札幌公開放送! 【行った気になるMoSo(妄想)トラベル】北海道

23/12/20まで

大竹しのぶの“スピーカーズコーナー”

放送日:2023/12/13

#トラベル#ローカル#北海道

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“スピーカーズコーナー”、今回と次回は、去る12月9日の夕方、NHK札幌放送局で行われた公開収録の様子をご紹介。この公開収録、前からしのぶさんが「やりたい、やりたい」と言って、ついに2回目が実現しました。会場には120人の方が来てくださいました。


大竹しのぶの“スピーカーズコーナー”
R1・ラジオ第1 毎週水曜日 午後9時05分~9時55分

詳しくはこちら

マイナス30度で寝るイベントに参加

大竹:
全国47都道府県のNHKのアナウンサーやキャスターの方とつないで、最近の地元の話題、この時期おすすめの観光スポットやグルメを紹介してもらって、番組をお聴きのあなたに妄想で旅気分を味わってもらおう、ふるさとを思い出してもらおう、というコーナー「行った気になる! MoSo(妄想)トラベル」、きょうはせっかく札幌に来ているので、よろしくお願いいたします。

鹿の角を持つ 神門光太朗アナウンサー

神門:
光太朗がお供します。

神門:
冬というとやっぱり北海道、観光のシーズンってイメージありますか?

大竹:
そうですね、いつでも北海道は観光かなって感じがします。

神門:
そうですね。

大竹:
だって、どんな時期だって、すばらしいじゃないですか。

神門:
はい。でもやっぱり、私ね、北海道が本気を出してくるのは、この冬なので、全国の皆さんにこの“冬の北海道”というのをぜひね、体感していただきたいなっていう思いがあるんですね。ということで…、何でしたっけ?

大竹:
え…(笑)。コロナもね、落ち着いたしね、そしてやっぱり観光客の方も増えてきました?

神門:
そうですね。ここの近くに狸小路商店街っていう札幌の商店街があるんですが、そこはまあ外国人観光客の方がいっぱい歩いていますね。

大竹:
どこも外国人の方が多いですね、今ね。雪まつりとかはあるんですか?

神門:
雪まつりありますね、札幌の。

大竹:
さびしかったですもんね、やっぱりコロナのあいだはね。

神門:
そうですね、いろんなお祭りが中止になったり、いろんな制限があったりっていうことでしたけれどもね。やっぱり冬というと、私、十勝に住んでいたもんで、陸別町とかほんと寒いんですよ。マイナス30度になるようなところで…。そこで一晩氷のかまくらが作られていて、その中で一晩寝るというイベントがあって…。

大竹:
えぇ~!!!

神門:
“しばれフェスティバル”。そこにことしの2月、私、参加してきました。

大竹:
どうだった?

神門:
マイナス27度の中、凍えながら朝を迎えます。もちろん、防寒対策しっかりした上ですけど。

大竹:
それをやると、どんなことがあるんですか?

神門:
「やったねー!」という達成感、いかがですか?

大竹:
いや、私はいいです(笑)。

神門:
わははは(笑)。そういうね、だから北海道が本気を出してくれる冬のイベントっていうのをおすすめしますね。

神門アナが28回も見に行った“ジュエリーアイス”

大竹:
例えば、ほかにどんなのがあるんですか?

神門:
ジュエリーアイスです。

大竹:
ジュエリーアイス? なんですか、それは。

神門:
こちら今モニターに出ていますが、海岸に大小さまざまな形の氷が上がっているんですよ。場所がですね、十勝の豊頃町(とよころちょう)の大津海岸というとこなんですが、大体1月から3月ぐらいにかけて、運がいいとこれぐらい、どっさりもう浜を埋めつくすぐらいの氷が上がってくるんですね。「これ、流氷なの?」と思うかもしれないですけど、違いまして、十勝川という川でできた氷が海に流れ出ます。そして波に乗って海岸に打ち上げられる、そのときの波によって、その大きな氷の塊が粉々になって、小さくなって、こんな形になるんです。

大竹:
えー、すごい! アイスクリームみたいだから? ロックアイス?

神門:
そうそう、そういう感じです。それの大きい版。

大竹:
あ、ジュエリーアイスって、アイスクリームじゃなくって、氷のアイス? あはは、間違えちゃった!

