午後2時台を聴く
24/01/26まで
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1946年の1月19日は、『NHKのど自慢』の原点である番組がラジオ放送された日です。ゲスト歌手として60回以上『のど自慢』にご出演されている小林幸子さんに、のど自慢の魅力、デビューからラスボス誕生のエピソードまで、いろいろとうかがいました。(聞き手:吾妻謙パーソナリティー)
【出演者】
小林幸子さん
<プロフィール>
1953年、新潟県出身。1964年にレコードデビュー。1979年には「おもいで酒」が大ヒット。『NHK紅白歌合戦』には34回出演。近年、ボーカロイドの楽曲やアニメソングなどで、幅広い世代から支持を集めている。今年、歌手生活60周年を迎えた。
――小林さんにとって、のど自慢の魅力はどんなところですか?
小林:
出場者、客席で見守る家族や友人、司会のアナウンサーさんやゲスト歌手、そしてスタッフの人たち、すべての人が一緒に作り上げるのを見られる番組です。親子や友人との関係だったり、同僚との絆だったり、あるいは郷土愛を感じさせるエピソードが披露されて、より歌が深く心に届くのがいいですね。まるでドラマを見ているようです。
ラスボス物語
小林:
私のデビューのきっかけは、民放のものまね歌番組でした。9歳のとき、父の東京見物についていったら、そこが番組の予選会場だったんです。大人ばかりの出場者の中を勝ち抜いて、審査員長の古賀政男先生にスカウトされたんです。
――10歳のときに「ウソツキ鴎(かもめ)」でレコードデビューされたんですよね。
小林:
この曲は20万枚のヒットでしたが、2枚目以降はぜんぜん売れませんでした。
――20代半ばまで苦労の時代があって、心が折れそうになったりはしませんでしたか?
小林:
歌の神様に見放されたと思いましたね。でも、テレビドラマにはちょくちょく出してもらいましたよ。
――それから15年後、「おもいで酒」が大ヒットしましたね。
小林:
最初、この曲はB面だったんです。それが、関西の有線放送局で1位になってから全国的にリクエストが増えたんです。それからA面に変更したんですよ。
――「おもいで酒」を歌いたい人に歌唱アドバイスをするなら?
小林:
1番から3番すべてに出てくる、あの人どうしているかしら~♪を特に大切に、心をこめて歌ってください。みなさんそれぞれの「あの人」を心に思ってください。それぞれの「あの人」に届くように歌えば深みが出ると思います。ちなみに私はカラオケで歌って75点でした(笑)。
――2015年の紅白で歌唱された「千本桜」は話題になり、若い人たちからはラスボスというニックネームで親しまれていますよね。
小林:
小さい子にもラスボスと言ってもらってうれしいですね。
――「千本桜」は、いわゆるボカロ曲だったんですよね?
小林:
初音ミクちゃんというボーカロイドが歌った人気曲なんですけど、私のオリジナル曲だと思ってファンになってくれた若い子もいたんですよ。
――アニメソングなど、若者カルチャーでも活躍されていますが、ご自身も動画配信やいろいろな企画に積極的に挑戦していらっしゃいますよね。
小林:
もう古希なんですが、何でもおもしろがってみるのが私のポリシーなんです。
――フランス語の歌にも挑戦されたんですよね?
小林:
ジャズやポップスのカバーアルバムを出すことになって、シルビー・バルタンの「アイドルを探せ」をフランス語で歌いました。「おもいで酒」が売れるまで、キャバレーまわりをしていて、お客さんからのリクエストで、ポップスやジャズ、シャンソンなども猛特訓して歌っていたんです。
――当時の経験が生かされたわけですね。
小林:
無駄なモノはひとつもないんです。自分の心次第なんですよ。
――歌手生活60周年で計画していることはありますか?
小林:
みなさんに恩返しできるようなことをしたいと考えています。
――ますますのご活躍を期待しております。
小林:
みなさん歌をうたいましょう! 夢に向かって生きていきましょう!
- ※ のど自慢に関するクイズは「聴き逃し」でお楽しみください。
【放送】
2024/01/19 「ごごカフェ」
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