音で鉄道の楽しさや、鉄道の旅の魅力を伝える、ラジオならではの鉄道番組「鉄旅・音旅 出発進行！～音で楽しむ鉄道旅～」。
R1・ラジオ第１で毎週土曜日 午前10時５分から放送中！ 放送後１週間は「らじる★らじる」の聴き逃しサービスでもお楽しみいただけます！
鉄道大好き気象キャスターの藤富郷さんが博多南線をトレベリン！
新幹線の車両が走っているのに、在来線扱いという少し不思議な路線を「ひと駅さんぽ」。さらに博多南駅に隣接する博多総合車両所に行って、新幹線車両のヒミツに迫ってきました！
＜取材メモ・博多南線＞
博多駅から博多南駅までの8.5キロを結ぶ路線。
車両は新幹線ですが在来線という扱いです。これは新幹線＝時速200キロ以上の高速運転で走れる鉄道のことを指していて、博多南線は最高時速120キロまでしか出さないためです。
青い部分が博多南線
「WIN350」を見学しに来た藤富さん
博多総合車両所に展示されている車両は、鼻筋が通ったデザインの新大阪側の先頭車
「WIN350」での研究成果を元に1997年に登場した500系新幹線
藤富さん：
こんにちは、藤富郷です。
今日は福岡県にある「博多総合車両所」という新幹線の車両基地で、一般の方が中に入れるイベント「新幹線ふれあいデー」をやっていますので、その会場に来ました！
今いるのは、ここで静態保存されている新幹線高速試験電車「WIN350」の先頭車の前です。この車両は、JR西日本が時速350キロで走ることができる車両を研究開発するために作られました。
31年前の1992（平成４）年から高速試験を開始して、当時の日本最高記録、時速350.4キロを達成。そして、この車両を元に量産された新幹線が、瀧野由美子さんも大好きな500系です。
空力試験などのために、新大阪側と博多側で先頭車の形状が異なっていて、ここ博多総合車両所で保存されているのは新大阪側の先頭車。もう一つの博多側の先頭車は、滋賀県米原市にある鉄道総合技術研究所にそれぞれ保存されています。
藤富さんが持っているのが「ヒミツのほうき」
藤富さん：
「おそうじ体験」にやって来ました。よろしくお願いします。
担当者：
「ヒミツのほうき」を使って座席の上から清掃していきます。
座席にジュースやお茶などがこぼれていたら反応します。
実際に車両の清掃を体験しました！
藤富さん：
はい。しっかりと清掃していきます。
～（「ヒミツのほうき」からピーという音が鳴る）～
藤富さん：
あれ？ なんか聞こえましたし、赤いランプも光りましたね。
担当者：
「ヒミツのほうき」は、水分に反応する「水ぬれ探知機」といいます。
あまりにもぬれ過ぎていたり、汚損がひどい場合は座席を取り替えます。
藤富さん：
ふだんは何分くらいで作業をされるんですか？
担当者：
ヘッドカバーの交換、座席のほうきがけや前後回転などを15分の間にします。
藤富さん：
おかげで快適に乗ることができています。
貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました！
左手に持っている券はJR九州の券売機で発券。右手はJR西日本の「みどりの窓口」で発券したもの。デザインの違いに注目！
藤富さん：
博多駅に来ました。
博多南線は新幹線の券売機で買うことができて、しかも料金は大人１人330円ということなので買ってみます！
～（券売機を操作）～
藤富さん：
本当に新幹線の切符の買い方ですね～。
乗車券200円と特定特急券130円。合わせて330円です。
なんと330円で新幹線の車両に乗ることができます！
藤富さんが乗車した500系
行先表示には「博多南」が表示
藤富さん：
ホームに来ました。
今から乗る博多南行きは、岡山駅始発で博多駅止まりの「こだま835号」なのですが、博多駅到着後に博多南行きに行き先を変更します。
～（500系が入線）～
藤富さん：
お～来た！ 500系じゃないですか！
原型になった「WIN350」を見たあとに乗れるとは感慨深いですね。
330円しか払っていませんが、500系新幹線に乗ってみたいと思います！
元・グリーン車のため、座席は２列＋２列のゆったりとした配置
広めのゆったりとした座席で、ひと駅乗車を楽しみます！
藤富さん：
６号車に乗り込みます。
この６号車はもともとグリーン車だった車両を改造した普通車ということで、内装もほぼグリーン車時代のまま。ベージュ系の大きな座席が落ち着いた雰囲気を出していますね。
～（博多南行きが出発）～
藤富さん：
出発しました！
今ここは、九州新幹線の線路を走っています。
～（ポイントを通過する）～
藤富さん：
あれ？ 揺れてる？ この音はポイントですね。
今、右のほうに九州新幹線。博多南線は左側に分岐しました。
博多南駅に隣接している博多総合車両所（敷地外から撮影）
車内アナウンス：
まもなく終点の博多南です。お出口は右側です。
藤富さん：
博多総合車両所が見えてきました。あっ！ ドクターイエローがいるじゃないですか！
博多南駅に到着しました。あっという間の旅でした。
「究極のひと駅路線」を堪能したトレベリンでした！
藤富さん：
降りました。１面１線のホームですね。ホーム柵もないので新幹線がよく見えます。
ひと駅路線マスターとしていろいろと回って来ましたが、最高のひと駅路線ですね！ 本当にいいトレベリンができました！
この日は生放送でお送りしました！
左から野月貴弘さん、藤富郷さん、土屋礼央さん、瀧野由美子さん
瀧野さん：
たった330円で500系に乗れるなんてうらやましいです！
土屋さん：
博多南線よりすごい「ひと駅路線」はなさそうだから、藤富さんはトレベラー卒業？
野月さん：
次は寝袋持参でJR飯田線の94の駅をひと駅ずつ乗り降りするトレベリンはいかがでしょう？
藤富さん：
次はいっぱい列車に乗れるトレベリンにしてください！ お待ちしています！
【放送】
2023/11/11 「鉄旅・音旅 出発進行！～音で楽しむ鉄道旅～」
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