1,000本の梅が咲き誇る早春の筑波山

24/02/24まで

石丸謙二郎の山カフェ

放送日:2024/02/17

#登山#ネイチャー#植物

午前8時台を聴く
24/02/24まで

午前8時台を聴く
24/02/24まで

午前9時台を聴く
24/02/24まで

午前9時台を聴く
24/02/24まで

登山を趣味とし、山を愛する石丸謙二郎さんが「山」をテーマに、さまざまな企画をお届けする<石丸謙二郎の山カフェ>。今回の「山からおはよう」は、梅まつりの季節を迎えた茨城県の筑波山からです。

【出演者】
石丸:石丸謙二郎さん(俳優・ナレーター)
山本:山本志保アナウンサー
吉原:吉原一行さん(つくば観光ボランティアガイド 会長)

梅林を上・下・横からめでる

石丸:
日本各地の山と電話をつないで、朝の空気をお伝えする「山からおはよう~!」

山本:
けさは、茨城県の筑波山につなぎましょう。

石丸:
つくば市の北にありまして、西側にある男体山(なんたいさん)と、東側の女体山(にょたいさん)からなる、標高877メートルの山です。ケーブルカーやロープウエーがあるので、登山初心者の方も安心して登れる山なのですが、今は梅が咲きほこる場所としても有名ですよね。

山本:
きょう(17日)から「梅まつり」が開催されています。どんな景色になっているのでしょうか? けさは、つくば観光ボランティアガイドの会長でいらっしゃる、吉原一行さんとお電話がつながっています。

石丸:
吉原さん~おはようございます!

吉原:
おはようございます。

石丸:
今は、どちらにいるのですか?

吉原:
筑波山梅林の中腹のあたりに、「見返り縁台」という場所があるのですが、そこから梅林全体を見渡せる場所に来ております。

石丸:
すばらしい場所にいるわけですね!
まずは、天気を教えてください。

吉原:
今は、まぶしいくらいに晴天です! 梅の花がまぶしいくらいに。

石丸:
空もまぶしい、梅もまぶしい!
気温をお聞きしたいです。

吉原:
気温は5~6℃くらいで、もう少し上がってくるかもしれません。

石丸:
目の前の梅の色はどんな感じですか?

吉原:
紅梅がほぼ満開で、白梅が5割程度(の開花)だと思います。ご覧になっていただくのは、今が一番最高だと思います。

石丸:
紅梅と白梅は、木の割合としてはどれくらい?

吉原:
紅梅が全体の20パーセントで、白梅が80パーセントです。

山本:
何本ぐらいあるのですか?

吉原:
4.5ヘクタールに、1,000本あります。

山本:
見応えがありますね。

石丸:
1,000本の木に、何千という花が咲くんですよね。

吉原:
ここの梅林は、縦ではなく、横に広がっていますので、たくさんあるように見えますね。

山本:
一面に、梅の花を広く楽しめるのでしょうね。
梅は、山の(標高)何メートルくらいにあるのでしょうか?

吉原:
標高250メートルにあります。

石丸:
「今(2月17日)が見頃」とおっしゃいましたけれども、いつごろまで咲き続けるのですか?

吉原:
例年ですと、だいたい2月の後半~3月の1週目までが最高の時なのですが、ことしは少し暖かいので、3月の上旬まですべてもたないかもしれないので、2月の後半までがよろしいかと思います。

石丸:
前倒しになっていると。
梅が咲くと、鳥がやってまいりますが、声も聞こえますか?

吉原:
聞こえます。

石丸:
メジロがメインでしょうかね?

吉原:
そうですね。
ここは、野鳥が結構多いのですが、今はまだ、鳥の声はちょっと聞こえていないですね。

石丸:
寝坊かな?(笑)。

山本:
いつごろから、筑波山に梅林はあるのでしょうか?

