園芸王子がやさしく手ほどき・冬編

24/01/25まで

ごごカフェ

放送日:2024/01/18

#植物

午後2時台を聴く
24/01/25まで

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24/01/25まで

園芸王子こと三上真史(みかみ・まさし)さんに、冬のガーデニングにオススメの植物&育て方を教えていただきました。(聞き手:吾妻謙パーソナリティー)

【出演者】
三上真史さん


<プロフィール>
1983年、新潟県出身。2011年から2021年までNHK『趣味の園芸』の司会を務め、同年4月より講師となる。『あさイチ』でも活躍中。フラワーアレンジメント、ガーデンコーディネーター、フラワーデザイナーの資格も所有。動画配信でも園芸の魅力を伝えている。


――冬は植物にとってもきびしい季節ですね。

三上:
寒さに弱い鉢物は暖かい室内へ取り込むことです。ポインセチア、シクラメン、シャコバサボテンなどは室内で育ててください。家に植物用のラックがあるのが理想なんですが、100円ショップで売っているワイヤーネットを結束バンドでつないでラックができますよ。

また、光の波長が太陽と同じ性質の「植物育成ライト」もオススメです。最近は安く比較的どこでも買えるようになりました。家の電球をこれに変えるだけで、部屋中どこでも太陽が当たる環境が作れます。

――冬の植物は水の吸い上げが弱くなりますよね?

三上:
土が乾いてから水をあげるくらいで大丈夫です。葉っぱの乾燥には両面霧吹きしてあげてください。

――外の鉢植えを家の中に入れるのは難しいという方もいますよね。

三上:
外での寒さ対策は「二重鉢」がオススメです。余っている植木鉢の中に、育てている鉢を入れ、二重にするだけでかなり違いますよ。地植えの場合は不織布をかけてあげましょう。

冬の筋トレ?

三上:
植物の低温馴化(じゅんか)というのをご存知ですか? 例えば、ほうれん草など、葉野菜は低温にさらすことで甘くおいしくなります。これは植物が糖を増やして、寒さに強くなろうとしているんです。僕も観葉植物のガジュマルを、耐寒性を備えた植物に鍛え上げました。

――この時期に多い草花のお悩みは?

三上:
葉が黄色くなってしまった相談が多いですね。植物が育つためには、水、肥料、日光が大切なんですが、大概はあげすぎです。僕は、水はひかえめ、肥料はほとんどあげません。水は、しっかり土が乾いていてから、鉢の下から流れ出るくらい、たっぷりあげるというのが基本です。肥料はパッケージに書いてある規定の量を守ってください。とにかくあげすぎに注意しましょう。また、観葉植物などの常緑系は、冬のあいだギリギリで頑張っているので、切ったり植え替えしたりしないのが基本です。また、落葉系は完全に休んでいるので、水はひかえめで大丈夫です。アジサイやバラなど、この時期(1月~2月)にせんていや植え替えをしてください。

――バラはこの季節がチャンスなんですね。

三上:
元気な枝が伸びるように形を整えます。太い枝を残して、赤っぽい芽の上で切るようにしてください。地植えの場合は、なるべく大きめの穴を掘って、土をよく耕してから植えつけてください。有機質の肥料を土に混ぜ込んでおきましょう。化学肥料はすぐに効いてしまうので避けてください。

――スーパーなどで買ってきた切り花を長持ちさせるにはどうしたらいいですか?

三上:
茎は水の中で斜めに切って断面を広くしましょう。そして、そのまま1時間ほど水につけてから花びんに移してください。これだけで切り花が長持ちしますよ。砂糖水やサイダーを加えても長持ちしますよ。


【放送】
2024/01/18 「ごごカフェ」

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