ジェーン・スーさんが来たよ!

23/06/26まで

ごごカフェ

放送日:2023/06/19

#インタビュー#ライフスタイル

午後2時台を聴く
23/06/26まで

午後2時台を聴く
23/06/26まで

民放ラジオでパーソナリティーをしているジェーン・スーさんをお迎えして、ラジオの魅力、女らしさにとらわれない生き方などについて熱く語っていただきました。(聞き手:武内陶子パーソナリティー)

【出演者】
ジェーン・スーさん(コラムニスト・作詞家)


<プロフィール>
1973年、東京都出身。大学卒業後、レコード会社に就職。その後、メガネ会社に転職。3年勤めたのち家業を手伝う。SNSに書いていた日記がきっかけで、雑誌にコラムを書くように。2014年、メインパーソナリティーを担当するラジオ番組がスタート。ラジオパーソナリティー、コラムニストとしてご活躍中。


――はじめまして、放送が終わって、赤坂の放送局から駆けつけていただきました。

スー:
走ってまいりました。

――まるでレコード大賞みたいですね(笑)。

ラジオのいいところ

スー:
ラジオリスナーの人たちって親戚感覚なので気が楽ですよね。距離感も面白くて、街で「あなた、急がないと間に合わないわよ!」っておばあちゃんに声かけられたし、「スーさん、いつも聴いてるよ!」って自転車でスーッと通り過ぎて行かれちゃったこともありました。なぜ止まらない!(笑)

――私もラジオをやり始めてから近所でよく声をかけられるようになりました。

スー:
それがラジオのいいところですね。

――ラジオを始めたころ「陶子ちゃんのラジオもいいんだけど、ジェーン・スーもいいわよ!」って友だちが言ったことがあって、外国の人かと思っていたんです。でも全然違ってビックリしました。

スー:
どちらかというと、リリー・フランキーさん枠なんですよ。私の本って古本屋さんで外国人作家の棚に置かれることがあるんです(笑)。でもその認知度でいきたいんですよ。

――エッセイでも番組でも、弱きを助けるといった感じで、みんなの悩みに答えていますよね。

スー:
自分の魅力や強みって自分で見つけられないじゃないですか? それって人様が見つけてくれるものなので、相談コーナーをやってみたんです。

――スーさんは本のタイトルでも怒っている感じですよね。

スー:
そんなことないですよ! 気になることをそのままにしておかないで、しっかり考えるタイプなんです。

女らしく自分らしく

――多くの著書を出されていますが、もともと、文章を書くことはお好きだったのですか?

スー:
SNSで楽しく日記を書いていたら、「お金にならないのにどうして毎日書いているの?」って友だちに言われました。その時、何かを書くのが好きなんだなと思いました。

――4月には、さまざまな分野で活躍されている女性のインタビュー集。そして、今月は、脳科学者の中野信子さんと共著を発表されました。どちらも女性の生き方にエールを送るような内容ですね。

スー:
インタビュアーとしての力量も経験もないので、だとしたらやっぱり、インタビューではご法度とされている、書き手の思い入れをあえて入れることで、自分にしか書けないものが書けるかなと思いました。あと、「生存者バイアス」という言葉がありますけど。

――生存者バイアス?

スー:
つまり成功した人の話だけを聞いても、その裏にいる失敗した人のことを考えないと、たまたま成功したということを唯一の正解にすることで、むしろ失敗が増えるというようなことです。でも、私の解釈では、世の中の一般的な使われ方としては、自分がうまくいったからってそれが唯一の正解みたいに押しつけてこないでくれっていうのをやわらかく表現する時によく使われる言葉だなと思います。ただそれを言い過ぎているんじゃないかなって個人的に感じていて、うまくいった人の話を聞いて参考にして、もしかしたら私もできるかもと思ってもいいじゃないと考えたんです。例えば、私たちが子どもの頃って女性の駅員さんっていなかったじゃないですか?

――そうですね。

スー:
スーパーでレジを打つ男性の人もいなかったですよね。私は子どもの時に、女性の駅員さんがいないのは、多分女の人にはできない仕事なんだろうと思っていたし、男の人はレジをやらないものなんだと思っていたんです。でも、どっちの性別がやっても全く問題がないっていうのが今ならわかるわけじゃないですか。やっぱり、うまくいってる人をたくさん見ることが、女性に「私も何かできるかも」と思ってもらえるきっかけになるんじゃないかなと思って書きました。

――私は、小学生のころ、「女らしくあれ」と言われたことがあったんですよ。

スー:
「女らしい」というとほめ言葉になって、「女っぽい」っていうと悪口になるっていう環境で、私たちは育てられているわけですよ。例えば、「ああいうところ女っぽいよね」って言うときって大体悪口じゃないですか。じゃあ「女らしい」ってどういうことかといったら、この前も講演で話したんですけど、会場にいる人たちが「女らしい」って言った時に思い浮かぶイメージってそんなにブレがないんだと思うんですよ。つまり、違う環境で育っても「女らしい」って1つのイメージが頭に浮かんでくるぐらい、多くの人が共有してる文化っていうのがあるんですよ。

――「女らしい」というイメージから外れることで、悩む人もいるかもしれませんね。

スー:
「自分らしく」のほうがよっぽどいいと思いますよ。

私をプロレスに連れてって

――今、すごくハマっているものがあるんですって?

スー:
プロレス観戦にハマっています。「ガンバレ☆プロレス」というインディーズの団体を推していて、毎回、観戦するほどです。レスラーの方は、サラリーマンであったり板前さんだったり、気象予報士だったりするんですよ。今度いっしょに見にいきましょう!

――えー、そうなんですか、知らなかったです。見に行きたいです! と言っているうちに、もう終わりの時間になりました~。

スー:
今度はうちの番組に来てください。


【放送】
2023/06/19 「ごごカフェ」

午後2時台を聴く
23/06/26まで

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23/06/26まで

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