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落語家デビューして15周年の月亭方正さんに、落語家に転身したきっかけや、落語への思い、これからの目標などについてうかがいました。(聞き手:吾妻謙パーソナリティー)

【出演者】
月亭方正さん(落語家)


<プロフィール>
1968年、兵庫県出身。1988年、お笑いコンビでデビュー。1993年からピン芸人として活動開始。2013年から芸名を山崎邦正から月亭方正に改名。上方落語協会会員。


――落語家に転身しようと思ったきっかけは?

方正:
芸人としてテレビに出ていたので、営業などでは騒がれるんです。でも、舞台でトークをすると、自分に芸がなく、目指していた芸人像とかけ離れていたことに悩んでいたんです。そんなことを東野幸治さんに相談したら、桂枝雀師匠の落語を薦められたんです。落語にはほとんど興味なかったんですが、落語のおもしろさに衝撃を受けました。そこで落語家になろうと思ったんです。

――そのタイミングだったから落語のよさに気づいたのかもしれませんね。

方正:
東野さんのアドバイス、桂枝雀師匠の演目、すべてのタイミングがよかったと思いますね。

――それから弟子入りされたんですよね?

方正:
とにかく落語をやりたいと思い、月亭八方師匠を紹介してもらいました。そして、師匠の勉強会の打ち上げのときに酔った勢いで「月亭を下さい!」とお願いしたら「ええよ!」って快諾してくださったんです。でも師匠は、僕がタレントとして落語をやると思っていたそうです。でも師匠の稽古に通い、1年くらいして上方落語協会に入ることになったんです。

――40歳で弟子入りとは年齢的に遅いと思いますが、苦労されたことは?

方正:
苦労はありませんでした。師匠からは「冒険やな」と言われれましたが、僕にとっては冒険でもなんでもなかったんです。もう落語が好きでたまらなかったので、うれしくて仕方がなかったんです。とにかく落語ができることに喜びを感じていました。

――山崎邦正から月亭方正に改名した年に、拠点も東京から大阪に移されたそうですね?

方正:
東京にいた時間が長かったこともあり、関西弁のイントネーションがおかしくなっていたのが気になっていたんです。これは現地で暮らさないと上方落語ができないと思ったんです。

――落語家になって何が変わりましたか?

方正:
僕は精神・考え方が変わりました。僕は落語に救われたんです。落語は神様だと思っています。芸人を目指す若い人たちにも落語を聞いてほしいと思いますね。

――落語はどうやっておぼえるのですか?

方正:
昔は3回聞いておぼえたそうですが、僕の場合は、ネットやDVDなどで師匠たちの落語を見てから文字に起こします。そこに自分の考えたくすぐりを書き込んで練習します。

――演じていてどんなキャラクターに入りやすいですか?

方正:
入りやすいキャラクターは子どもですね。でも、演じて気持ちいいのは武士ですね。

――方正さんにとって落語の魅力とは?

方正:
落語は究極の一人芝居なんです。そして、聴いてくださる方の想像力を刺激することで成立する演芸なんです。それから師匠に教わった落語はすべてタダでもらえるんです。本当に懐の深い芸だと思いますね。

――今後の月亭方正は?

方正:
古典をおぼえていきながら新作も作っているんです。いつかそれを皆さんに届けたいですね。

――すごく楽しみです。ありがとうございました。

  • 月亭方正さんの落語「十徳」は、聴き逃しで1週間お楽しみいただけます。

【放送】
2024/01/26 「ごごカフェ」

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