タンゴの伝道師として精力的に活動されているバンドネオン奏者の小松亮太さんがスタジオで生演奏! タンゴの魅力をたっぷりお届けしました。(聞き手:武内陶子パーソナリティー)
【出演者】
小松亮太さん
<プロフィール>
1973年、東京都出身。14歳からバンドネオンを独学で始める。1998年にCDデビュー。その後、日本だけではなく、世界各地でタンゴの普及のため精力的に活動。今年、CDデビュー25周年を迎えた。
――バンドネオンとの出会いは?
小松:
父がタンゴギター奏者で母がタンゴのピアニストだったので、生まれたときからタンゴは家にあったんです。
――まさにタンゴの申し子ですね。バンドネオンをやろうと思ったのは?
小松:
親がバンドネオンを数週間預かることがあった中学2年のときです。バンドネオンって鍵盤ではなくボタンを押して演奏するんです。「ドレミ」が順番に並んでいないので、手探りで音を探したんです。毎朝、学校に行く前に少しずつ触って覚えるようにしました。そのころバンドネオンを弾ける人はほとんどいなかったので、独学しかなかったんです。
――高校生でプロとして活動されたんですよね?
小松:
当時、タンゴを知ってる人は、60歳以上の人が多かったんです。これからタンゴを演奏していく自分の将来にすごく不安をおぼえました。自分と同世代のファンを増やそうとライブハウスに電話してバンドネオンというと、「ネオンというバンドですか?」と言われるほど、バンドネオンの存在が知られていなかったんです。でも、ピアソラ(アルゼンチンのバンドネオン奏者)のおかげで、なんとかタンゴとバンドネオンを知ってもらうことができましたね。