吉原:
1966年に、つくば市の前身である旧筑波町が、実をとって食用にするための梅の木を、3,000本植えました。もともと、この場所は、数万年前は深い谷底で、山頂から数回に分けて土石流が落ちて、谷底が埋まった場所なんです。したがって、山頂にある小屋1軒くらいの大きさの斑れい岩がごろごろあります。水はけも非常によくて、土地柄もよかったので、梅の木を植えたら、非常に生育がよかったことが始まりです。

2000年につくばエクスプレスが開通するときに、東京から筑波山の梅林をご覧になっていただきたいということで、今までは実をとる梅林だったので、今度は花をご覧いただく梅林として、約4年かけて再整備しました。ここは日本で初めて、日本造園学会賞を取ったところです。

山本:
この梅まつりは、ことしで何回目になるのですか?

吉原:
ことしで51回目になります。

山本:
すごい歴史ですね。

石丸:
僕も何度か行ったことがありますが、上からも見られますよね?

吉原:
普通、梅林というのは、下から眺めるのが一般的なのですが、「展望四阿(てんぼうあずまや)」という場所がありまして、上から見下ろして、“梅の木の雲のじゅうたん”みたいな感じで、見ることができます。

石丸:
よく、“雲海”といいますけれども、“梅雲”みたいになるのでしょうね。

吉原:
上から下まで、さらに横から眺められるのが、ここの梅林の特徴で、このような梅林は日本になかなかないと思います。
川と川との間の梅の木を、下から眺めるのが、一番の絶景ポイントになるかと思います。

山本:
吉原さんが好きな梅は何でしょうか?

吉原:
私は、「緑萼梅(りょくがくばい)」です。
普通の梅の“がく”は、これは白梅であろうと、紅梅であろうと、少し赤茶色をしています。「緑萼梅(りょうがくばい)」の“がく”は、うすい緑色なんです。

石丸:
そうすると、どんな感じになるのですか?

吉原:
花びらは白いのですが、梅の木全体が、まるで“白むく”のような美しい姿をしています。

山本:
清涼感のある印象ですね。
ぜひ行きたいのですが、この梅林を楽しむには、どれぐらいの時間を見ておいいたらいいですか?

吉原:
入口から山頂まで行って下りてくるぶんには、30分くらいですが、できれば1時間ぐらいかけて、ゆっくりとご覧になっていただくのがよろしいかと思います。

石丸:
結構、上り下りはありますよね?

吉原:
上り下りありますし、石も結構多いので、注意しながら登らないといけません。
運動靴で十分ですが、革靴はご遠慮いただいたほうがよろしいと思います。

山本:
きょうからお祭りということで、たくさんの人がいらっしゃるのでは?

吉原:
午前中はセレモニーもありますので、きょうはお客さんは多いと思いますね。

石丸:
「筑波山は登りやすい山」として知られていますが、注意点があったら教えてください。

吉原:
筑波山は、火山ではなく、地下のマグマが固まって隆起した山です。日本百名山の中でも登りやすい山ですが、多少、急なところもあります。それと、岩山なので、下りを注意してもらいたいです。山頂は、先日の雪で、まだ少し残雪があります。雨や雪が降ると滑りやすいので、下りは気をつけていただきたいです。また、登る場合には、きちんと登山用の靴やリュックを持っていくことをおすすめいたします。

山本:
山頂からの関東平野が一望できる眺めは、私も見に行きたくなりましたし、梅も堪能したい!

石丸:
吉原さん、ありがとうございます!

吉原:
ありがとうございました。

山本:
つくば観光ボランティアガイドの会長でいらっしゃる、吉原一行さんにお話を伺いました。


番組では、番組へのメッセージ・写真投稿をお待ちしております。また、最新の放送回は「らじる★らじる」の聴き逃しサービスでお楽しみいただけます。ぜひ、ご利用ください。

石丸謙二郎の山カフェ

ラジオ第1
毎週土曜 午前8時05分

詳しくはこちら


【放送】
2024/02/17 「石丸謙二郎の山カフェ」

午前8時台を聴く
24/02/24まで

午前8時台を聴く
24/02/24まで

午前9時台を聴く
24/02/24まで

午前9時台を聴く
24/02/24まで

この記事をシェアする

※別ウィンドウで開きます