【大竹しのぶ サイコロ回顧録】2022年 ほんとに歌が好きなので

23/11/29まで

大竹しのぶの“スピーカーズコーナー”

放送日:2023/11/22

#ライフスタイル#音楽

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ドラマ『北の国から』や『優しい時間』などの脚本家・倉本聰さんご夫妻に会いに、北海道・富良野へ行ってきたしのぶさん。東京へ帰って“スピーカーズコーナー”の生放送に臨んだら、以前担当していたラジオ番組の熱心な高校生リスナーだった、現在は社会人の方から久しぶりにお便りをいただき、うれしい再会が続きます。
今回のサイコロ回顧録は「2022年」。ライブの楽しみや歌う楽しさ、音楽の力について。


大竹しのぶの“スピーカーズコーナー”
R1・ラジオ第1 毎週水曜日 午後9時05分~9時55分

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2022年 私が楽しかったらお客さんも喜んでくれるんだ!

えー、2023年は、私のデビュー作のドラマ『ボクは女学生』の放送開始から50年という節目の年……あんまりこれ、言いたくないんですけど。もう50年もやってんの? 私。この仕事を。まあね、しゃべれないぐらいのときからやってたからね(笑)。まあ、ウソですけど。
その節目を迎えるにあたりましてですね、これまでの活動を振り返りつつ、お世話になったみなさんに感謝を伝えていこうというこのコーナー。
今、スタジオには、年代別に私の出演作などをまとめたリストがありまして、サイコロが2つ用意されています。サイコロは、1つが、私がデビューした1970年代の“197”から2020年代の“202”まで数字が書かれた六面体と、もう1つが、0から9までの数字が書かれた十面体。この2つのサイコロを振って、出た目の年代の作品について振り返りたいと思います。

前回は、東京オリンピックの閉会式で、宮沢賢治さん(作詞・作曲)の「星めぐりの歌」を歌った2021年。(エッセー集)『母との食卓 まあいいか3』の話を中心にしたんですけども。

【大竹しのぶ サイコロ回顧録】2021年 “母との食卓”のわけ(2023/11/08放送)

何年が出るかな~。サイコロ振りますよ~。
チャンチャンチャンチャンチャ~ン♪ チャラランランタンタンタ~ン♫ ……えーっと、えっ? 何?

2022年?!

ええっ? 2022年? あれ、前、2021年と……ん~、すぐ、そこだね。
あれ、去年? 去年、私何してたんだろう……、ここ(リスト)にあります。2022年、えーっとですね、ドラマ『監察医 朝顔』『PICU(小児集中治療室)』『大河ドラマ(鎌倉殿の13人)』、映画『ヘルドッグス』、舞台『ピアフ』『女の一生』、音楽『葉加瀬太郎 音楽祭 2022』、あとライブもやりまして。
すごいねえ。うん。いっぱいやってるねえ。そうですね、いろんな話をしたいんですけれども何を話したらいいかなあ。だってもう、さっきのことのような感じだよ。去年のことなんて。

うん~、そうですねえ、ピアフ……ピアフ、女の一生、女の一生では高橋克実さんが出て……。
そう、あの、“ワンマンライブ”ということで。えーっと、2022年の9月にライブをしたんですね。それで、またそのような形で2024年の1月にコンサート……ライブをやります。
私、歌手じゃないし、ヒット曲……ま、一応歌も出してるんですけども、ヒット曲もあるわけじゃないし、それなのになんでライブをやるんだ? って自問自答しても、「ただやりたいから」っていうそれだけだったんです。で、こないだのライブでは、自分が歌ったことのある曲はたった1曲でした(笑)。あとは全部、人の歌。こんなんでいいのだろうかと思いながら“LIVE & TALK”と称しましてまたやるんですけれども、なぜやりたいかというと、歌いたいからと、このラジオのようにしゃべりたいから、それだけなんです。
あと、なんだろうな……、楽しい時間を過ごしたいから。それだけなんですね。

やっぱり芝居っていうのは3時間とか、役を通して思いを伝えるんですけども、歌っていうのは、例えば<お母さん>とか<ふるさと>とか<つらい>とか<泣きたい>とかいう言葉は、それぞれの胸にそれぞれの思い出とともに刺さると思うんですよね。役としてじゃなくて。
だからなんかそのストレートな感じが、すごく私はやっぱり音楽の力ってすごいなと思って。それを最初に教えてくれたのは、(忌野)清志郎さんのイベントにゲストでコーラスガールで、1曲チャンチャンチャン♫って踊りながら「はふん♪」みたいな感じで歌うだけだったんですけども、すっごく楽しくて。自分自身が楽しかったんです。あ、そうか! 私が楽しかったらお客さんも楽しんでくれるんだ! と思って。

それからライブとかをいろいろやるようになって、最初は、どんな歌を歌うんだろう、ってお客さんもちょっと不安もありながら見ていたのが、もう最後は手拍子打って、一緒に歌ってくれて、笑ってくれて、涙流してくれて、ってそういう一緒の時間を過ごしたいので、ライブをずーっと続けています。今思っていること、世界に対して、社会に対して、自分に対して、人に対して言いたいことや思ってることを共有したいっていう思いもあって、それでLIVE & TALKなんですけれども。

あと、私は女優なので、芝居をしながら歌うっていうのが本当に楽しくて。音楽って最高の〝相手役〟なんですね。だから、例えばイントロがバーッて、バイオリンがバーッて流れるだけでもその世界に連れてってくれるので、そういう音楽の中で芝居をするっていうのが……例えば、中島みゆきさんの歌を歌ったらもう、泣きながら絶叫してますし。
悲しい女にもなれるし、恋する女にもなれるし、いろんな女性を演じることが音楽の中でできるので、ほんとに楽しい時間なので、このライブの活動はずーっと続けていけたらなってひそかに思っております。
宣伝みたいになっちゃったけど、ほんとに歌が好きなので歌いたいです。だからよかったら聴きに来てください。

そう、他にも『れいわのへいわソング』っていう番組に出て、「一本の鉛筆」という、美空ひばりさんがお歌いになっていた歌を歌ったりして、ヒロシマの歌と出会えたこともすごく喜びですね。だから、こういう歌を歌っていきたいって強く思うようになるし、歌に教えてもらうことがたくさんあるので、それをみんなに一緒に感じてもらいたいなって思っています。
ま、そんな感じですかね。

というわけで、今回のサイコロ回顧録は2022年を振り返りました。

大竹しのぶの“スピーカーズコーナー”

ラジオ第1
毎週水曜日 午後9時05分~9時55分

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【放送】
2023/11/22 「大竹しのぶの“スピーカーズコーナー”」

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