神門:
食べられません!(笑)。

大竹:
そうですね。

神門:
これを見るために、私、おととしだったかな? その2カ月くらいのあいだ、28回行きまして…。朝。

大竹:
えっ~! 28回? 番組で? 自分で?

神門:
いえ、プライベートで、帯広から1時間ぐらい車でかかるんですよ。

大竹:
ウソでしょ? これを見るために、28回行ったんですか?

神門:
はい、だから何でかというと、運が良ければ氷が上がるんです。

大竹:
じゃあ27回、運が悪かったってこと?

神門:
うーん、24回ぐらいですかね。こういう状態が2、3回です。

大竹:
そうなんですね。貴重な写真なんですね。

神門:
朝に行くんですよ。朝4時ぐらいに起きて、日の出を目指して行くんですが、そのとき撮った写真も見ていただけますか?

大竹:
うわ~ きれい!

神門:
こんなちょっとボコボコッと真ん中に穴が、いくつも開いたような氷をちょっと置きましてね。これ、もともとこういう状態で置いているわけじゃないけれど、セットしまして。ちょうど水平線から朝日が昇ってくるところで、海の所がゆらゆらゆらっと揺れているのがわかります?

大竹:
はい、わかります。

神門:
気嵐(けあらし)っていって、水温の方が温かいので、湯気みたいな形でモヤモヤモヤーって出てくる、その向こうに朝日が昇っているっていう、これ、スマートフォンで撮った写真ですね。

大竹:
えー! きれいですね! 感動しました?

神門:
はい。神門(かんど)、感動しました。

観客:
(笑)。

大竹:
これもきれいですね。すごい手前に…。

神門:
これが2つとして同じものがないっていうものですから、自然の造形なんですよね。

大竹:
うわ~、きれいですね!

神門:
この写真を撮るためには、朝日をその向こうに入れなきゃいけないので、かなりローアングルなんですよ。

大竹:
地べたに…。

神門:
うつ伏せになって、ほふく前進しているかのように、そういう人たちが海岸にいっぱいいますから…。

観客:
(笑)。

大竹:
あははは、それを見るのが楽しいです。

神門:
客観的に見ると面白いですよ。

大竹:
えー、でも美しいですね!

神門:
これを見るため28回行きますね。

大竹:
やっぱりこう惹かれちゃいます? それだけ魅力があるっていう、そのジュエリーアイスって…。

神門:
北海道でしか見られないもの、日本国内ですね。それで、しかも早起きしたご褒美のような形で、これが手に入れられるっていうのは…。

大竹:
流氷の魅力とは、またちょっと違う感じなんですね?

神門:
流氷は、そのダイナミックなところですね。もう、海にオホーツク海に、グワーッと大きい氷の固まりが押し寄せてきて、そこを流氷観光船などで、バリバリバリバリッて、こうね、破りながら進んでいく。あれはあれでね、すばらしいんですけど。このちっちゃな氷の…。

大竹:
繊細な…。

神門:
繊細! 私にちょうど、ピッタリでしょう?

観客:
(笑)。

大竹:
あはは、それはわかりませんけれども…(笑)。

神門:
だからその十勝川でできた氷なので、真水が凍った状態。

大竹:
でも、今地球が温暖化とかで、それでもこういう状況は見られるということなんですか?

神門:
近年ですね、ちょっとその氷が上がってくる回数が減っているんじゃないの? なんてことを地元の人は言っていますが、何が影響しているのかちょっとわからないですね。

大竹:
やっぱり北海道もちょっと暖かいんですか? ことしなんかは。

神門:
きょう12月9日土曜日の収録ですが、気温10度を超えていますもんね。

大竹:
それは、今までではありえない?

