瀬戸内海や四国の山々を一望! ~岡山県・王子が岳~

24/03/16まで

石丸謙二郎の山カフェ

放送日:2024/03/09

#登山#ネイチャー#ローカル#岡山県

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登山を趣味とし、山を愛する石丸謙二郎さんが「山」をテーマに、さまざまな企画をお届けする<石丸謙二郎の山カフェ>。今回の「山からおはよう」は、山頂から瀬戸内海や四国の山々を一望できる、岡山県の王子が岳からです。

【出演者】
石丸:石丸謙二郎さん(俳優・ナレーター)
山本:山本志保アナウンサー
清板:清板祝士さん(王子が岳の景観を楽しむ会 副会長)

8人の王子がいた? 瀬戸内の絶景と奇岩がある王子が岳

石丸:
日本各地の山と電話をつないで、朝の空気をお伝えする「山からおはよう~!」

山本:
けさは、岡山県の王子が岳からの「おはよう」です。王子が岳は、岡山県南部、児島半島にある山々の総称で、最高峰は、標高233メートルの新割山(しんわりやま)です。JR倉敷駅から王子が岳の登山口まで、バスでおよそ1時間半です。道が整備されていて、小さいお子さんも登りやすく、1時間30分ほどで登頂できます。山頂からは、瀬戸内海や四国の山々を一望でき、桜の名所もあるそうです。

石丸:
春の瀬戸内いいだろうな~!

山本:
私事なのですが、父が育った家が、この近くにありまして。私も「瀬戸内の眺め、いいな」と思っているのですが、王子が岳は知らなかったです……! 倉敷市の「王子が岳の景観を楽しむ会」の副会長、清板祝士さんに話を伺いましょう。

石丸:
清板さん~! おはようございます!

清板:
おはようございます。

石丸:
今は、王子が岳のどこにおられるのですか?

清板:
王子が岳山頂の芝生広場にいます。

石丸:
お天気はいかがですか?

清板:
きょうは、快晴です。

石丸:
目の前にどんな景色が広がっているか、教えてください!

清板:
今、目の前の絶景をお見せできないのは残念ですが、王子が岳山頂からの眺めは、草木の緑と、瀬戸内海の海の青、白い瀬戸大橋に、無数の小島、正面にはさぬき富士、その向こうには、きょうはうっすらですが、四国山脈まできれいに見えています。

石丸:
絵に描いたような。

清板:
まったくその通りですね。

石丸:
桜はまだですよね?

清板:
桜の花はないですね。つぼみが出ているくらいです。

石丸:
山頂に桜があるのですか?

清板:
山頂にもあります。開花には、もう少し時間がかかりそうですね。

石丸:
桜の話を教えてください。

清板:
山頂の芝生広場や、遊歩道沿いにも桜があります。ここ2~3年は、3月末ぐらいに満開になります。

石丸:
どれぐらいの数があるのですか?

清板:
山全体に桜はありますが、この芝生広場から西へ遊歩道を15分ぐらい歩いた場所に、1,000本以上の桜がある「桜園地」というのがあります。ここには、山梨県から移設した「神代桜」というのもあります。3月末から4月の頭にかけて、桜が満開で非常にきれいですよ。

石丸:
お花見もできるのでしょうか?

清板:
そうですね。“隠れた花見の名所”になっています。

石丸:
「隠れた?」

清板:
車で入って来られない場所なんですよ(笑)。

石丸:
なるほど! きちんと登らないといけないのですね。

清板:
遊歩道がありますので、簡単ではありますが、昔から車が通れないので、隠れた名所になっています。

石丸:
いいじゃないですか!
王子が岳の名前の由来はあるのですか?

清板:
王子が岳の名前の由来は、昔、唐琴の浦に、百済(くだら)の王女様が住んでいて、「王女が生んだ8人の王子が住んでいた」という伝説から来ていると言われております。
昔のこの辺の山には、柴坂(しばさか)王子・坂手(さかて)王子・筈割 (はずわり)王子・峰の王子・日の王子・錫投げ王子・谷の王子・瓶(かめ)割り王子が住んでいたそうです。

石丸:
それぞれ変わった名前が。面白いですね。
清板さんが好きな、王子が岳の景観は?

清板:
海を中心に、朝日が昇って、夕日が降りる、すばらしい景色が日々見られるところです。

石丸:
山頂に芝生があるから、山がなだらかなのですか?

清板:
なだらかなので、登山道も登りやすいです。奇岩・大岩がごろごろしていますので、そのような景色も見ていただいたら、おもしろいです。

石丸:
奇岩がある! どんな感じの?

清板:
地図にも載っていますが、一番有名なのが、「ニコニコ岩」です。山頂から見ると、ニコニコしている横顔が見えます。裏に回れば、人間と同様、ニコニコしている時もあれば、きつい時もある。角度によって、そんなふうに見える岩なのです。

山本:
ほかには、どんな岩があるのですか?

清板:
「ゆるぎ岩」や、横顔が猿に見える「猿岩石」。「ひよこ岩」「役立たずの大岩」「灯台岩」と、いろいろ名前がついています。

石丸:
どなたが名前をつけたんだろう? おもしろい(笑)。

清板:
皆さんが見られたままの名前をつけているようです。

山本:
「ゆるぎ岩」は揺れるのですか?

清板:
大きい岩ですが、岩の上に乗ると、コトコトと揺れます。

石丸:
いわゆる浮石ですね。

清板:
かなり大きいですが、落ちることはないから大丈夫です。

山本:
夕日がすてきなようですが、イベントがあるそうで。

清板:
毎年、「サンセットフェスタ in こじま」という音楽のイベントをやっていまして、鷲羽山(わしゅうざん)と、王子が岳で、隔年でやらせてもらっています。

山本:
どんな内容なのですか?

清板:
夕日を鑑賞しながら、土曜日・日曜日で和楽と洋楽と分けて、のんびりと音楽を聴いていただく催しを、毎年やっております。

石丸:
いいですね。

清板:
無料なのでたくさんの方が来られます。ぜひ来てください。

山本:
瀬戸内のグルメがあると聞きました。おすすめのグルメはありますか?

清板:
下津井のたこを使った、「たこめし」が有名ですね。児島は、小魚を中心とした、海の幸がおいしいのですが、たいらぎ貝という貝柱や、サワラや、春先が旬のワカメ、これらをふんだんに使った「バラ寿司」も有名です。

山本:
いいですよね。瀬戸内の春って、おいしいものが多くて!
私も岡山で「祭ずし」とかをよく買って、海の幸を楽しんでおりました。

清板:
おいしいですよね。

石丸:
最後に、「王子が岳に行ってみたい」という方に、メッセージをお願いいたします。

清板:
倉敷市児島と言えば、鷲羽山を思い浮かべる方が多いですが、ここ数年、王子が岳に来られた方が、SNSで魅力を発信してくれています。それでより多くの方に来ていただくようになり、われわれも非常にうれしいです。何といっても一番の魅力は絶景ですので、一度は見に来ていただきたいです。

石丸:
ありがとうございました!

清板:
ありがとうございました。ぜひ来てください。

山本:
けさは、岡山県南部にある、王子が岳からの「おはよう」でした。


番組では、番組へのメッセージ・写真投稿をお待ちしております。また、最新の放送回は「らじる★らじる」の聴き逃しサービスでお楽しみいただけます。ぜひ、ご利用ください。

石丸謙二郎の山カフェ

ラジオ第1
毎週土曜 午前8時05分

詳しくはこちら


【放送】
2024/03/09 「石丸謙二郎の山カフェ」

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