午後1時台を聴く
24/04/17まで

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曜日ごとにテーマを決め、注目の人にお話をうかがう「ひとのわ」。水曜日のテーマは「きわめている人」。きょうは中国料理の脇屋友詞(わきや・ゆうじ)シェフをお迎えして、料理人人生を振り返りながら、今後の中国料理についてうかがいました。

【出演者】
脇屋友詞さん(中国料理シェフ)


<プロフィール>
1958年、北海道札幌市生まれ。
中学卒業後、赤坂にある中国料理店やホテルで修業を積み、34歳で総料理長に就任し、その後、独立。現在は、東京で4店舗のオーナーシェフを務める。


――きょうは中国料理を用意していただきました。こちらは?

脇屋:
『九つの喜び前菜』です。中国語では「九」と「久」が同じ発音のため、縁起のよい数字とされているんです。お客様の会話がはずむ、うちの名物のひとつです。

――脇屋さんが中国料理の世界に飛び込んだきっかけは?

脇屋:
父親が易学者で、友詞という名前には“食の神”がついているから、食べ物の商売をやったらいい! と勝手に料理の道を決められ、中学を出て東京の中国料理店に行かされたんです。ひどい話でしょ(笑)。

――修業時代は大変だったでしょうね。

脇屋:
15人の同期がいたのですが、僕だけが15歳だったんです。あとは調理師学校を出ていたんです。でも、この世界に歳は関係ないんです。スタートラインはみんな同じなんです。そこで競争しなさいという教えなんです。当時の僕は何も知らなかったので、最初は「なべ洗い」だけしていました。怒られながらこれを3年間やりました。

――修業を楽しめるようになったのは?

脇屋:
2年くらい過ぎてからですね。それまでは毎日泣いていました。でも、母親から「3年やってダメだったら好きなことをやってもいい」と怒られました。やる気が起きたのはそれからですね。そのうち、厨房(ちゅうぼう)の中の雰囲気がわかるようになってきたんです。この経験は、自分が料理長になってから役立ちましたね。

――一生の仕事にされた中国料理の最大の魅力は?

脇屋:
ラーメン、ギョウザ、チャーハンから始まって、満漢全席まで、ものすごい数の料理、幅の広さ、いまだにわからない料理がたくさんある、奥深さが魅力ですね。


町中華も大好きだとおっしゃる脇屋さんに、これからの中国料理について、家庭でおいしく中国料理をつくるポイントも教えていただきました。17日の昼まで聴き逃し配信します。


【放送】
2024/04/10 「まんまる」

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