そらる 10年で積み重ねてきた奇跡②

ざっくり言うと
「こん身の1曲」に向かってつくられたアルバムの世界観
学生のうちに「これだけは」経験してほしいこと
2019/07/16 ミュージックライン 【ゲスト】そらる

音楽

エンタメ

2019/07/16

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【出演者】
南波:南波志帆さん(MC)
そらる:そらるさん


最新アルバム『ワンダー』を発表したそらるさん。10年間を振り返り、思うこととは?
さらに恋愛観や驚きの私生活についても伺ってみました!

30時間寝て、50時間座り続ける!?

南波: そらるさんのSNSで気になったんですけど「30時間寝たのにまだ眠い」「50時間座り続けて作業している」とありまして。
そらる: そんなこと書いてましたっけ(笑)。
南波: 1日で収まらない時間の使い方にびっくりしたんですけど、1つのことに集中すると区切らずに一気にやってしまうんですか?
そらる: そうですね。何かを途中でやめるのは苦手かもしれないですね。でもやっぱりちょっと体力の衰えを感じていたりとか、昔よりもちょっと持ちにくくなってるなっていう、「体力つけなきゃな」って思ってますね。でも最近も24時間の配信をしたりとかしてますし、続けるのは苦じゃないというか。
南波: 集中力が続くのがすごいですよね。
そらる: う~ん、でもやっぱり集中したりしなかったりしてると思いますけどね、その最中も。
南波: だって50時間座り続けて作業してたら、もうお尻なくなっちゃうんじゃないかぐらい。
そらる: それ、本当にやってたのかな。自分がSNS上だったりとか配信上で言ってること、半分ぐらい冗談だったりするので(笑)。
南波: あっ、そうなんですね。
そらる: ずっと作業をしてたり、はありますけどね。本とか読み出したり、アニメを見るときも、25話を一気に見終わるまで見続けるとか。そういうのをやったりしますね。
南波: ええー! 己と戦ってますね。
そらる: あんまりそこは抵抗がないかもしれないです。
南波: 30時間寝たのは事実なんですか?
そらる: どうなんでしょうね? いつなのかによりますね。最近、昔より長く寝れない日が……。
南波: 本当ですか?
そらる: そうですね。ただ24時間配信のあとは、次の日の昼に起こされるまで、普通に打ち合わせがあったのでお昼から行かなきゃいけなかったんですけど、部屋のピンポンが鳴るまでは起きませんでしたね、さすがに。
南波: じゃあけっこうな時間……。
そらる: そうですね。前日の9時ぐらいから、次の日のお昼まで。
南波: 寝てますね!
そらる: ちゃんと2日間分、寝ましたね。

通して聞く意味のあるアルバムを作りたかった

南波: 今回のアルバム『ワンダー』は、そらるさんの活動10周年の集大成となる作品です。収録曲って、どのように決めたんですか?
そらる: 収録曲は、いろいろ考えたようであんまり考えてなくて、最後の曲「ワンダー」という曲がありまして、その曲のイメージだけが最初にありました。それで、その曲につながるようにアルバムを作ろうと。その曲を一番よく聴かせるようにアルバムを作ろうという形で進めていって、それで、こういう曲だったらこういう曲を作ろう、だったらこういう曲を作ろうという、自分が作りたい曲の中で「こういう曲を作ったらいいんじゃないか」っていうところから手をつけていきましたね。
南波: 今のお話に出た13曲目の「ワンダー」は、ストリングスやバンドサウンド、ピアノなど、音の要素がたくさんちりばめられた重厚感のある楽曲なんですけど、アルバムの最後を飾る曲として、“この曲があったから今回のアルバムが出来た”みたいな、きっかけの曲なんですね。
そらる: 普段(ふだん)、“同人”っていうインディーズみたいな形で、個人でアルバムをリリースしていたんですが、そのときに書き下ろしをお願いすることが多くて、最後の曲だけ自分が書かせてもらう、という作り方をしているアルバムがちょいちょいあって。なので、まずおしりを決めて、“最後が良ければいい”みたいな。そこを気持ちよく聞けたら、きっとアルバムを通して気持よく聞けるだろう、みたいなのがあったんですよね。
南波: じゃあ大事にしてるんですね。最後の終わり方というか。
そらる: そうですね。終わり方は大事だなって。
特に自分はシングルのリリースという形以外にも、動画を投稿して聴いてもらうことがすごく多いんですよ。なのでアルバムを通して聞いたときに、“アルバムを通して聞いた意味のあるもの”にしたいなっていうのは、1つありましたね。

