11時台を聴く
24/02/25まで

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こみねあつきくん(小学2年生・東京都)からの質問に、「昆虫」の丸山宗利先生が答えます。(司会・柘植恵水アナウンサー)

【出演者】
丸山先生:丸山宗利先生(九州大学総合研究博物館 准教授)
あつきくん:質問者


――お名前を教えてください。

あつきくん:
あつきです。

――どんな質問ですか?

あつきくん:
8月に捕まえたカマキリを飼ってるんですが、何月まで生きそうですか?

――今はまだ元気なのかな?

あつきくん:
はい。

――この先いつまで生きられるかな、という質問ですね。丸山先生、お願いします。

丸山先生:
はい。あつきくん、こんにちは。

あつきくん:
こんにちは。

丸山先生:
何カマキリを飼っているの?

あつきくん:
オオカマキリ。

丸山先生:
そうなんだ。8月から飼っているということは、もう4か月ぐらい生きてるってことだよね。すごいね、上手に飼ってたね。何をあげてたの?

あつきくん:
9月まではバッタとかをあげてたんですけど、10月くらいになってからはミルワームとかをあげていました。

丸山先生:
そっかそっか。ミルワームはすごく栄養がいいから、それで長生きできたのかもしれないね。確かにオオカマキリは、この時期もまだぎりぎり外でも見つかることがあります。あつきくん、それって卵は産んだ?

あつきくん:
産みました。

丸山先生:
何個産んだ?

あつきくん:
前は3つなんですけど、けさ4つになりました。

丸山先生:
すごいねぇ。それで今どう、元気?

あつきくん:
元気です。

丸山先生:
本当に! すごいね。だいたい昆虫は、長く生きてくると脚が取れたり羽がすり切れたり、だんだんそうなってくるんだけど、どんな感じ?

あつきくん:
今は目が曇ったりしています。

丸山先生:
あぁ、そっかそっか。やっぱりだんだんと体のあちこちがすり切れてきたりして壊れてきてしまうんだけれども、そうだね、もうそこまで生きたら、ちょっと悲しいけれども、もうすぐかな……っていう感じがしますね。飼っているあつきくんは寂しいかもしれないけれども、卵をそれだけ産んでこの時期まで生きてたら、カマキリはどう考えているかわからないけれども、昆虫としては本当に十分生きたなという気がするので、たぶんもうすぐだと思うんだけれどもそのときには、「カマキリ、頑張ったな」というふうに思ってもらいたいなと思います。

あつきくん:
……はい。

――先生、卵はこの先どういうふうに?

丸山先生:
そうですね。あつきくん、今、卵はどこに置いているのかな?

あつきくん:
虫かごの中の天井にくっついています。

丸山先生:
虫かごはどこに置いてる?

あつきくん:
玄関の近くです。

丸山先生:
玄関が寒かったらいいんだけれども、かなり寒くないと、家の中で早いうちに幼虫が出てきちゃうことがあるの。だから卵が入った虫かごは、外のできるだけ寒い日陰に置いてあげるといいと思います。春になって、そろそろ幼虫が出てきてもいいかなというぐらいになったら、暖かいところに出してふ化させたほうがいいと思います。

あつきくん:
はい。

丸山先生:
暖かいところに置いておくと、例えば玄関でもちょっと暖房の熱気とかが当たったりすると早めに幼虫が出てきてしまったりして大変なので、できるだけ寒いところに置いてあげてください。

あつきくん:
はい。

丸山先生:
だから成虫は、たぶんそのカマキリは、あともう少しかな……。本当に頑張って長く飼ってもらっても、きっと1月いっぱいぐらいじゃないかなと思います。もう、目も濁ってきているということなので。

――あつきくんは、上手に育てたということですよね。

丸山先生:
そうです、上手! ねぇ。

――あとちょっとかもしれないけれども、卵も産んで、「よし、役割を終えたぞ」ということかもしれませんね。あつきくん、卵を大事に育ててみてください。大丈夫ですか?

あつきくん:
はい。

――質問をしてくれてありがとうございました。

あつきくん:
ありがとうございました。

――さようなら。

あつきくん:
さよなら~。

丸山先生:
さよなら~。


【放送】
2023/12/31 「子ども科学電話相談」

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