午後2時台を聴く
23/12/19まで
アウトドアブームに加え、個人用スペースや災害用としても注目されているキャンピングカー。キャンピングカーライフでおすすめの過ごし方や、この冬に行きたいキャンピングカー旅について、キャンピングカージャーナリストの渡部竜生(わたなべ・たつお)さんにうかがいました。(聞き手:武内陶子 パーソナリティー)
【出演者】
渡部竜生さん(キャンピングカージャーナリスト)
<プロフィール>
千葉大学工学部出身。マーケティングリサーチ、画像・印刷関連企業を経て、フリーライターに転身後、キャンピングカーに出会う。専門誌への執筆のほか、各地のキャンピングカーショーでのセミナー講師も行う。
――昔からキャンプやアウトドアが得意だったのですか?
渡部:
アウトドアは苦手なんです。どこへでも持っていける自分の家であるキャンピングカーは、“究極のインドア遊び”と思っています。
――キャンピングカーって車と家が合体したようなものですよね。
渡部:
いろいろなタイプはありますが、いわゆる寝泊まりできる設備が整っている車がキャンピングカーです。でも「でかい・高い・使わない」と思っている方が多いと思うんですよ(笑)。
――日本ではいつごろから登場したのですか?
渡部:
日本で初めてキャンピングカーが登場したのは1950年代だとされています。その後、1970年頃から一般の人々の間でもキャンピングカーが普及し、近年のキャンプブームやコロナ禍でのリモート需要などから注目されています。
――渡部さんがキャンピングカーに興味を持ったきっかけは?
渡部:
そもそも興味がなかったのですが、家族が、猫4匹・犬1匹の大所帯になってしまい、その解決策としてキャンピングカーを購入したんです。実際に使ってみると、時間に縛られないし、計画変更が簡単で、気兼ねせずペットを連れて旅ができる、という自由さにハマりました。
キャンピングカーの種類
渡部:
大きく分けてキャンピングカーには5つのジャンルがあります。
- 1)キャブコン…トラックの荷台の代わりに居住スペースを取り付けたタイプ。
- 2)バンコン…ワンボックスバンをベースに、内装だけをキャンピングカーに架装したもの。
- 3)バスコン…バスやマイクロバスなどをベースにしたタイプ。ゆったりした居住空間が特徴。
- 4)軽キャンパー…軽自動車をベースにしたキャンピングカー。比較的安価なモデルが多い。
- 5)トレーラー…箱形の居住空間を車でけん引するタイプ。
――キャンピングカーのいいところは?
渡部:
「止まればそこで寝られる」というのが一番のメリットではないでしょうか。全国各地にある日本RV協会認定の「RVパーク」を観光の拠点として利用すれば、より快適な旅を楽しめると思います。RVパークは、全国で400か所くらいあります。
※道の駅や高速道路のSAやPAなど、認められていない所での駐車スペース占有は禁止。
冬旅おすすめスポット
宮城県蔵王町のRVパーク
渡部:
蔵王連峰のふもとに位置し、四季を通じて蔵王の大自然を楽しめます。近くには、日帰り入浴施設があり、山から採石された巨大岩で作られた石風呂があります。
山梨県甲州市のRVパーク
渡部:
季節ごとに彩りを変えるぶどう畑の風景、甲府盆地の夜景、南アルプスの山々が一望でき、ワイナリーも市内各所にあります。首都圏から1時間半程度で行けるのも魅力です。
愛知県犬山市のRVパーク
渡部:
東名・名神・中央道、各ICからのアクセスがよい場所にあります。RVパークに隣接して地ビールのブルワリーと直営レストランがあります。犬山城など観光施設も充実しています。
道の駅 のと千里浜(石川県羽咋市)
渡部:
砂浜道路の千里浜なぎさドライブウェイの隣にあるRVパークのある道の駅です。車体下部の砂や海水を流すタイヤ専用のシャワーもあります。
渡部:
陶子さんだったらキャンピングカーでどこに行きたいですか?
――海かな? 山かな? 星がきれいなところに行きたいですね。キャンピングカーに乗ると、生き方も変わるかもしれないですね。
渡部:
「でかい・高い・使わない」は誤解ですから。ぜひ乗ってみてください。
【放送】
2023/12/12 「ごごカフェ」
午後2時台を聴く
23/12/19まで