すてきな商店街にいらっしゃ~い!

24/03/05まで

ごごカフェ

放送日:2024/02/27

#ローカル#ライフスタイル

午後2時台を聴く
24/03/05まで

午後2時台を聴く
24/03/05まで

400近くの商店街を訪れている、商店街愛好家・あさみんさんに、商店街の楽しみ方、個性的な商店街を教えていただきました。(聞き手:武内陶子パーソナリティー)

【出演者】
あさみんさん(商店街愛好家)


<プロフィール>
名古屋市生まれ。2010年から日本各地のおもしろスポットを紹介するブログを始める。会社員として働きながら、雑誌やウェブなど各種メディアで記事を執筆中。2022年には、日本各地の商店街をまとめた本を出版。


あさみん:
商店街といえばアーケードだと思うのですが、西日本と東日本ではアーケードの形状も違うんですよ。西日本には、商店街の通り全体を屋根で覆う「全蓋(ぜんがい)式アーケード」が多く、東日本では、歩道の部分だけを覆う「片側式アーケード」が多いんです。

――商店街のネーミングにも、地域性があるそうですね?

あさみん:
全国的に多いのは「〇〇銀座」「〇〇本町」「〇〇一番街」ですが、九州や四国に集中しているのが「〇〇銀天街」というネーミングです。北九州市にある魚町銀天街(うおまちぎんてんがい)という商店街が発祥といわれています。

個性的な商店街

土橋商店街(福岡県・八女市)

あさみん:
神社の境内にあるので鳥居をくぐって商店街に入ります。戦後、八女市の各地に点在していた闇市を境内に集めて商店街として整備したそうです。最近は若い店主も増え、スタイリッシュなお店もあります。まさに、昭和と令和の共存が良い感じです。

とんねる横丁(長崎県・佐世保市)

あさみん:
防空壕の跡地に、生鮮食品や、水産加工品、食堂やバーなどがあります。戦争遺構が日常利用されているという珍しい商店街です。間口はせまいのですが、奥行きがある隠れ家的な雰囲気で地元の人にも人気です。

――商店街の入り口もおもしろいそうですね。

あさみん:
香川県丸亀市の通町商店街の奥行きを強調させる入り口のデザインには圧倒されますし、群馬県高崎市の中央銀座の入り口のエレガントな書体にも注目です。

“映える”商店街

ほんちょう2丁目商店街(山梨県・富士吉田市)

あさみん:
通りの奥に「富士山」が壁のようにそびえ立っています。ファッション雑誌などのロケ地にもよく使われている商店街です。外国人観光客も多いので、飲食店でも英語メニューが充実しています。

桐ヶ丘中央商店街(東京都・北区 赤羽)

あさみん:
団地の建物に囲まれている商店街で、昭和な世界に迷いこんだような気分に感動します。映画やドラマのロケ地として、また雑誌でも有名な商店街なんですよ。

アピールしている商店街

三条会商店街(京都市・中京区)

あさみん:
全長800メートルもある商店街で、昔ながらの個人商店だけでなく、チェーン店やコンビニ、神社や公園もあります。なによりアピールしているのが、商店街のオリジナルソングなんです。本格的なバンドの曲が耳に残りますよ。

  • 三条会商店街のテーマは「聴き逃し」で放送後1週間聴くことができます。

柳ケ瀬商店街(岐阜県・岐阜市)

あさみん:
戦後の焼け野原にバラックを立てて古着を売り始めたのが始まりの商店街です。お客さんを集めようということで、岐阜市が主催となって毎年1回、1か月ほどの期間で「柳ケ瀬日常ニナーレ」というイベントをやっています。また、ここのアーケードのネオンのボリューム感はすごく、イベントのときは特別に全点灯して見せてくれます。

――商店街は減少していますが、未来についてどうお考えですか?

あさみん:
たしかに再開発や後継者問題などで消えていく商店街も少なくありませんが、昭和レトロを求める若者が訪れてにぎわっている商店街もあります。高齢の店主たちも、そういった若者からのニーズに気づき「古いもの売ってるよ~」と声をかけるなど、レトロをアピールポイントにしています。

――あさみんさんの活動もその後押しになればいいですね。

あさみん:
これからも商店街の魅力を伝えて、皆さんに商店街で買い物したいと思ってもらえるようにアピールしていきたいです。


【放送】
2024/02/27 「ごごカフェ」

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