雪深き山小屋でワッフルを堪能! ~双子池ヒュッテ~

24/01/27まで

石丸謙二郎の山カフェ

放送日:2024/01/20

#登山#ネイチャー

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登山を趣味とし、山を愛する石丸謙二郎さんが「山」をテーマに、さまざまな企画をお届けする<石丸謙二郎の山カフェ>。今回の「山からおはよう」は、長野県にある双子池ヒュッテからです。

【出演者】
石丸:石丸謙二郎さん(俳優・ナレーター)
山本:山本志保アナウンサー
米村:米川佳子さん(双子池ヒュッテ 管理人)

雪遊びするもよし、小屋でのんびり過ごすもよし

石丸:
日本各地の山と電話をつないで朝の空気をお伝えする「山からおはよう~!」

山本:
けさは長野県の蓼科山(たてしなやま)や、北八ヶ岳(きたやつがたけ)登山の拠点となる山小屋、双子池ヒュッテからの「おはよう」です。

石丸:
池が2つあって、すてきな小屋がある。僕は泊まったことはないけれど、近くに行って写真を撮ったことがあります。

山本:
蓼科山と北横岳(きたよこだけ)の山あいに、双子池と呼ばれる2つの池、雄池(おいけ)と雌池(めいけ)があります。その2つの池の間に立っているのが、きょうご紹介する双子池ヒュッテです。標高2,034メートルにあって、40人ほど泊まれる小屋です。以前、「山カフェ」にもいらしたことがある、黒百合ヒュッテの米川正利さんの息子さんご夫婦が営んでいます。冬の間は、金曜・土曜・日曜のみの営業です。

山本:
双子池ヒュッテの米川佳子さんと、お電話がつながっています。

石丸:
米川佳子さん~! おはようございます!

米川:
おはようございます。

石丸:
お天気はいかがですか?

米川:
天気は曇り空です。

石丸:
寒いですか?

米川:
だいたいこの時期、マイナス10℃前後になるのですが、けさはマイナス3.6℃だったので、比較的、暖かい朝を迎えています。

石丸:
ことしは、雪は多いですか?

米川:
ことしはとても少なくて……。例年、だいたい100センチか、それ以上積もるのですが、今は15センチほどですね。

石丸:
そんな……!
今は雪が少ないけれども、そこから見える景色を教えてください。

米川:
蓼科山と北横岳が見えています。蓼科山は“諏訪富士”と呼ばれていて、丸くて優しい山容で、北横岳は、ピークがポコポコポコとあるような形ですね。

石丸:
今は真っ白なんですよね?

米川:
山の高いところや谷あいに白い筋が見えます。

石丸:
この時期に来るお客様は、どのような方が多いのでしょう?

米川:
例年に比べて雪は少ないですが、ふだんは八ヶ岳の中でも雪が多いエリアになるので、池周辺でスノーシューを楽しまれる方や、双子池ヒュッテでゆっくり過ごしながら、かまくらを作って楽しまれる方などがいらっしゃったり、雪遊びを楽しまれるお客様が多いです。

石丸:
かまくらを作る!

米川:
そうですね。お客様や、お手伝いに来てくれた方と一緒に作っていますね。

山本:
冬におすすめのルートがありましたら、ぜひ教えてください。

米川:
「竜源橋(りゅうげんばし)登山口から、双子池に向かうルート」が、個人的には好きですね。竜源橋からスタートすると、なだらかな登りが続いていて、起伏が少なくて、のんびり登山を楽しむことができるのですが、出発して1時間ちょっとすると樹林帯を抜けて、天祥寺原(てんしょうじはら)という、くまざさの原っぱが出てくるような場所がありまして、左を向くと、蓼科山が目の前にバーンと見えていて、右を向くと、北横岳も目の前に広がっています。私の中では“両手に花”のような感じで、歩くのが気持ちいいルートなのでおすすめです。

石丸:
つまり、登山口から谷あいの中を歩いていって、湿地帯を通っていくルートですよね? 冬に行けば、スノーシューで歩けるということですよね。

米川:
そうですね。スノーシューで楽しめます。

石丸:
僕も大好きです。緩やかだしね。

山本:
おすすめスポットはありますか?

米川:
おすすめスポットは、双子山の山頂です。双子池からは、夏道コースタイムで45分ほど登ったところにある山で、山頂が開けていて、360度見渡せるので、そこも気持ちがいい場所です。

山本:
360度というと、結構眺めがいいですね!

米川:
吾妻山(あずまやま)や、荒船山(あらふねやま)が遠くに見えたり、北横岳・蓼科山も間近に見られて、奥にアルプスの山並みが見られたり……ぐるーっと、楽しめますね。

石丸:
この時期にそちらに行くとすると、装備はきちんとしなきゃダメですよね。

米川:
この時期に蓼科山や北横岳など、山を登る場合は、必ず前爪のあるアイゼンと、スノーシューとワカンの携行をお願いしています。

石丸:
スノーシューとアイゼン、両方持って行ったほうがいいのですね。

米川:
そうですね。行った日はいいけれど、一晩に、雪がワッと積もる可能性もあるので、行くときは「必要ないな」と思っても、持ってくるようにお願いしております。

石丸:
わかりました。
あと、自慢の料理の話を聞きたいです! どのようなものが?

米川:
朝食に「アメリカンワッフル」を提供しています。卵とワッフルと、ブルーベリーとマスカルポーネのワッフルの2種類となっています。

石丸:
どこかで食べたことあるな……蓼科山荘と何か関係があるのですか?

米川:
主人がもともと蓼科山荘を経営していまして、7年ほど前に、当時、双子池ヒュッテを経営されていた方が、ご高齢で続けるのが難しいということで、2018年から引き継いで2軒の小屋を運営しております。

石丸:
そうなんですか! 蓼科山荘でこのワッフルを食べたのかな?

米川:
もしかしたら。

石丸:
覚えがある。おいしかった!

山本:
生地作りからやっていらっしゃるそうで。

米川:
主人が料理にこだわりがあって、できるだけ「手作りでおいしいものを出したい」という考えがあるので、生地作りから山の上で行っています。

山本:
すばらしい!
これから双子池ヒュッテに行かれる方に、メッセージがありましたらお願いします。

米川:
今は雪が少ないですが、例年ですと雪が多くて雪遊びが楽しめたり、ルートも山越えをしたり、山あいをぬってきたり、池を巡ったりと、いろいろあるので、ご自身の思うままに、冬の自然に寄り添ったり、小屋でのんびり過ごしたりして、八ヶ岳の雪山を楽しんでいただきたいです。

石丸:
いいですね。雪深き山小屋でゆっくり過ごす。

米川:
冬という過酷な環境下でもあることを忘れずに、安全登山を心がけて、予想できるかぎりの準備と装備を持って、楽しんでいただきたいと思っています。

石丸:
ありがとうございました!

山本:
けさは、長野県の蓼科山と、北横岳の山あいにある山小屋、双子池ヒュッテからの「おはよう」でした。


番組では、番組へのメッセージ・写真投稿をお待ちしております。また、最新の放送回は「らじる★らじる」の聴き逃しサービスでお楽しみいただけます。ぜひ、ご利用ください。

石丸謙二郎の山カフェ

ラジオ第1
毎週土曜 午前8時05分

詳しくはこちら


【放送】
2024/01/20 「石丸謙二郎の山カフェ」

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