14時台を聴く
23/02/16まで
お酢博士の小泉幸道さんに、お酢の効能や、お酢を継続的にとるためのレシピを紹介していただきました。お酢にはうれしい健康効果がたっぷりです!(聞き手:武内陶子パーソナリティー)
【出演者】
小泉幸道さん(東京農業大学名誉教授)
<プロフィール>
1951年、横浜生まれ。東京農業大学農学部醸造学科卒業後、1997年に東京農業大学教授に就任。専門は発酵食品学、醸造学。著書多数。
――お酢博士として活躍中ですが、お酢は毎日とられているのですか?
小泉: |
わが家の冷蔵庫には大根、きゅうり、にんじんの「スティック野菜の甘酢漬け」が常にストックされていて、毎日食べています。 |
――インフルエンザも流行していますが、こんな時期だからこそお酢をとってほしいそうですね?
小泉: |
お酢には唾液の分泌を促す働きがあります。唾液には多くの抗菌・抗ウイルス物質が含まれているので、お酢をとることで細菌やウイルスが体内に入るのを防いでくれるんです。 |
小泉博士のオススメレシピ
小泉: |
肉や魚の骨にはカルシウムが多く含まれています。食材をお酢で煮ることで効果的なカルシウム摂取につながります。お酢によって殻からカルシウムを溶出させる「しじみのみそ汁」を紹介します。 |
【作り方】
水200mlに殻付きのしじみ(50g)を入れ、お酢(小さじ1と1/2)を加え、弱火で8分間煮ます。火を止め、みそ(10g)を入れて溶かします。酢を入れない時と比べてカルシウムが多く溶け出します。健康のためにお酢をたくさん入れたくなるところですが、これ以上入れるとみそ汁の味が変わってしまうので注意しましょう。
小泉: |
きゅうり、大根、にんじんをスティック状に切り、リンゴ酢(150ml)、砂糖(70g)、塩(小さじ2)の漬け汁に漬けます。冷蔵庫で保存し、食事の時に取り出して食べてください。食物繊維とお酢を両方とることができますよ。キャベツやタマネギなど、身近な野菜でいろいろ酢漬けを試してください。 |
小泉: |
グラスにリンゴ酢(大さじ1)を入れ、はちみつ(大さじ1)、牛乳(120ml)を加えてかき混ぜます。お酢の影響でタンパク質が変化し、トロッとしたヨーグルトのような味になるので、牛乳が苦手な人でも飲みやすくなりますよ。また、無糖の炭酸水(120ml)にリンゴ酢(大さじ1)とはちみつ(大さじ1)を入れた「リンゴ酢サイダー」もオススメです。 |
お酢の魅力
小泉: |
お酢は爽快な酸味と芳香を持つ調味料として、日本の食文化の形成に大いに貢献してきました。魚介類、野菜、果物など、多くの食材と合い、さまざまな料理にも使われています。お酢を使った料理は、生鮮食品を素材として用いることも多いので、過剰に摂取しがちな加工食品を回避することにもつながり、栄養上好ましい結果をもたらしてくれます。さらに食酢は健康効果を高めてくれます。お酢を暮らしの中で上手に活用し、実り豊かな健康ライフを築いていただきたいと思います。単なる調味料ではなく健康に良い調味料として、積極的に活用してみてください。 |
――今日から私も「大さじ一杯!」始めます。ありがとうございました。
【放送】
2023/02/09 「ごごカフェ」
14時台を聴く
23/02/16まで