まさに「ワンダー」な10年間だった

南波: “驚き”や“奇跡”という意味を持つ『ワンダー』という言葉が、アルバムタイトルになっているんですが、こちらにはどのような気持ちを込めたんですか?
そらる: アルバムのタイトルを決めるときに、やっぱり10周年イヤーの最後の締めくくりで出されるアルバムだったので、「10年を総括してくれる、表してくれる言葉は何だろう」って。タイトルの候補もいくつかあったんですけど、「ワンダー(wonder)」のやっぱり“奇跡だな”って感じるところと、あとスペルの違う「ワンダー(wander)」なんですけど“さまよう”という意味もあって、「ワンダー」の中に“奇跡”と“さまよう”っていう2つの意味が同時にあるというのが、何か自分らしくていいなというか。「迷いながらの奇跡の連続が、この10年間だったな」っていうふうに感じて、『ワンダー』というタイトルにしましたね。
南波: 勝手なイメージで、もう迷いとかなくぶれないイメージの方だったんですけど、“さまよってる”みたいな感覚みたいなのって今もあったりするんですか?
そらる: 悩みに対して答えを出し続けていくうちに、少しずつ減ってはいると思うんですけど、やっぱり10年前の自分はすごく子どもでしたし、失敗し続けてきましたし、今もまだまだ悩み、迷いは尽きないので。いつかなくなってしまってもおもしろくないので、このままでいいのかなって。そのつど、自分なりに答えを出していくしかないんじゃないかなと。
南波: 5曲目の「海中の月を掬う」という曲、“もがいても届かない感情を描いたバラード”とのことなんですが、そらるさん自身もこういう経験ってあるんですか?
そらる: 最近減っただけで、きっと同じ状況になったときと同じように感じると思うんですけど、欲しくても届かないことって、すごくつらくてもどかしいじゃないですか。そこに対して、諦めが悪いタイプの人間だと思っていて、それを海で水の中をもがく様とかけて書いた曲なんですけど。自分の曲はあると思いますね、そういうところ。

かなわない思いを伝えるタイプ? それとも……。

南波: ちなみに、恋がかなわないと分かったときって、思いを伝えるタイプですか? それとも内に秘めておくタイプですか?
そらる: 最近もう、そういうこと全然ないので(笑)。難しいんですけど、多分“言わない”と思います。
南波: 奥ゆかしい。
そらる: 大人になってしまったな、と。昔、それこそ高校生だったら言ってたと思うんですけど、興味がない相手に好意を伝えられても困っちゃうだろうなっていう。
南波: この世の真実を言った(笑)。
そらる: っていうのもですし、現在の自分の立場的にもリスクを考えてしまう、嫌な大人になっちまったなと(笑)。自分もそうですけど、例えば、会社の中で会社の人を好きになってしまって。届かない相手にそれを伝えたときに、勝てない相手に勝負を挑んで、しかも“下手するとウワサ回る”みたいな。
南波: 本当に気まずいですよね。
そらる: そのあとの仕事も気まずいですし、大人になればなるほど“かなわない恋の気持ちを伝える”っていうことをしづらくなっていくんじゃないかなあって思っちゃいますね。まあ相手によると思うんですけど、万が一SNSで書かれたら困っちゃうなっていう。
表向き広がってなくても、「えっ、知ってるの?」みたいなことあったりするじゃないですか。やっぱり“情報を自分で守る”というのも大事なことかなと。ちょっとあんまり色気がない話ですね、告白に対して(笑)。だからこそリスクがない学生のうちに、あんまり相手のことを考えない恋愛をしておいてもいいんじゃないかなって思いますけどね。
南波: まさにこの番組、若いリスナーの方も多いので。
そらる: 大人には必要に駆られてなっていくものなので、必要じゃないときに無理に大人振る必要はない、というのは思ってますね。
南波: あとリスクのないうちに、恋愛をしておくべきだっていう(笑)。
そらる: 自分勝手な振る舞いが許されるうちにしておいたほうがいいですよね(笑)。

大人になると“どうしようもない不自由さ”が増える

南波: ちなみに、好きな女性のタイプとかってあったりするんですかね?
こういう方に惹(ひ)かれがちだなとか。
そらる: う~ん、やっぱりでも年齢によって変わっていくものですよね。周りが今、どんどん結婚して、結婚式に毎年毎年呼ばれるようになっていくと、やっぱり「穏やかで家庭を築くことに対して想像がつく相手じゃないと難しいな」っていうふうに考えるようにはなっていきますよね。ただそれって、「本当に果たして純粋な恋愛感情なのだろうか」っていうところありますよね?
そういうのも含めて、やっぱり学生のうちに(笑)。
南波: もうそこに行き着きますね。
そらる: そうなんですよ。人間的に好きな相手でも、あまりに生活が破綻してる相手だと「この人好きになっても未来ないな」みたいなところで、そこに対してブレーキかけがちなんじゃないかなと。
南波: シビアかもしれないですね。「大人になるって」っていうことを、今すごく考えてしまいました。
そらる: 本当に、大人になるのはいいことばかりじゃないですよね。自由が増えていくところもあるんですけど、“どうしようもない不自由さ”みたいなものも増えていきますよね。ただ、人並みの幸せを望みながら音楽をやるっていうのはけっこうぜいたくな話なので、自分たちみたいなのは“いっそ諦める”っていうのも、1つの手かなとも思いますけどね。

<そらる 10年で積み重ねてきた奇跡③>につづく

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