「あのゾクゾク感は、やっぱりたまらない!」高橋大輔×平原綾香 スペシャル対談実現!

24/02/19まで

MUSIC MEETS フィギュアスケート

放送日:2024/02/12

#音楽#スポーツ#舞台

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フィギュアスケートの芸術性・表現力・音楽性にこだわって楽しむ番組「MUSIC MEETS フィギュアスケート」。

3回目の今回は、プロフィギュアスケーター・高橋大輔さんと、番組パーソナリティーでシンガーソングライターの平原綾香さんとのスペシャル対談が実現! 過去に氷上で共演した気の置けない2人だからこそ語り合える、引退の経緯やこれからのこと、変わらない信念などなど、表現者同士の魂のシンクロをお楽しみください。

【出演者】
平原:平原綾香さん
高橋:高橋大輔さん

高橋大輔さん

<高橋大輔さんプロフィール紹介>
1986年、岡山県出身。7歳でスケートをはじめる。
2002年、日本男子初の世界ジュニア選手権優勝。
2010年、バンクーバー冬季オリンピック男子シングルで日本初の銅メダル獲得。
2014年、1度目の引退。
2018年、競技への復帰表明。
2020-2021年シーズンからアイスダンスへ転向。
2023年、競技会から引退。

競技会からの引退…終わったという感じではない!

平原:
きょうはスペシャルゲストに、プロフィギュアスケーターの高橋大輔さんをお迎えしました。
大ちゃん、お久しぶりです。元気だった?

高橋:
ご無沙汰しております。
最近忙しくて、ちょっと疲れは出てきているんですけど、でもメンタルはバチバチ元気でやらせてもらっています。

平原:
近いところだと、私の20周年のコンサートツアーに仲間たちと来てくれたでしょう。

高橋:
めちゃ感動しましたよ、あれは。
というか、平原綾香の体力にビビりました。フルパワーであれだけのパフォーマンスを見せられたら、僕はまだまだ全然見せられてないなって思うぐらいの、本当にすごいパワーを感じて感動しちゃいましたね。

平原:
“体力お化け”の大ちゃんに言ってもらえるなんて、ありがとうございます。そうやって時々お会いして、私もパワーをもらうんですけれどもね。
もう本当にずっと、私の中では大活躍の高橋大輔というイメージがあるんですけれども、引退して、いま思うこと…。それは寂しいのか、それともほっとしたのか、これからやりたいことがたくさんあるとか、なんか、いまの気持ちが知りたいなあと思って。

高橋:
僕、今回2度目の引退なんですけど、1度目の引退から復帰する時に、僕はスケートを軸に、体が続く限りパフォーマンスをしたいがために現役復帰したので。
1度目の引退の時に、もう目標がなくて引退したんですよ。心がもたなくて。で、スケートのことが嫌になり、ちょっと離れたり、いろんなお仕事をさせてもらっていく中で、やっぱり自分っていうのはスケートしかないんだなってことに気づいて。
そこまで4年間だったんですけど、スケートをちょっとおろそかにしていたんですよ。パフォーマンスをしていても、やっぱり身が入ってないパフォーマンスをお客さんの前でするっていうことにも心苦しくなってきて。もう、これは1回、自分のスケートを作り直すしかないっていうので、それには性格的にいろんなことをたくさんできるタイプではないんで、集中しないと物事をできないほうなんで。

平原:
ええっ!? それは意外…。

高橋:
本当にダメで。だから現役復帰をするしかないと思ったんです。まあ、まさかまさかのアイスダンスをすることになって(笑)。もともとその予定じゃなかったんですけど。でも、それもある意味、これからスケートでパフォーマンスする上ですごく必要になってくるものだっていうのがあって、すべては体が動くまでにするためのスタートだったので。
だから、終わってるって感じじゃないんです。引退してるっていう感覚は。

平原:
じゃあ、もうずっと根底には脈々とスケート愛が流れていた?

高橋:
流れていたというか、スケート愛っていうか…。

平原:
まあ、愛とかそういう問題じゃないね。

高橋:
そう。もう日常だったので。
で、そのスケートしかできない自分が嫌だったんですよ。だけど、スケートしかできない自分を受け入れられるようになって。だったら、このスケートっていうものを…愛というとカッコよくなっちゃいますけど、どれだけ好きになれるかっていう方向になっていってる、っていう感じですね。

平原:
いろんな決断とかつらい思いとかっていうのもあったと思うんだけど、やっぱりファンとしては復帰っていうのもうれしかったですし、引退ってなっても、またフィギュアスケートを続けるための一歩なんだっていうのを知ることができるのは、すごくありがたいなって思います。

やってみたいのは、ミュージカルの舞台と「滑走屋」を全国へ!

