登山を趣味とし、山を愛する石丸謙二郎さんが「山」をテーマに、さまざまな企画をお届けする＜石丸謙二郎の山カフェ＞。今回は「山カフェ」と「鉄旅・音旅 出発進行！」がスペシャルコラボ！ 「鉄音」から、土屋礼央さん・瀧野由美子さん・野月貴弘さんが登場。「山の駅からおはよう」では、長野県駒ヶ根市にある、「駒ケ岳ロープウェイ」とつなぎました。
【出演者】
石丸：石丸謙二郎さん（俳優・ナレーター）
山本：山本志保アナウンサー
土屋：土屋礼央さん（RAGFAIR・TTRE）
瀧野：瀧野由美子さん（タレント）
野月：野月貴弘さん（鉄道系テクノユニットSUPER BELL"Zの車掌DJ）
石丸：
きょうは「鉄音とコラボ」ということで、山からではなく、「山の駅からおはよう～」。
山本：
“山×駅”ということで、けさは長野県駒ヶ根市にある、「駒ケ岳ロープウェイ」の千畳敷駅からの「おはよう」です。標高は2,612メートルです。中央アルプスの登山口としても気軽に高山の自然を楽しめる観光スポットとして有名です。
野月さん、ここは“日本で最も高い駅”だそうですね。
野月：
これは、鉄道・ケーブルカー・ロープウエーをすべて合わせた中での最高所でして、山麓駅と山頂駅の標高差が950メートルと、日本一となっております。
石丸：
ケーブルカーとロープウエーも鉄道なんですか？
野月：
ロープウエーは「索道（さくどう：ロープウエーの法令上の呼び名）」という扱いになります。
石丸：
だから「駅」と言うんですね。
けさは「駒ヶ岳ロープウェイ」の小林雄輝さんと電話がつながっています。標高2,612メートルの千畳敷駅はどんな様子でしょう？ 小林さん～！
小林：
おはようございます。よろしくお願いします。
石丸：
きょうの千畳敷駅の天気を教えてください。
小林：
今の千畳敷駅の気温は、マイナス８度です。雲一つなく、南アルプスと富士山まで見えています。
石丸：
すばらしい！ でも周りは真っ白。
小林：
一面の雪景色で、積雪は65センチぐらいになります。
石丸：
これからどんな景色が見られますか？
小林：
これから、５メートルくらい雪が積もってくると思います。高山の雪景色を見に来るお客さんも、たくさんお越しになります。登山しなくても、雪の千畳敷だけ散策することも可能です。
石丸：
登山だけじゃない？
小林：
そうですね。特に、12月13日は、富士山の真後ろから太陽が出てくる「ダイヤモンド富士」を見ることができます。
土屋：
鉄道好きが「行ってみたいな」と思ったら、どんな服装で行くといいですか？
小林：
真冬の服装。「ダウンジャケットでお越しください」とご案内をしています。
石丸：
「真冬」と言っても、都会のじゃなくてね（笑）。
小林：
「防寒具は二重・三重にしてください」とご案内しております。
石丸：
滑り止めもいりますよね。
小林：
防寒具・滑り止めは必須になりますね。
石丸：
手袋もガッチリ、二重・三重に。
瀧野：
山の動物も見られたりするのですか？
小林：
ロープウエーに乗っていただきますと、車窓からは、ニホンカモシカがよく見られます。千畳敷駅周辺ですと、オコジョも見られます。
山本：
小林さんが好きな景色はどんなところですか？
小林：
千畳敷駅に併設するホテルがあって、私がホテルのチェックアウト業務をやっていたときに、フロントのところから、南アルプスと富士山を見ながら仕事することができまして、日によっては、雲海を見ながら業務に当たることができます。
小林：
もう一つは、冬は非常に空気が澄んでいて星空がきれいなので、肉眼で天の川を見ることができます。
石丸：
冬の天の川！
小林：
必ず肉眼で見えます。
野月：
千畳敷駅は標高日本一の駅ですが、運行上の工夫はされているのでしょうか？
小林：
冬場は積雪が５メートルくらい積もってしまいますので、ロープウエーの運行路線がどうしても（山肌に）近くなっているところがありまして、そこに雪が積もりますと、ゴンドラがぶつかっちゃう危険性があります。ふだんは２台で行き来しているゴンドラですが、冬の間は「片側搬器」と言って、片方の搬器を取り外して、（ゴンドラに雪が）当たらないように運行しております。これは４年前からやっております。
野月：
そうすると、２つがつながっているから、重量バランスが変わりますよね？
小林：
ある程度の重りはつけますが、ゴンドラの箱の部分を取ってしまいますので、その分の高さが変わる形ですね。
石丸：
それ以上に雪が降ってしまったら、どうするのですか？
小林：
私もやっていたのですが、積雪が増えますと、ロープウエーを雪が降ったところの近くまでつけて、ロープウエーから「懸垂加工」をして雪かきをしています。
石丸：
ロープウエーから降りるのですか？
小林：
ロープから命綱をつけて降りてましたね。
石丸：
よくロープウエーが止まっちゃったときに、人が降りたりするけど、あれをやられてた？
山本：
怖くないですか？
小林：
初めてのときは、非常に怖かったです（笑）。
石丸：
小林さん、大変ですね。
小林：
最初怖かったですが、慣れてしまえば。週に２～３回はやっていましたので。
石丸：
山好きは、「率先してやりたい」という人がいますので、声をかけてください（笑）。
山本：
マスターがやりたがっています（笑）。
小林：
ありがとうございます（笑）。
石丸：
これから訪ねる方にメッセージいただけますか？
小林：
１月１日と２日は、ダイヤモンド富士が再び見られる日になります。この日はロープウエーが朝５時から運行をしていまして、ご来光を眺めることができます。
土屋：
いつもより早くから運行が開始されるのですね。
小林：
ふだんは朝９時からなのですが、この日だけは朝５時から運行しております。春先の４月・５月も、雪がとけてきた頃に、スノーシューツアーもやっております。
石丸：
レンタルがあるわけですね？
小林：
もちろん、レンタルはございます。
石丸：
うれしいですね。
土屋：
今の雪と春の雪も違うでしょうからね。
小林：
少しずつ暖かくなってきますね。
土屋：
貴重なお話をありがとうございました！
小林：
ありがとうございました。お待ちしております。
山本：
千畳敷駅からの「山の駅からおはよう」でした。
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【放送】
2023/12/09 「石丸謙二郎の山カフェ」
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