中村獅童が語る! 初音ミクとのコラボが話題の「超歌舞伎」、次男・初お目見えへの思い

23/12/19まで

ふんわり

放送日:2023/12/12

#インタビュー#家族

<ふんわり>は、毎週月曜日から金曜日<NHKラジオ第1>8時30分~11時50分で放送中♪パーソナリティの温かいトークがリスナーの生活をふんわりと包み込むような番組です。
火曜パーソナリティは「キム兄」こと、芸人の木村祐一さん。

放送後1週間は、「らじる★らじる」の聴き逃しサービスでもお楽しみいただけます!

ふんわり

ラジオ第1
毎週月曜~金曜 午前8時30分

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【中村獅童が語る! 初音ミクとのコラボが話題の「超歌舞伎」、次男・初お目見えへの思い】
ふんわり火曜日9時台にお送りしている「木村家のリビング」に、歌舞伎俳優の中村獅童(なかむら・しどう)さんが生出演!
キム兄と共演した北野武監督の映画「首」の撮影秘話を披露。そして、バーチャルシンガー・初音ミクとの共演で大きな話題になっている「超歌舞伎」、次男・夏幹くん(3歳)の初お目見えへの思いを、中村獅童さんが仲良しのキム兄に赤裸々に話します。

【出演者】
中村:中村獅童さん(歌舞伎俳優)
木村:木村祐一さん(芸人)
澤田:澤田彩香(NHKアナウンサー)

歌舞伎座が普段とは違う景色に…ペンライトを振って見る「超歌舞伎」!

澤田:
本当にお忙しい中村獅童さんなんですけれども、現在は12月3日から26日まで歌舞伎座で行われている「十二月大歌舞伎」に出演されています。第一部の超歌舞伎「今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)」と、第三部「天守物語」に出演しています。
「超歌舞伎」は2016年に始まった、獅童さんとバーチャルシンガー・初音ミクさんが見せる物語で、最先端のデジタル技術と伝統芸能の歌舞伎の融合が話題となっている作品です。歌舞伎座でも初めて、ということですけれども。

木村:
いやぁね、歌舞伎って新しいですよね。

中村:
あのね、これ、2016年に「ニコニコ超会議」っていうイベントを幕張でやっているんですけれど、そのイベントの一環で始まったんですよ。で、初音ミクさん、ちょうど「千本桜」っていう曲が大ヒットしている時で、「歌舞伎とコラボ」っていうことでお話をいただいて…。

澤田:
最初に言われた時、どう思いました?

中村:
「バーチャルの世界」と、われわれ「アナログの世界」がどうやってやるのかな、ってことですよね。でも、せっかく頂いたお話なので、なんとか実現させたい、という思いでやったんですけれど、当然、最初はうまくいかなくて、デジタルチーム、アナログチームで…。われわれは阿吽(あうん)の呼吸で「ここは、こうなったら、こう」って決まりごとみたいなものがあるけれど、デジタルチームの方は、それを分からないわけじゃないですか?
だから時間もかかるし。もう今年で8年目ですけれど、幕張でやった時なんかは、前日の朝6時、7時まで準備に時間がかかって…。だから初めはちょっと険悪な雰囲気にもなりかかったんですけれど、それが幕が開いたらもうすごい大爆発して! もうミクさんのファンの方たちも涙、涙で、われわれも幕が閉じた後、涙、涙で。デジタルチームの人と最後は握手で、そこから続いているわけなんですよね。だから、今やっている「今昔饗宴千本桜」って思い入れ深いというか…。だから、歌舞伎座のお話をいただいた時に「『今昔饗宴千本桜』がいいんじゃないか?」ということで。

木村:
お客さん、結構、立ったりしているんですかね?

中村:
そうなんです。もともと、幕張メッセの若者に向けてやっていたことなんで、それが幕張の地を出て、京都南座・・・、去年は4都市、博多、名古屋、東京、京都。で、いよいよ歌舞伎の殿堂である「歌舞伎座」でこういうものをやらせていただけるっていうのは、非常にうれしいですよね。
一昔前、昭和の頃っていうのは、「歌舞伎座」といえば古典だけやる劇場なので、新作はどちらかというと「新橋演舞場」でやるっていうのが大体の決まりだったんですけれど。もう今、時代が変わって、こういうものもやらせていただけるようになったってことですよね。

澤田:
メールをご紹介します。

千葉県のとわの母さん
待ってました、萬屋! 『超歌舞伎』の歌舞伎座降臨、おめでとうございます! 観劇歴20年以上になりますが、獅童さんの頑張りをずっと見続けてきた者の一人として、とても誇らしい気持ちでいっぱいです。ペンライトで応援しますからね!

という…。

中村:
そう、あのね、「超歌舞伎」はペンライトが最大の演出効果になるんです。なので、歌舞伎座でペンライトを振りながら見る歌舞伎っていうのは「超歌舞伎」だけなので、歌舞伎座が今、普段とは違う景色になっています。みなさん、ペンライトを振って。かけ声も自由なんですよ!

澤田:
あ、声出し?