平原:
表現者としてこれからもずっと続いていくというわけですけど、今でもいろいろとチャレンジなさってるじゃないですか。いま、思ってることってないですか? こんなことやってみたいなあとか。

高橋:
僕はミュージカルの舞台に1回出たいです。メインとかそういうんじゃなくて、本当にミュージカルというものがすごくすごく好きなので、あの世界観に入りたいっていう。

平原:
あぁ、いいですね!

高橋:
でも、大変な世界っていうのは分かっていて、簡単なものではないと、もちろん重々承知の上で、1度でいいからっていうのはありますね。そういう世界を知るっていうのは絶対に財産になるし、感じるものが全然違うと思うんですよね。

平原:
大ちゃんのそういうチャレンジしている姿、見たいなって。

高橋:
かなうとも思ってないですけど、言ってます、いろんなところで「やりたい!」って。

平原:
できれば私のいる現場の時にやっていただけると大変うれしいんですけれども(笑)。

高橋:
心強いです! もし、そんなことになれば…。

平原:
私もひとつ、夢ができました!
大ちゃんはいま、踊って滑って裏方もやるというプロデュース公演…。

高橋:
「滑走屋」というタイトルをつけさせていただいてですね。
今回、アイスショーにも出たことがない子だったり、学生スケーターだったり、社会人スケーターの全日本選手権に出場しているクラスの子だったりとか、僕も地方大会を回って、見て、スカウトして。

平原:
夢が広がりますね! 頑張ったら、もしかしたら高橋大輔さんの「滑走屋」に出られるかもしれないっていう。

高橋:
まあ、それぐらいのものになればうれしいなとは思いますけどね。
今回は福岡だけの開催なんですけど、これが成功したり、もっと見たいですとか言ってくださったりとか、そういう声が広がっていけば、(全国を)回っていけんのかなみたいな。いけたらいいなっていう思いですね。

自分のやりたいことを優先にやっていく!

平原:
これからの高橋大輔ということで、大ちゃんから目が離せないですけれども、今後の目標だったり、実現したい夢があったら教えてほしいなって思います。

高橋:
やっぱりエンターテインメントっていう世界が好きなので、どんな形でもいいから、このエンターテインメントっていう世界に関わって過ごせていければいいなって。で、目標というか、これはかなうことができたら本当にうれしいなって思うのは、「滑走屋」がゆくゆくはカンパニーみたいになって、それこそおじいちゃんになってもパフォーマンスできるみたいな、そういったフィギュアスケートのアイスショーの可能性が広がるようなものができあがれば最高なんだろうなとは思ってますね。

平原:
それを私もずっと見ていたいですし、今後、フィギュアスケート界がどんな風に変わっていくか。
私は音楽界にいますが、本当に変革の時代というか、人間対アンドロイドの時代になってきてしまうんじゃないか。生(なま)のコンサートがすごく貴重になってくると思っているんですけれども…。
もしかしたら、そういう生というのもなくなってしまうのかなっていう不安があったりする中で、どうですか、スケート界は?

高橋:
やっぱりお客さんの入りっていうのは、昔のピークに比べたら少なくなってきてるなって実感することはあったりするので。

平原:
でも私、やっぱり唯一変わらないと思うのは、生で見た時の感動。あのアイスリンクの寒さとか、氷を削るあの音とか、そういう感動ってやっぱり一生変わらないと思うんですね。
音楽も一緒で、配信とかそういうので聴くよりも、生の声を聴いた時のあの感覚っていうのをやっぱり忘れないでいてほしいし、だから私たちも人間と人間が同じ場所で、その時間を共有するっていう大切さっていうのを忘れなければ、きっと続いていくものだと思う。

高橋:
うん、やっぱり生に勝てるものはないと思いますね。五感で体験、体感できるじゃないですか。あのゾクゾク感はやっぱりたまらないですよね。

平原:
最後になりましたが、ファンの皆さんに向けて何か一言を。

高橋:
そうですね。まあ僕もチャレンジだったり、パワーを思いっきり出せるのは、あとちょっとの期間だと思ってるんで。そこまでは「何やってんだ、こいつ?」って思ってる方もいらっしゃるかもしれないですけど、僕、自分のやりたいことを優先にやっていきたいと思いますので、応援してくださる方は応援していただいて、突き放す方は突き放していただいても大丈夫なんですけども(笑)。

平原:
そんなことは言わずに(笑)。

高橋:
もうやりたいことをとりあえず、この何年間かやっていきたいと思いますので、できれば温かく見守っていただけたらなと思います。


【放送】
2024/02/12 「MUSIC MEETS フィギュアスケート」

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