和楽器バンドの鈴華ゆう子さんは、詩吟の師範としても活動されています。詩吟の魅力やバンド結成のエピソードなどをうかがいました。(聞き手:吾妻謙パーソナリティー)
【出演者】
鈴華ゆう子さん
<プロフィール>
茨城県水戸市出身。東京音楽大学器楽(ピアノ)専攻卒業。
3歳でクラシックピアノ、5歳から詩吟を始める。詩吟師範でもあり、和楽器バンドのボーカル&リーダー、声優、ラジオパーソナリティーなどさまざまな顔を持つ。
和楽器バンドの鈴華ゆう子さんは、詩吟の師範としても活動されています。詩吟の魅力やバンド結成のエピソードなどをうかがいました。(聞き手:吾妻謙パーソナリティー)
【出演者】
鈴華ゆう子さん
<プロフィール>
茨城県水戸市出身。東京音楽大学器楽(ピアノ)専攻卒業。
3歳でクラシックピアノ、5歳から詩吟を始める。詩吟師範でもあり、和楽器バンドのボーカル&リーダー、声優、ラジオパーソナリティーなどさまざまな顔を持つ。
鈴華:
漢詩や和歌に独特な節回しをつけて歌うのが詩吟です。江戸後期ぐらいから始まった伝統芸能です。日本の武将などが詠んだ漢詩を、基本的に裏声を使わず、地声で独特の節回しで読むものです。
――鈴華さんは、2011年の『全国吟詠コンクール』青年の部で1位になられた実力の持ち主ですが、詩吟との出会いは?
鈴華:
5歳のときに剣詩舞を見て、その所作の美しさに“私もこんなお姫様になりたい!”と思ったんです。
――吟じるだけでなく、舞うものもあるのですか?
鈴華:
剣詩舞とまとめることが多いのですが、剣舞と詩舞があります。 剣舞は詩吟に合わせて剣(日本刀)や扇子を持って舞い、詩舞は扇子のみを持って舞います。剣舞と詩舞には流派がいろいろあって、私は愛知県の流派「日本壮心流」です。
――鈴華さんにとって詩吟の魅力とは?
鈴華:
詩の内容や独特の旋律が一番の魅力ですね。日本人の情緒や気質が、詩吟や剣詩舞の中にあるんです。
鈴華:
日本人として魂が揺さぶられる和楽器のサウンドはカッコいいですよね。自分ができるものを「和」として一つにまとめ、もっと気軽に届けたいと考え「和楽器バンド」を立ち上げました。
――和楽器バンドの構成を教えてください。
鈴華:
尺八、箏、津軽三味線、和太鼓の和楽器に、ギター、ベース、ドラムの洋楽器を加え、私がボーカルを担当するという8人組のロックバンドです。 詩吟をテンポ早く歌い、ドラムと和太鼓のバトル、ギターと尺八のバトル、剣詩舞や和太鼓のパフォーマンス。曲を知らなくても楽しんでいただけると思ったんです。
――すごいプロデュース能力を感じます。
鈴華:
考えているときがすごく楽しいんですよ。
――海外での反応はどうですか?
鈴華:
日本の伝統を感じながらロックを楽しんでいるようです。日本では詩吟になると静かになるのですが、海外ではすごい歓声で盛り上がるんですよ。英語より日本語で聴きたいとおっしゃっていただけるのがすごくうれしいです。アニメの影響もあって、日本語がわかる人が多いんですよ。
――和楽器バンドは、2024年12月31日をもって無期限で活動を休止するそうですね。
鈴華:
前向きな活動休止です。今年で10周年を迎えるので、一つの区切りのようなものです。メンバーそれぞれが個別に活動をして、パワーアップして数年後に集まろうという感じですね。
――鈴華さんの新たな活動は?
鈴華:
篠笛や能管などの伝統的な楽器と、バイオリン、ビオラ、チェロなどの弦楽器を融合させて「和楽器バンド」とは違う、新しい伝統を感じるコンサートを行います。
【放送】
2024/02/15 「ごごカフェ」
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