ビジュアル系アーティストであり、シャンソン歌手でもあるシンガーのKaya(カヤ)さんは、耽美(たんび)な歌詞とダンスミュージックを融合させた楽曲で、独自の世界観をつくりあげています。多くの人の心をつかんでいるKayaさんのヒストリー&スタジオライブをお届けしました。(聞き手:武内陶子 パーソナリティー)
【出演者】
Kayaさん(シンガー)
<プロフィール>
徳島県鳴門市出身。性別、ジャンルの壁を越え、ビジュアル系とシャンソンの世界を表現するソロシンガー。2002年、ビジュアル系バンド「MALICE MIZER(マリスミゼル)」のギタリスト・Mana(マナ)のプロデュースにより活動を開始。2008年、メジャーデビュー。アメリカ、南⽶、ヨーロッパ等、海外公演も多数。
――まずは1曲、CDから「バラ色の人生」を。
=====「バラ色の人生」=====
Kaya:
ハスキーな声の女性と思われがちですが男性ですよ。
――Kayaさんが海外で注目されるようになったきっかけは?
Kaya:
20年ほど前、アメリカとかヨーロッパで起こったビジュアル系ブームがあって、その後、南米で同じブームが起こり、認知度が上がりました。当時ファンだった方が、今ではイベンターになっていて、各国に呼んでいただくという最高のループになっています。
――子どものころから歌うのが好きだったの?
Kaya:
3歳のときに地元の奉納祭で歌を披露してスポットライトを浴びたんです。そのときに「ずっとこの中にいたい!」と思ったんです。
――そこから歌手になろうと思ったのね。
Kaya:
だからといって音楽学校やボイスレッスンには通いませんでした。学生時代にロックバンドを組んで、本格的に歌うようになりました。
――そのころからビジュアル系だったの?
Kaya:
ずっと黒いドレスでバラを持って歌っていました。
――ビジュアル系ロックから、シャンソンを歌うようになったのはどうしてですか?
Kaya:
実は近いんですよ。ビジュアル系はヨーロッパのゴシック文化やロココ文化に影響を受けた音楽が多いんです。だから相性がいいんですよ。フランスのほの暗さが、陰翳(いんえい)礼讃の日本の文化とすごく合うんですよ。