神門:
なかなかないですよね、これだけ。ただ、あしたからぐっと気温下がりますね。

大竹:
でもそうすると、こう、楽とかっていうことではないんですか? 雪下ろしとか…。

神門:
まあ、その雪かきをしたり、雪下ろしとか、そういうことは、まあ、楽ではあるけれども、雪が降らないなら降らないで、それはやっぱり心配ですよね。

大竹:
そうですね。難しいですね。

神門:
程よく降ってほしいんですよね。どか雪ってよくいいますけれども、一晩で50cm、60cm、どーんって積もったりなんかすると、本当、雪かき、除雪が大変で。よく“積雪は何cm”っていいますけど、あれはその気象台の観測ポイントで、「何cm、積もっていますよ」というもので、実態はその生活していると、横に雪をよけるわけですね、それで、どんどんどんどん道路の周りのところに雪山ができてくるわけですね。その高さが去年の札幌本当ひどかった、ひどいっていうか、人間の背丈をはるか超えるようなのが、壁になっていましたからね。

大竹:
すごかったですね。ニュースで見ましたけれども。いや~、本当大変ですよね。

神門:
大変だけど、冬の北海道です。

大竹:
美しいですね。

スズキの仲間 カジカ汁

大竹:
じゃあ、ほかにおすすめはありますか?

神門:
グルメをご紹介します。カジカ汁です。

大竹:
カジカ汁? 何ですか?

神門:
会場の皆さんも「あああ~、そうよ、そうよ」と首を縦に振っていらっしゃる。

大竹:
今、えっと、スタッフの方が、私の目の前にお椀が出てきました。

神門:
会場の方で、「カジカ、もう、ことし食べましたよ」って方いらっしゃいます? はい拍手、お~。パラパラパラパラ。そう、カジカっていう魚わかります?

大竹:
わからないです。

神門:
スズキの仲間だそうで、私は知らなかったんですけど、スタッフが調べてくれまして。日本近海には50種類以上のカジカがいるといわれていて、淡水の川に生息するカジカと海で生息するカジカがいる。北海道でカジカといえば、トゲカジカとケムシカジカ、でこの白身魚でね、ちょっと、召し上がってください。

大竹:
いいですか? 私だけすみません。

神門:
私が行きつけの居酒屋の大将のかずひろさんが。

大竹:
かずひろさん、いただきます。あ、おいしい。

神門:
味噌仕立て。

大竹:
カジカ?

神門:
はい。この身の食感というのをぜひ味わっていただければと。それがやっぱりカジカの魅力かなと思います。

大竹:
スズキみたいな感じなんですか?

神門:
どうでしょうか?

大竹:
うん。肝みたいな…、フォアグラ?

神門:
肝も入っているかな?

大竹:
ええー? 違う? これは肝だったのか…。

観客:
(笑)。

神門:
かも知れない。白身の部分がゴロンと。

大竹:
うん。おいしい! プリプリしています。

神門:
していますよね。歯で噛んだときにフンと押し返してくるような感じが。

大竹:
何か「プッ」って感じ。

神門:
「プッ」って感じが…、とってもおいしいくて、ペロリと食べちゃいますけれどもね。

大竹:
おいしいです、本当に、カジカ汁。

神門:
カジカ汁、これやっぱり冬の北海道のならでは。

大竹:
栄養満点という感じですね。行きつけの、何さん?

神門:
行きつけのね、かずひろさん。さっきテイクアウトしてきました。

大竹:
本当、ありがとうございます。ほかにもいっぱいあるでしょ? グルメって…。

神門:
グルメね、この時期になりますとね、あの~、何ですか? グルメ、グルメねえ…。

大竹:
いっぱいあるでしょう?

神門:
私ね、ことしはイクラ、生の筋子買ってきて、それを自分でお湯の中でほぐして、お醤油漬け作ったら本当においしくて、4回やりましたね。

大竹:
ええー? そんな違うんですか?

神門:
やっぱり自分で作るとね、好みの味付けにできるわけです。最初はレシピ通りにやったけど。

大竹:
皆さん、自分で作ってらっしゃるんですか?

神門:
そういう方、多いですね、北海道だと。店にいっぱい山積みになってますんで、それを買ってきて。最初めんどくさいかな? と思ったんですが、意外とスルスルスルスルと卵もとれて、なんていうのが、秋でしたけどね。

大竹:
すごいですね。やっぱり、食べ物全部、おいしいですもんね。

神門:
野菜もおいしいですし。

大竹:
そうですね。役者さんとかやっぱり北海道に別荘を持っている方もいて、そっちに半分ぐらいいるみたいな人がいます。

神門:
それだけやっぱり魅力があるっていうことですよね。

大竹しのぶの“スピーカーズコーナー”

ラジオ第1
毎週水曜日 午後9時05分~9時55分

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