ハラハラドキドキしちゃう 講談の魅力

24/02/27まで

ごごカフェ

放送日:2024/02/20

#インタビュー#カルチャー

午後2時台を聴く
24/02/27まで

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いま最もチケットの取れないといわれる講談師の六代目 神田伯山さんに、講談の魅力についてうかがいました。(聞き手:武内陶子パーソナリティー)

【出演者】
神田伯山さん(講談師)


<プロフィール>
1983年、東京都出身。2007年、 三代目 神田松鯉(人間国宝)に入門し、神田松之丞を名乗る。2012年に二つ目昇進。2020年、 真打昇進と同時に六代目神田伯山を襲名。

講談とは?

伯山:
講談と落語、どちらも着物姿で登場しますが、講談師は釈台を使います。講談師は昔、講釈師(こうしゃくし)と呼ばれていました。講釈師が使う台なので、釈台と呼んだわけです。釈台は本を置いていた名残りなんです。今ではほとんど本は置きませんが、軍談物を演じるときには台本を置いていいんですが、本をめくるのはパフォーマンスであって、覚えていない訳ではないんです。

――講談師の方のパンパンと打つあれは?

伯山:
あれは張扇(はりおうぎ)といいいます。張扇は自分で作るんです。大事にしていた1本が、きのう折れちゃったんです。きょうは新品を持ってきました。

――話にはどんな違いがあるのですか?

伯山:
一般的に講談はト書き(説明部分)と会話部分が交互に入るのに対し、落語はほとんど会話部分だけで展開します。また、創作性が濃い落語と違って、講談は史実に基づいたノンフィクションが中心なので、説明部分が多くなるんです。説明部分は文語体なので、落語に比べるとわかりにくいかもしれませんね。私は誰もおいていかないように努力しています。学校寄席のときは、飽きさせないように、顔芸や興味あるワードを入れるように頑張っています。

  • 神田伯山さんの講談『寛永宮本武蔵伝~狼退治』は、「聴き逃し」で1週間お楽しみいただけます。

――ハラハラドキドキでもっと続きを聴きたいです。笑うところもたくさんあるんですね。

伯山:
講談は、文語体が美しい芸能だと思っています。伝統芸能にハマると、歌舞伎、落語、講談、能、狂言、浪曲などとつながってくるんです。一つのジャンルにはまると次々にリンクしていくからおもしろいですよ。講談はいろんなところでやっていますので、ぜひ見に来てほしいですね。


【放送】
2024/02/20 「ごごカフェ」

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