱い鳥っていうのは、絶滅するっていうさっきの種類だと、絶滅するということは、個体レベルで弱い鳥ってのは、どういうふうになっちゃうと思う。自然の中で。
なおきくん: すぐに食べられる。
川上先生: あっ、いいねぇ! すぐに食べられるってことは、死んじゃうってことだよね。
なおきくん: うん。
川上先生: じゃあ、逆に強い個体っていうのは、長生きできる個体。長生き実際にした個体っていうことかな?
なおきくん: はい。
川上先生: って思うんだよね。で、今ね。野生の個体の中で、じゃあね一番長生きした個体っていうのが、聞いたことあるかな。なにかちょっと想像してみて。
なおきくん: …。
川上先生: どんな鳥が長生きしそう?
なおきくん: ワシ?
川上先生: いや違うんだよね~。実はね、アホウドリの仲間でコアホウドリっていうのがいます。
なおきくん: ええ~。
川上先生: コアホウドリの仲間で一番長生きしてるっていうのが分かっているのが、コアホウドリの中で長生きしているのが、実はね、名前が付いていて1951年に生まれたウィズダムという個体がいるんだよね。
なおきくん: ウィズダム?
川上先生: ウィズダムという名前がついてるの。これはね、賢いっていう意味。英語で賢いっていう意味ね。その鳥は今も生き残っていて、68歳です。
なおきくん: い~~。
川上先生: 野生で68歳まで生きるっていうのは、すごいことだよね。途中で命を落とすこともなく、生き残ってきた。これが野生で今、分かっている中で一番長生きです。で、正しい野生の鳥の年齢ってなかなか分からないんですよ。この鳥はね、ウィズダムは、子どもの時に足に足輪をつけられたんです。だから、いつ産まれて、今までいるっていうのが分かってるんだけども。もしかしたら、もっとほかに長生きの鳥もいるかもしれないです。でも、今のところ分かっている中で野生で一番長生きなのは、コアホウドリのウィズダムなので。いろいろ総合的に考えるとウィルダムが、もしかしたら一番強い鳥かもしれないですね。で、彼らが住んでるのは、例えばライオンとかキツネとか捕食者になるような、そういう動物のいない島に住んでるんです。実は。だから敵のいない所にいるっていうのも賢い生き方で、そういう賢さを持ってるのが、もしかしたら一番強い鳥なのかもしれないですね。
なおきくん: へ~~。
川上先生: いろんな考え方があると思うんだけども、今は暫定的に今のところは種類としてはダチョウ。
なおきくん: はい!
川上先生: 個体としては、コアホウドリのウィズダムということで、いいでしょうか?
なおきくん: はい!
藤井アナ: なおきくん、どう思った?
なおきくん: すごいって思った。
藤井アナ: (笑)。
なおきくん: 68年も生きるって。
藤井アナ: そうね。68歳なのね。ウィズダムってね。でも、強いって、いろいろな要素があるから難しいね。
なおきくん: うん。
藤井アナ: じゃあ。今日教えてもらったこと家族に報告してみて。
なおきくん: はい。
藤井アナ: うん。今日は、ありがとう。
なおきくん: ありがとうございました!
藤井アナ: はい、さよなら~。
川上先生: さよなら~。
藤井アナ: 東京都の小学校4年生。なおきくんからの質問でした。そうか、強さってそういうふうに考えることができるんですね。
川上先生: いろんな考え方があると思うんですけれども。今日はそういう、なんて言うか、どれだけあの種として、個体として、長生きできるかというところで考えてみました。
藤井アナ: ほかにも戦って強いとか、そういうのもあります。力が強いとか、いろんな要素がありますよね。
川上先生: そうですね。いろいろ考えてみると面白いと思いますね。
藤井アナ: 久留飛先生は、1番強い虫はなんですかって聞かれたら、なんて答えます?
久留飛先生: ちょっと、ちょっと待ってって答えるよね。
藤井アナ: (笑)。
久留飛先生: なんでかいうたら。ダーウィンていうね、200年ぐらい昔に、科学者ですけれども。一番生き残る種というのを考えた時に、力が強いとか知的であるじゃないって言うてるんですね。そうではなく、変化にどれだけ対応できるかということが一番残る種類だよっていう言い方をしてる。ということは、こういう環境の変化にうまく対応できるやつが、やっぱり生き残っていくのかなと。で、虫の場合考えたらですね。例えば、クワガタムシとかカブトムシって特化してしまって、あんな角はやしてたら、引き戻りか、引き返せないぐらいな変化をしてるから。あまり形の変わっていない昆虫というと。やっぱりゴキブリの辺りかなと。そういう、なんでもできるんだけど、あの形で十分適応できているっていうのは、形にこだわらずに、中身で勝負してるかもしれない。ということで、その環境の適応度の高いヤツが一番強い生き物かなと、思いますね。
藤井アナ: ありがとうございます。

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2019年1月3日(木)放送より

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