4月から始まる『まんまる』のインタビューコーナー「ひとのわ」。
今回は、落語家の柳亭こみちさんをお迎えして、弟子入りの思い出、女性版の落語のことなど、いろいろとうかがいました。
【出演者】
柳亭こみちさん(落語家)
<プロフィール>
東京都出身。大学卒業後、出版社勤務を経て、2003年に柳亭燕路に入門。2006年に二ツ目、2017年に真打昇進。女性版の古典落語を積極的に作り、落語界に新しい風を吹かせている。
――出版社から落語家なんですね。
こみち:
演劇を見るのが好きだったんです。ある日チケットがとれなかったときに寄席に行ってみたんです。そこで「なんじゃこりゃ!」と衝撃をうけて、演劇に行くのをピタッとやめてしまったんです。どっぷり落語にハマったんです。
――それで自分も落語をやってみようって思ったのですか?
こみち:
お父さんにも同じこと言われました(笑)。
――我々のころは就職氷河期だったですよね?
こみち:
出版社には就職したんですが、社会人を3年半たっぷりやりきって辞めました。
――落語家としてやっていく自信はあったのですか?
こみち:
マイナス思考は持たないと決めたんです。
――どうして柳亭燕路師匠に弟子入りしたのですか?
こみち:
師匠は“江戸の風を吹かせる”人だったんです。手紙も書いて弟子入りを志願しました。今読むとかなりヤバイ内容でしたけど(笑)。
――どうして女性が主人公の落語をつくられたのですか?
こみち:
お客さんの笑顔が見たくて積極的に古典落語を女性版に書き変えてみました。師匠からは許可をいただき、文句を言われたら「俺から教わったと言え」とおっしゃってくれてうれしかったですね。主人公を女性にした落語を若い落語家に伝えていきたいです。
- ※ こみち師匠の女性版『たけのこ』は聴き逃しで1週間お楽しみいただけます。
【放送】
2024/02/23 「まんまる」