伊藤かりんさんに教わる「観る将」の魅力!

24/02/01まで

ごごカフェ

放送日:2024/01/25

#インタビュー#スポーツ

午後2時台を聴く
24/02/01まで

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将棋を観戦して楽しむことを「観る将」といいます。将棋番組の司会を務めたタレントの伊藤かりんさんに「観る将」の楽しみ方を教えていただきました。(聞き手:吾妻謙パーソナリティー)

【出演者】
伊藤かりんさん(タレント)


<プロフィール>
1993年、神奈川県出身。アイドルグループ・乃木坂46の元メンバー。グループを卒業後、タレントとして活動。2015年4月~2019年3月まで、NHK Eテレ『将棋フォーカス』の司会を務める。2019年には将棋親善大使に就任。将棋アマチュア初段。


――伊藤さんが将棋にハマったきっかけは?

伊藤:
乃木坂46のときに、将棋の番組から出演のオファーがあって、小学生のころに祖父と将棋を指したことがあったので立候補したんです。そのときは金や銀の動きがわからないほどうろ覚えでしたが、出演にあたって猛勉強しました。また、プロ棋士の方がとても魅力的で将棋の世界にハマっていきました。

――伊藤さんはどのように「観る将」されているのですか?

伊藤:
休みの日はじっくり対局を楽しんでいます。基本的に1手を指すのに時間がかかるので、何か別のことをしながら楽しんでいます。

――1手にどのくらいかけるのですか?

伊藤:
2時間くらいですかね。その間、解説の先生の話を聞くのも楽しいですよ。

――長い対局の魅力とは?

伊藤:
将棋のマナーとして感情を表に出すのがNGなんです。顔には出てないけど、どうしても悔しい瞬間に、髪をかきむしったり、爪が食い込むくらいこぶしを握ったりして、悔しさが表れているところに人間を感じますね。そこがカッコイイんですよ。

――加藤一二三さんと指したことあるんですって?

伊藤:
もちろんハンデ戦で対局をさせていただきました。ふつうプロの先生はこちらのチカラを引き出すように対局をしてくれるんですが、ひふみんは手加減なしでした。終わったあと、「あなたが赤い服を着ていたから、闘志がみなぎっちゃったんだよ」と言われました(笑)。次も赤い服で挑戦したいです。

推しの棋士を見つけよう!

伊藤:
個性的な棋士の先生方も魅力のひとつです。推しを見つけるのも楽しいですよ。ちなみに私の推しは菅井竜也八段です。将棋には大きく分けて「居飛車党」と「振り飛車党」の2つの戦法があるのですが、圧倒的少数派である「振り飛車党」で戦い続けている先生です。

――ちなみにリスナーにオススメ棋士は?

伊藤:
オススメの先生は多いのですが、例えば奇抜な色のスーツを着ている大橋貴洸先生は、藤井(聡太)キラーとも言われています。藤井さんと同期なんです。

――派手なスーツの大橋さんですね。

伊藤:
もう1発でわかりますよ!

――もう一人は?

伊藤:
渡辺明九段ですね。渡辺さんの奥さんが漫画家で、渡辺先生の日常を漫画にされているんです。その内容がとてもおもしろいんです。(人形に囲まれて暮らしているんだ!)って、とてもリアルに描かれています。

――伊藤さんは会った人の特徴を将棋の駒で表すそうですが、伊藤さんご自身は何ですか?

伊藤:
私は「銀」だと思っています。「金」ほどはちゃんとしてないんです(笑)。

――私は何ですか?

伊藤:
吾妻さんは「金」だと思います。何をしゃべっても興味を持っていただき安心できました。圧倒的に「金」でした。

――うれしいです。「桂馬」はどんな人ですか?

伊藤:
トリッキーな動きをするので変わっている方かな(笑)。そして「王様」は守りたくなる存在ですね。

――「飛車」は?

伊藤:
やはり一番強いですね。「角」も強いですけど。

――「香車」は?

伊藤:
前しか見えない猪突猛進な人!「歩」は精進される方で「金」になる方ですね。

――今年気になる対局は?

伊藤:
4月から始まる「名人戦」の挑戦者をかけた戦いが1年かけて行われていて、現時点で「将棋フォーカス」の講師をされていた豊島(将之)九段がトップなので気になっています。でも、みなさん本当に僅差なんですよ。

――伊藤さんのお話を聞いて、棋士の人に注目してみようと思いました。

伊藤:
本当に魅力的な先生ばかりなので、みなさんも「観る将」を楽しんでください。


【放送】
2024/01/25 「ごごカフェ」

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