音で鉄道の楽しさや、鉄道の旅の魅力を伝える、ラジオならではの鉄道番組「鉄旅・音旅 出発進行！～音で楽しむ鉄道旅～」。
R1・ラジオ第１で毎週土曜日 午前10時５分から放送中！ 放送後１週間は「らじる★らじる」の聴き逃しサービスでもお楽しみいただけます！
2023年は日本の貨物鉄道輸送が始まって150年。瀬戸大橋も開通から35年を迎えました。
そこで今回は徳永ゆうきさんが貨物列車をけん引する機関車の運転室に乗車して、瀬戸大橋を渡ります！ 瀬戸大橋上では貨物列車ならではの“ある変化”も楽しみました！
岡山機関区に来た徳永ゆうきさん
徳永さん：
てつおと準レギュラーの撮り鉄演歌歌手・徳永ゆうきでございます～。
私が今いるのは、岡山県にあるJR貨物の岡山機関区です。
今日は、貨物列車をけん引する電気機関車の運転室に入れていただき、そのまま瀬戸大橋を渡って四国（高松貨物ターミナル）まで行けるという、とっても貴重な体験をさせてもらいます！
うれしすぎて仕事ということを完全に忘れてしまいそうなのですが、しっかりとリポートしたいと思います！
岡山機関区で運転士を担当している鴫山敬太さん（左）
徳永さん：
岡山機関区で運転士と指導担当を行なっている鴫山敬太（しぎやま・けいた）さんにお話を伺います。
今日、乗せていただく貨物列車について教えてください。
鴫山さん：
今日、乗るのは「73列車（73レ）」という貨物列車です。
大阪貨物ターミナル駅を出発して、瀬戸大橋を渡って、四国の香川県にある高松貨物ターミナル駅まで向かう列車となっています。
徳永さん：
瀬戸大橋を渡るとき、貨物列車ならではのポイントなどはありますか？
鴫山さん：
瀬戸大橋は、海上の橋りょう部分だけでも合わせて約9.4キロもある長い橋なので、貨物列車の重みで橋が上下に揺れるところがポイントです。その部分を意識して乗ってください。
徳永さん：
ありがとうございます。瀬戸大橋を通過するときの揺れに注意してみます！
これから乗車する「73列車」。けん引する電気機関車はEF210形
徳永さん：
「73列車」に乗るために岡山駅に移動してきました。
これから乗る電気機関車・EF210形が近づいてきましたが、間近で見ると大きいですね～！
それでは、これから運転室に入らせていただきます！
あこがれの運転席に入ることができて徳永さんも大はしゃぎ！
徳永さん：
機関車の中に入りました。
そして今、ゆっくりと動き始めました。
走っている電気機関車の運転室に入ることができるなんて、本当に夢のような時間です！
安全輸送のため、一つ一つの確認作業をしっかり行うなど工夫をしている
徳永さん：
貨物列車を運転する上での工夫などはありますか？
鴫山さん：
長時間の運転になるので、眠気対策のために指差確認など大声を出してしっかりと行ったり、冬でも窓を開けて外気にあたって目を覚まさせるなど工夫しています。
～（EB装置のブザーの音）～
徳永さん：
先ほどから「プー」という音が鳴っていますが、これは何の音ですか？
鴫山さん：
これは「EB装置（エマージェンシー・ブレーキ）」と言いまして、運転士がマスコンやブレーキ操作を１分以上しなかったら音が鳴って、運転士に異常がないか確認しています。
このブザーが鳴ってから５秒以内に機器の操作をしないと、非常ブレーキをかけて列車を停める仕組みになっています。
徳永さん：
安全輸送のための仕組みが、車両側にもあるんですね。
瀬戸大橋を通過中。重量がある貨物列車ならでの体験に、徳永さんも思わず無言に…！
～（瀬戸大橋を通過中）～
徳永さん：
今、瀬戸大橋を渡っています。
たしかに…上下にふわふわと揺れています！
わーっ、すごい！ ちなみにこの揺れは旅客列車では体感できないんですか？
鴫山さん：
旅客列車は（貨物列車と比べて）軽いので、ここまで揺れを感じることはできません。
徳永さん：
いや～本当に貴重な体験ですね～！
思わずリポートするのを忘れて夢中になっちゃいます。さっきから何回「徳ちゃんしゃべって」と言われたことか…。
でも無口になっちゃうくらい、今日は静かにテンションが上がっています。
本当に夢のような時間。このままずっと乗っていたい。降りたくないな～。
定時で高松貨物ターミナル駅に到着しました～！
～（高松貨物ターミナル駅に到着）～
徳永さん：
高松貨物ターミナル駅に到着しました～！
やはり時刻通りに無事に到着したときが、ホッとする瞬間じゃないですか？
鴫山さん：
そうですね。運転士としても定時で安全に荷物を運べたというのが、やりがいでもあります。
徳永さん：
今回、運転士さんのお話を聞いて安全輸送の大変さが分かりましたし、これから貨物列車を見る目が変わるなと思いました。
おそらく貨物列車で瀬戸大橋を渡ったタレント第１号です。今日は貴重な時間と経験、ありがとうございました。最高でした！
左から野月貴弘さん、瀧野由美子さん、土屋礼央さん。
ホワイトボードのイラストは、徳永ゆうきさんが乗ったEF210形電気機関車！
野月さん：
重たい貨物列車だからこそ発生する瀬戸大橋のたわみ。これが体験できるなんて、本当にうらやましい！
瀧野さん：
瀬戸大橋は景色もいいし、見どころがいっぱいあって何度乗っても飽きません！
土屋さん：
安全輸送の裏側には、運転士さんの努力だけでなく、車両の設備側にも工夫がされていて、とても勉強になりました！
【放送】
2023/12/16 「鉄旅・音旅 出発進行！～音で楽しむ鉄道旅～」
この記事をシェアする
