ご機嫌なひとり旅のススメ!

23/12/21まで

ごごカフェ

放送日:2023/12/14

#インタビュー#トラベル#ライフスタイル

午後2時台を聴く
23/12/21まで

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今さらひとり旅なんて・・・と思っていませんか? 「50代はひとり旅にぴったりのタイミング」とおっしゃる、料理研究家の山脇りこ(やまわき・りこ)さんに、ひとり旅の魅力、楽しみ方などを教えていただきました。(聞き手:吾妻謙パーソナリティー)

【出演者】
山脇りこさん


<プロフィール>
長崎県出身。旬を大切に、作り方はシンプルに。調味料はいつもの「さしすせそ」で作る家庭料理に、海外生活や大好きな旅で得たモダンなエッセンスを加え「作る楽しみ」を提案。料理教室を主宰し、テレビ、ラジオ、雑誌などでも活躍中。著書多数。


――どうして料理研究家の方が、旅行の本を出されたのですか?

山脇:
WEBでエッセイを連載していたら、それを読んだ編集者の方に「ひとり旅」だけで本を出さないかと誘っていただいたんです。

――もともと旅好きの山脇さんが、ひとり旅に行き着いた経緯は?

山脇:
50歳になった頃から、五十肩、腰痛、疲れやすいなど、不調になることが多くなったんです。病院で受診すると「加齢です」と言われ、シミ、シワ、体力の衰えなど、老いることで、憂うつになってしまったんです。でも「意識してご機嫌でいよう!」といろいろなことをやりました。

――ご機嫌になることをやっているうちに、ひとり旅に行き着いたんですね。

山脇:
友人たちと行った旅先で、途中、ホテルにひとりで戻ることになったんですが、「ひとりで大丈夫? 帰れる?」と友人に言われたんです。私ってそう思われているの? とショックを受け、ひとりでも大丈夫な人になろう! と思ったんです。

――いきなりひとり旅をするには勇気が必要ですよね。

山脇:
最初は、実家の長崎からの帰りに京都に寄るという旅でした。何回も京都には行っているのですが、ドキドキの旅でした。

――山脇さんがオススメする「先に行くひとり旅」とは?

山脇:
家族や夫との旅行で、自分だけ1日でも先に行くという旅です。これをやると、ひとりの時間ができてご機嫌になれます。

――50代からがひとり旅の適齢期だと感じられているそうですね。

山脇:
50年以上生きているわけですから、無鉄砲な行動はしない、自分の体調を把握できている、お金の使い方をわかっている、場数を踏んでいるのでホテルやレストランで気後れしない、苦手なことがわかっている、泥酔しない、食べ過ぎないなど、年相応の経験値は蓄えられています。そもそも群れること(誰かと一緒にいること)に疲れてはいませんか? そう考えると、50代はひとり旅に向いていると思うんです。

ひとり旅のメリット・デメリット

【メリット】

  • 好きな場所に行ける、計画を立てるのが楽。
  • 自分と向き合える。自分がへこんでいる理由がわかる。自分の中で優先順位がつけられる。
  • 荷造りをすることで、何が必要か、選択のトレーニングになる。
  • 人と話さないこともメリットになる。

【デメリット】

  • 宿泊料が高め。
  • 話ができない。
  • 食事が難しい(ひとりでは入りにくい)
  • 寂しさを感じる。

――宿泊料金は仕方がないとして、それ以外のデメリットは大きな壁になるのでは?

山脇:
話ができないは、誰かと話さなくていいというメリットへ変換しましょう。食事に関しては、カウンター席のおひとり様対応のお店もたくさんあります。寂しさを感じるときは、ひとり旅をしているという特別感へ変換しましょう。考え方次第ですが、基本的にデメリットは克服しなくても大丈夫だと思っています。ひとり旅をしなくてはいけないわけではないので、無理なら帰ればいいんです。

ひとり旅のコツ

旅先を決めるコツ

最初は近場でもいいと思います。また、1回でも行ったことのあるところをオススメします。みんなで行ったときに寄りたかったけど、言い出せなくて行けなかったお店へ行ってみましょう。ふだんから「行きたい場所リスト」を作っておくと計画も立てやすいですよ。

ホテル選びのコツ

私は、安全と清潔であることを優先しています。ネットのクチコミは、低い評価から見るようにしています。それから立地ですね。特に地方は駅と繁華街が離れている街が多いんです。行きたい所を確認してからホテルを取るようにしています。

荷作りのコツ

少ないに越したことありません。たくさん持って行かないことで、選択する力も養われます。旅先での服装ですが、私は一番好きな服を着ていく(持っていく)ようにしています。捨てる直前の服を着て、捨てて帰ってくることもできますが、実際にやってみるとテンションが下がってしまいました。

オススメのお土産

自分や家族に絵はがきを書くのは最高に軽い思い出のお土産です。スマホで写真も撮れますが、手を加えたものは、思い入れも加わって、自分自身への記念にもなります。

――山脇さんがオススメするひとり旅のコースは?

山脇:
やはり京都ですね。全タイプの観光客を受け入れる京都は、ひとり旅の受け入れ態勢もバッチリです。また、長野県の松本市、奈良の法隆寺の旅もオススメです。

――ひとり旅の魅力とは?

山脇:
夫婦や家族との旅行もいいものですが、ひとりで自由に動いてみる、誰にも気をつかわない、誰かと話さなくてもいい、好きなところに行く・・・。この歳になって“いろいろな初めて”を経験してください。


【放送】
2023/12/14 「ごごカフェ」

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