とっても簡単! 世界の味

24/02/29まで

ごごカフェ

放送日:2024/02/22

#たべもの#レシピ#ワールド

午後2時台を聴く
24/02/29まで

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24/02/29まで

料理研究家の荻野恭子(おぎの・きょうこ)さんに、世界の料理に魅了された理由や、簡単にできる世界の料理を教えていただきました。栄養価も高く、和食との相性もいい荻野さんのおすすめ食材、ビーツとは?(聞き手:吾妻謙パーソナリティー)

【出演者】
荻野恭子さん(料理研究家)


<プロフィール>
1954年、東京都出身。飲食店を経営する家に生まれ、子どものころから料理に興味を持つ。料理教室や講演会活動など幅広く活躍。著書多数。


――“旅する料理家”ともいわれる荻野さんですが、これまでに訪れた国はどのくらいですか?

荻野:
旅は20代から始まり、70か国近くまわりました。

――海外の食文化に興味をもったきっかけは?

荻野:
中学生のとき、担任の先生にロシア料理をごちそうしていただいたのがきっかけです。その後、自分で稼ぐようになってからは都内のロシア料理店を回るようになり、さらに29歳ではじめてロシアへ行きました。

――実際に行かれていかがでしたか?

荻野:
とにかくロシアは国土が広く、東と西ではぜんぜん料理が違うんです。ピロシキ1つでも、ヨーロッパ側では“オーブンを使って焼き”ますが、シベリア側では“油で揚げる”んです。季節によっても違うことばかりなので、これは端から端まで調べるしかないと思い、子育てと仕事の合間を使って、20年かけてロシアをまわりました。

家庭で作ろう! 世界の料理

荻野:
肉や魚、野菜にかけるだけで異国の味を味わえる万能調味料を紹介します。

トルコのソース

荻野:
ヨーグルトにニンニクのすりおろしと塩を混ぜたソースです。お肉や野菜、ピラフにも合います。

【材料】
プレーンヨーグルト・・・1カップ
すりおろしニンニク・・・1片
塩・・・小さじ1

ペルーのソース

荻野:
ペルーの伝統料理「セビーチェ」のもとになるタレは、ライム汁(またはレモン汁)と塩だけでできます。トマト、魚介にこのタレを和えるだけで「セビーチェ」が完成です。

【材料】
ライム汁(またはレモン汁)・・・大さじ2
塩・・・小さじ1

インドのカレー塩

荻野:
塩1に対し、市販のカレー粉を1/2で混ぜるだけです。天ぷらや揚げ物などにぴったりで、私は“魔法の粉”と呼んでいます。

ビーツってなんだ?

――日本ではまだポピュラーではない野菜「ビーツ」を広めることが荻野さんのライフワークだそうですね?

荻野:
大根の仲間で、基本的には真っ赤な色が特徴です。地中海原産のビーツは世界中で食べられています。ボルシチだけではなく、サラダ、ジャム、ジュースなど使い方はさまざまです。生でも食べられますし、ゆでると甘みが増します。ビタミン、ミネラル、ポリフェノールなど、女性にうれしい栄養素がいっぱいです。

――ビーツはどうやって食べたらいいですか?

荻野:
よく洗ってさいの目に切って電子レンジで約10分。そのまま塩をして食べたり、サラダにのせたりしましょう。また、ビーツの甘酢漬けをつくっておけば、冷蔵庫で2週間ほど保存できるので、いろいろな料理につかえますよ。

【ビーツの甘酢漬け】
ビーツ1個(250g)
酢・・・1.5カップ
水・・・1.5カップ
砂糖・・・大さじ3
塩・・・大さじ1/4

荻野:
漬け汁にお湯を注げば「ビーツのホットドリンク」。プレーンヨーグルトを混ぜれば「ビーツヨーグルトドリンク」になります。また、漬け汁に砂糖、塩を加えて「すし酢」にすれば、ピンクのいなりずしが楽しめます。ビーツのジャムもおいしいですよ。

【ビーツのジャム】
ビーツ・・・1個(250g)
砂糖・・・120g
レモン汁・・・1/2~1個分

荻野:
すりおろしたビーツ、水、レモン汁を入れて火にかけ、あくを取りながら15分ほど煮ます。砂糖を加え、水分がなくなるくらいまで煮れば完成です。
この放送を聴いて「ビーツ」に興味をもっていただけたらうれしいです。海外に行ったら、是非、家庭料理を食べてくださいね。


【放送】
2024/02/22 「ごごカフェ」

午後2時台を聴く
24/02/29まで

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24/02/29まで

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