“戦友” 市村正親さんが出演

24/02/14まで

大竹しのぶの“スピーカーズコーナー”

放送日:2024/02/07

#ライフスタイル#舞台

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24/02/14まで

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きょうは舞台で共演する市村正親さんと生放送。お稽古中なので、朝、おにぎりを作って持っていくというしのぶさん。生放送前にごはんを炊いて、炊き立てのごはんの粗熱を取る時間がないということで、39歳の息子に「冷凍庫に入れておいてね」と言ったけれど、ごはんが冷凍されているかを心配しているという。そんなOPトークから市村さんが観に来ていて、緊張気味でハイテンションのしのぶさん。市村さんが出演するということで、たくさんおたよりが来ました。


大竹しのぶの“スピーカーズコーナー”
R1・ラジオ第1 毎週水曜日 午後9時05分~9時55分

詳しくはこちら

お稽古前にジムに行く市村正親さん

大竹:
きょうも体の使い方について、私たちね、話して…。あの、こないだやった『生きる』というミュージカルでも。

市村:
うん、そうだったね。

大竹:
老人の役だったから、こういうふうになって…。『ドライビング・ミス・デイジー』では、黒人の役だったから、こういう体をして…。

市村:
動きをね。

大竹:
「俺、体から入るから」って。

市村:
「俺、形(かたち)から入るから」

大竹:
あ、そうそう、形から(笑)。

市村:
でもね、『生きる』はね、逆にあれ、僕の実年齢より若い役なんですよ。

大竹:
そうですね、今違いますからね、年齢がね。

市村:
あれは、60近い男の話で、僕も今70いくつでやっていたわけですよ。若い役を演じていたんですよ。

大竹:
そうですよね。でもちょっと年とって作らないとね、若すぎるもんね。

市村:
でも、実はね、あの歩き方は、僕とても楽だったんですよ。

大竹:
え、何で?

市村:
作ってないからね。

大竹:
えー、そうなの?(笑)。普段のピシッとしている方が…。

市村:
普段は作っているから、誰が見ているか分かんないから。やっぱり背中に銃を当てられているような気持ちでグッとね。

大竹:
でも、その体を作るってすごく大変なことじゃないですか。私なんか、市村さんに最初のときに「これでちゃんと走ったりしなさい」って言われて「(私)痩せたいから」って言ったら、汗かくトレーニングウェアをプレゼントしていただいたのに…。

市村:
それ着て、ゴロッとしていたよね(笑)。

大竹:
そう!(笑)。全然走らないで…。でも市村さんは、稽古が始まる前に、もうジムに行っているんだよ。

市村:
そう、マグマヨガね。

大竹:
すごくないですか?

市村:
マグマの中で汗かくのはね、本当に汗が良く出るよ。

大竹:
だってそれで、本番になってからもね。本番始まる前に汗かいているでしょ。

市村:
そう。あのね、そうすると体の免疫力は上がるからね、劇場に行ってから何にもしないで、もうメイクだけすれば、(舞台に)立てちゃうんですよ。

大竹:
すごいですね。私ダラダラしすぎかな?

市村:
うん、でも、それは…そういう種類もいると思うよ(笑)。

大竹:
種類…あはははは(笑)。

でもね、お互いにもうね、60過ぎてからという大ざっぱにいうと、体とか…。やっぱり、市村さんもご病気なさったりして、いろいろ考えたりしています?

市村:
僕もね、やっぱりその膝がね、長年踊ってきたから、正座できないし、だから時代劇か何か、一番困っちゃいますよね。だから、時代劇に出るときは「正座はできないんですけれど」って一応お断りすると、そのような扱いの役をいただいたりとか…。

大竹:
でも、ずっと酷使してきたわけじゃないですか。だって、劇団四季なんて大変なスケジュールでしょう?

市村:
でも、今もやっぱり訓練しているのは、足、腰がだめになっちゃうのは、一番舞台に立てなくなっちゃうんで、日々のトレーニングは、ちゃんとスクワットだとか、お尻の筋肉を鍛えたりとかっていうのを…。

大竹:
だって、キュンって上がっているもんね、お尻。

市村:
あ、そう?

大竹:
あはは(笑)。そう、上がっているよー!

市村:
上がっている?

大竹:
うん。だって、私がきょう2人でデュエットする歌稽古のときに、あのトッド(市村さんの役名)がちょっとだけ歌って、あとはずっと私のソロになるときに「隣で何しているのかな?」と思ったら、スクワットしていましたよ。

市村:
あ、ほんと!?(笑)。

大竹:
私が歌っているとき…あははは(笑)。「この隙間を惜しんで、トレーニングしているんだ」と思ったら、本当にびっくりしました。

市村:
でも、そうしないとね、やっぱり長くまだやりたいからね。

大竹:
やっぱり考えます? いろんなこと。でもまだ考えないでしょ?

市村:
だから、ケガしないようにね。病気もしないように、なるべく節制して、やっぱりまだ子どもが若いからね。

大竹:
そうなんですよ。優汰くん(長男)もね。

市村:
この世界に入ってきたし、下の子も小学校卒業で中学校だから。

大竹:
まだまだ元気でいなきゃね。

舞台の本番1か月前

大竹:
あと1か月後に私たちのお芝居は、本番を迎えるんですけども、どうですか? 私、ちゃんと進歩していますか?

市村:
進歩している。

大竹:
やったーーー!

市村:
それでね、やっぱり僕らは“戦友”でしょ。

大竹:
はい。

市村:
17年前にこれ(舞台『スウィーニー・トッド』)と戦い始めて、大変だったじゃないですか。

大竹:
大変でした。

市村:
あの、苦労を、譜面も読めない人間が、こんなすごいミュージカルに出たんだから、今回オペラの人がけっこう多いじゃないですか。みんなが濃いでしょう? けっこう出来が早いよね。

大竹:
そう。「え、何でもうみんな歌えるの?」って思って…。

市村:
僕らなんかは、17年かけて本番をやりながらね。

大竹:
やっとここまできた。

市村:
そんでもって、ひいひい言ったほうが結果良いものができると僕は思っているんです。

大竹:
イェーイ! ひいひい言い続けるんだよね、死ぬまでね。

市村:
きょう、明日、出来ていたら、つまらない。稽古する意味ないんだから。日々、日々、発見よ。

大竹:
いいねー!!!

市村:
「きょうこれできた!」とかさ、自分にいい子、いい子してあげてね。

大竹:
「よしよし、頑張った」ってね、自分を褒めることも大事ですか?

市村:
自分を褒めること大事よ。本当にいいときだけね。西村晃さんにいわれたの。「お前な、本当にいいときは自分でトイレ行ってね、自分で頭なでてやれ」

大竹:
ええー! ステキ!

市村:
「ただ、しょっちゅうなでていたらだめね。本当にいいとき、頑張ったときだけ」っていわれた。だから、しのぶちゃんは、今回はほんといいと思うよ。

大竹:
え…今回は!? あははは(笑)。

市村:
それまでは大変だったんだから(笑)。みんな大変だったんだから(笑)。

大竹:
そうだね、みんなで苦労したから、たくさんの人に観てもらいたいですね。

大竹しのぶの“スピーカーズコーナー”

ラジオ第1
毎週水曜日 午後9時05分~9時55分

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【放送】
2024/02/07 「大竹しのぶの“スピーカーズコーナー”」

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