「らんまん」のモデル、牧野富太郎も来園! 六甲高山植物園

24/03/02まで

石丸謙二郎の山カフェ

放送日:2024/02/24

#登山#ネイチャー#植物

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登山を趣味とし、山を愛する石丸謙二郎さんが「山」をテーマに、さまざまな企画をお届けする<石丸謙二郎の山カフェ>。今回の「山からおはよう」は、兵庫県の六甲山にある六甲高山植物園から。六甲に自生する樹木や花だけではなく、日本や世界の高山植物・山野草を楽しめる場所です。現在の様子を六甲高山植物園の学芸員、三津山咲子さんに伺いました。

【出演者】
石丸:石丸謙二郎さん(俳優・ナレーター)
山本:山本志保アナウンサー
三津山:三津山咲子さん(六甲高山植物園 学芸員)

高山植物の花々が1,500種類!

石丸:
日本各地の山と電話をつないで、朝の空気をお伝えする「山からおはよう~!」

山本:
けさは、六甲山の六甲高山植物園につなぎます。六甲山の最高峰の標高は、931メートルなのですが、植物園は標高860メートル付近にあります。開園は昭和8年。ことしで、91年目を迎える、大変歴史のある植物園です。そして、昨年の朝の連続テレビ小説でもおなじみとなりました、牧野富太郎博士が開園にかかわったエピソードもある植物園です。山の上という冷涼な気候を生かして、日本や世界各地の高山植物や花々がおよそ1,500種類あり、野生に近い環境で栽培しています。現在は冬の特別開園期間にあたり、土曜・日曜・祝日のみ開園中です。

六甲高山植物園の学芸員、三津山咲子さんとお電話がつながっています。

石丸:
三津山さん~おはようございます。

三津山:
おはようございます。

石丸:
けさは、お天気いかがですか?

三津山:
今は晴れていますけれども、雪景色です。

石丸:
真っ白。
いまどちらにおられるのですか?

三津山:
六甲高山植物園の中にいます。

石丸:
外は寒いでしょうね。

三津山:
けさは、マイナス0.8度です。

石丸:
園内は、どのぐらいの広さがあるのですか?

三津山:
だいたい1時間弱ぐらいで園内をまわれます。

石丸:
冬にお客様は、何を見に来られるのですか?

三津山:
セツブンソウ・バイカオウレン・フクジュソウといった、今しか見られない早春の花、いわゆる“スプリングエフェメラル”を見に来ていただいております。

石丸:
“スプリングエフェメラル”って、いい響きですね。
早春の花の写真を見ていますが、雪の中に咲いているのですか?

三津山:
きのうも積雪があり、雪中にセツブンソウ・バイカオウレン・フクジュソウを見ることができました。

セツブンソウ

フクジュソウ

石丸:
バイカオウレンは白い花。

三津山:
バイカオウレンは、ガラス細工のように見えるものもありました。
梅の形をしていまして、バイカオウレンが一番の人気です。

山本:
牧野博士は、どのように植物園と関わったのでしょう?

三津山:
1933年に開園したのですが、開園当初に何度もご来園いただきまして、植物講話などをしている写真が残っています。

石丸:
博士ゆかりの花はありますか?

三津山:
六甲山のふもとで発見された、有馬温泉の“アリマ”の名前がついた「アリマウマノスズクサ」という和名をつけていまして、園内でも咲いております。

石丸:
標高が高いということで、特別に栽培できる花もありますか?

三津山:
園で人気の「ヒマラヤの青いケシ」がありますが、六甲山の上でも夏は、30度ぐらいにはなりますので、6月から夏にかけては“冷室”で栽培しています。

石丸:
冷室? 温室の逆だ! 夏にはひやっとしていいですね。

六甲山はもともと植物が豊かなのですか?

三津山:
1881年に、牧野富太郎が初めて六甲山を見た時は、まきを取っていたので、はげ山でした。その後、植林をしまして、今は緑豊かな六甲山になっています。

山本:
かなりの年数をかけて、よみがえってきたのですね。

三津山:
今は緑の六甲山ですね。

山本:
開園91年の長い歴史を物語る植物はありますか?

三津山:
樹齢100年を超えるブナの大木があります。かなり大きなブナの木です。そして、大きなドウダンツツジもありまして、これも樹齢100年ぐらいになります。

石丸:
僕が知っているドウダンツツジって、細くて背丈もあまりないのですが……。

三津山:
よく、ひざ丈ぐらいのものが道路わきにあったりしますよね。

山本:
(六甲山のものは)背丈が高いのでしょうか?

三津山:
6~7メートルくらいあります。

山本:
すごいですね。見たことないです!

1,500種類の植物を管理されるのは、ご苦労も多いのではないですか?

三津山:
自然に近い状態で栽培していますので、草刈りや除草は大変ですね。

石丸:
これから来られるお客様に、おすすめの情報はありますか?

三津山:
毎日、午前と午後に、無料の“花のガイドツアー”も行っております。また、第2・第3土曜日は、専門家の方によるガイドツアーも行っております。(※予約なしでお楽しみいただけます)

山本:
これからは、どんな植物が見られますか?

三津山:
3月~4月になりましたら、キクザキイチゲ・カタクリ・サンカヨウ・シラネアオイ・ミズバショウなど、春の花が次々に咲きます。また樹木でも、アカヤシオ・オオヤマザクラなどが咲きますので、花好きの人にはたまらない時期になりますね。

山本:
いっそう華やかになりそうですね。

石丸:
そちらにカフェもあるそうで。

三津山:
カフェもありまして、3月16日から、「牧野の足あと」という、“牧野富太郎博士の特別イベント”を夏まで行うのですが、これに合わせまして、“レモンのハニーソースパンケーキ”が、植物園のカフェで食べられます。

山本:
それは見逃せない!
もちろん花も大好きですが!

いいですね、四季折々の楽しみがある植物園なのですね。

石丸:
三津山さん、ありがとうございました!

三津山:
はい! ありがとうございました。

山本:
六甲山からの「山からおはよう」でした。


番組では、番組へのメッセージ・写真投稿をお待ちしております。また、最新の放送回は「らじる★らじる」の聴き逃しサービスでお楽しみいただけます。ぜひ、ご利用ください。

石丸謙二郎の山カフェ

ラジオ第1
毎週土曜 午前8時05分

詳しくはこちら


【放送】
2024/02/24 「石丸謙二郎の山カフェ」

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