音で鉄道の楽しさや、鉄道の旅の魅力を伝える、ラジオならではの鉄道番組「鉄旅・音旅 出発進行！～音で楽しむ鉄道旅～」。
R1・ラジオ第１で毎週土曜日 午前10時５分から放送中！ 放送後１週間は「らじる★らじる」の聴き逃しサービスでもお楽しみいただけます！
2023年の“てつおと”納めは、NHKが誇る（？）鉄道好きアナウンサー＆キャスターが大集合！
路線の開業、列車のお披露目など「2023年、ニッポンの鉄道にどんな動きがあったのか？」さらに「2024年オススメの鉄活」をリポートしました！
その、ごく一部をご紹介します。
釧路放送局 堀若菜キャスター
堀キャスター：
私が紹介するのは、2023年春に引退したキハ183系です。
幼い頃から乗っていた車両で、鉄道好きになる原体験といっても過言ではない車両です！
1979年に登場し、北海道を代表する特急車両として活躍していましたが、この春、惜しくも引退しました。
土屋さん：
今日はキハ183系の音を聴かせてもらえるんですか？
堀キャスター：
はい！ スタジオにいる野月貴弘さんが2023年１月７日にトレベリンしたときの音を聴いていただこうと思います！
野月さん：
かしこまりました。それでは私がトレベリンしたときの音から、キハ183系・特急「オホーツク」が時速110キロで力走している走行音をお聴きください！
特急「オホーツク」で力走するキハ183系。
～（特急「オホーツク」が時速110キロで走っている音）～
瀧野さん：
時速110キロも出しているのに、車内は静粛性が保たれていて、エンジンが低くうなる音がわずかに聴こえるのが心地良いですね。
堀キャスター：
いい音でしたね～。最後に聴こえたタイフォンの音。高い音と低い音が重なる感じが良いですね～！
大阪放送局 近田雄一アナウンサー
近田アナウンサー：
私が今日紹介するのは、2023年、関西のみならず日本で一番盛り上がったであろう「阪神電車」についてです。
プロ野球「阪神タイガース」が38年ぶりに日本一になったことで、多くの記念列車が走りました。さまざまな記念列車の中で特に注目を集めたのが、普段は武庫川線で走っている特別仕様の5500系が本線を走ったことです。車内の中づり広告も、阪神優勝を記念するポスターになっていて、乗っているだけで、気分が高揚するような仕様になっていました。
今日はその特別列車が、大物駅（だいもつえき）を発車する時の音をお聴きください！
～（5500系が大物駅を発車する音）～
阪神本線の淀川橋りょうを渡る5500系
阪神本線の地下区間を走る5500系。多くの人がカメラを向ける
近田アナウンサー：
いや～、日本一の音色ですね。この5500系は限定運行でしたが、日本一を記念するヘッドマークや選手たちのラッピング列車は、１月まで走っています。よかったら足を運んでみてはいかがでしょうか。
宇都宮放送局 橋本奈穂子アナウンサー
橋本アナウンサー：
てつおとをお聴きの皆さん、こんにちは。
時刻表は読み物。餃子を食べながら読みたい、橋本奈穂子です。
今回、宇都宮から紹介する話題は、2023年８月に開業した宇都宮ライトレールです！
JR宇都宮駅の東口と、隣の芳賀町の工業団地を結ぶ、全長14.6キロの次世代型路面電車で、新しい路面電車の開業は75年ぶり。
HU300形
橋本アナウンサー：
車両はHU300形。なぜ車体が黄色と黒かといいますと、雷に由来しているんです。
宇都宮というのは雷の多い町で、雷の都と書いて「雷都（らいと）」と言われています。
そこで、黄色で稲妻を表現したんだそうです。
今回、みなさんに聴いていただきたい音は、宇都宮ライトレールならでの音ということで、鬼怒通りという大通りの真ん中を走行する音。自動車とともに大通りを走行する姿は路面電車ならです。それではお聴きください！
～（自動車と並走する宇都宮ライトレールの音）～
車窓から見る鬼怒川の景色
橋本アナウンサー：
私のオススメの乗り方は、先頭車両に乗って景色を楽しむこと。
高架橋を通る時とか鬼怒川を渡る時は絶景ですから、ぜひお楽しみください。
もしこの先、車内でニヤニヤして乗っている私を見かけても、そっとしておいてくださいね。よろしくお願いいたします。
宇都宮放送局・橋本奈穂子がお伝えしました！
大津放送局 別井敬之アナウンサー
土屋さん：
別井アナウンサーと中継をつないでいます。今どちらにいるのですか？
別井アナウンサー：
私が今いるのは、滋賀県長浜市の近江塩津駅の線路わき。
近江塩津駅はJR北陸本線と湖西線が接続する駅。位置的には琵琶湖の一番北のさらに先にあります。
2023年春のダイヤ改正で、湖西線・草津線用の113系や117系が運用離脱。ついに滋賀県でも、国鉄時代の近郊型電車が走らなくなりました。
この113系の最後の力走を、取材で録音していたので、その音をお聴きください！
湖西線で活躍していた113系
～（湖西線を走る113系の音）～
土屋さん：
最高ですね。
僕もこの音は東海道線などで聴いたことがあります。
ここまでは2023年の滋賀県の鉄道の話題でしたが、2024年はどんな話題があるのですか？
別井アナウンサー：
３月のダイヤ改正で、北陸新幹線が福井県の敦賀まで延伸開業します。
そうなると、大阪と金沢や和倉温泉の間を走っている「特急サンダーバード」と、名古屋・米原方面と金沢を結んでいる「特急しらさぎ」が、それぞれ敦賀駅止まりになります。
湖西線を爆走する「特急サンダーバード」の音も録音したので、ぜひ聴いてください！
特急サンダーバード
～（特急サンダーバードが湖西線を走行する音）～
別井アナウンサー：
さらに３月のダイヤ改正では、早朝と夜遅くの時間帯に東海道新幹線と接続していた「特急しらさぎ」がなくなる代わりに、早朝の敦賀発米原行きと、夜遅くの米原発敦賀行きの快速列車が誕生。
乗ったら46キロの距離をノンストップで次は終点。「特急しらさぎ」と同じくらいの時間で走行。特急料金もいらないので、滋賀県内ではこの話題で持ち切りです。
土屋さん：
最後に番組をお聴きのみなさんにメッセージをお願いします。
別井アナウンサー：
滋賀県は大河ドラマ＜光る君へ＞の舞台の一つでもあります。
2024年は鉄道と歴史を深めていきたいですね。
左から野月貴弘さん、土屋礼央さん、瀧野由美子さん。
辰年にちなんで「龍」のポーズで！
野月さん：
北海道出身としてはキハ183系の引退が印象的な１年でした。
瀧野さん：
日本全国のいろんな鉄道の話題が聞けて楽しかったです！
土屋さん：
引退する車両もあれば、宇都宮ライトレールのように新規に開業する路線もあって、話題が尽きない１年だったと改めて思いました！
【放送】
2023/12/29 「鉄旅・音旅 出発進行！～音で楽しむ鉄道旅～」
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