中村:
なかなか、歌舞伎座でね。一階席で声をかけたいけれど、かけづらいじゃないですか。「超歌舞伎」に関しては、もちろんマスク着用の上でかける分にはOKなので。でも、江戸時代って、もともとそうだったと思うんですよ。歌舞伎って。もっともっと庶民に近い芸能だったと思うし、江戸時代にペンライトがあったら、ペンライトで歌舞伎を見たんじゃないですかね? バーチャルがあったら、江戸時代の歌舞伎役者は取り入れていたんじゃないですか? 最先端の芸能であり、庶民の芸能ですから、歌舞伎は。

澤田:
どうですか、そういう、普段と違う声かけが来る、っていうのは?

中村:
いやだから、もうみんなすごい! 今回、中村勘九郎さんと中村七之助さんが初参加なんですけれど、すっごく喜んでいます。やっぱり普段とこう、舞台にかかってくる「お客さんの圧」が違うっていうか。

澤田:
へぇ~!
あの、千葉県の19歳・「首」最高でした、さんからもメールいただいていて、

『超歌舞伎』で獅童さんのメンバーカラーが赤なので、応援の意味と自分への気合い入れのために、初めて髪をブリーチして真っ赤にしてから『超歌舞伎』、見に行きました。歌舞伎座で目立ちまくりましたが、後悔はありませんし、初めての『超歌舞伎』ひたすら楽しかったです。あと2回、見に行きます。獅童さんが千秋楽まで、健やかに走り切れますよう願っています!

という。メールをいただいています。

中村:
ありがとうございます。

澤田:
カラーがみなさん、決まっているんですか?

中村:
そうなんですよ。それで自分の「推し」の役者が出てくると、(ペンライトを)そのカラーに変える。で、メインの演出のところになると、みんな同じ色を出すとか。初音ミクさんのファンの方たちが必ず何人かいらしてるんで、その方たちのマネ、「あ、今、何色にするんだ!」そうやってマネすると、だいたい大丈夫です。

木村:
お客さんもみんな、勉強しながらやっているのね!

次男が初お目見え! 子どもには「できれば失敗してもらいたい」!?

木村:
で、今回はなんと、ご子息が、その「超歌舞伎」に初お目見え!

中村:
あぁ、そうなんです。僕の長男・陽喜(はるき)と、次男の夏幹(なつき)が「初お目見え」という形で。だいたい歌舞伎役者っていうのは、「初舞台」の前に、ちょろっと出るのが「初お目見え」っていうんですけれど。

木村:
何歳?

中村:
えー、3歳。

木村:
夏幹くん。3歳で、なんかしゃべらはるんでしょ?

中村:
今回は、一言だけ、せりふがあって。

木村:
日によって変わらへん? 嫌がる日とかないの?

中村:
それ、心配だったんですけれど、今のところ、全然なくて。むしろ、歌舞伎座の楽屋に行くのが、楽しみで楽しみでしょうがない。うちに帰ってからもずっと練習をやっているので、よっぽど好きなんだな、と。

木村:
(笑)。いいな~!

澤田:
やっぱり最初は、父親として、不安というかいろいろ…?

中村:
いや、不思議とね。長男の時は、僕、初めての経験だったんで、すごい自分が緊張しちゃって、自分の踊りの振りを全部忘れちゃったんですけれど、今回、次男の時は、全然ドキドキしなかったですね。

木村:
上と下…、長男・陽喜くんと次男・夏幹くんで、舞台度胸の違いはあるの?

中村:
いや、二人ともね、度胸だけはあると思いますよ。

木村:
あんねや、すごいな!

中村:
一応、出の前に集中して。まぁ、お化粧すると、全然しゃべらなくなるんで、お化粧が崩れちゃうから。だいたい普通は、舞台に行くのを嫌がるっていうより、お化粧するのを嫌がるんです。おしろいって、結構、冷たい水に溶いてから顔に塗る。その前に下地で固い油も顔に塗るので、それを嫌がるんですけれど、子どもたちはそれを嫌がらないので。千秋楽までやってくれるじゃないですか?

木村:
うちの7歳の娘はお化粧、お化粧でやっとんねん。ギャル化していくのよ。目尻とかピューンってやるんですよ(笑)。

澤田:
息子さんとの接し方って、家と歌舞伎座に入ってからって、変わってくるものですか?

中村:
あんまり変わらないですよ。なんか本当、兄弟みたいな感じっていうか…、僕も結構、この年になっても子どもっぽいんで。

木村:
子どもっぽいんですよ!(笑)。

中村:
僕も一緒になって、やっちゃってます(笑)。

澤田:
北海道の26歳・えこさんからメールをいただいています。

木村祐一さん、中村獅童さん、こんにちは。初めてメッセージ送らせていただきます。歌舞伎座で上演されている『十二月大歌舞伎』において、中村獅童さんも出演されている『超歌舞伎』がすごく盛り上がっており、各SNSにても好評の声が多数上がっており、長年応援してきた『超歌舞伎ファン』として、その大盛況を見て、とてもうれしく思っております。今回、夏幹さんもご出演されているということでお伺いしたいのですが、子どもたちがやりやすくするために、演出やせりふを稽古の時に変えたりすることがありますか? 以前からずっと気になっておりました。

ということなんですけれども。

中村:
やっぱり、子どもって立ち回りが好きなので。
僕は子どものことに関して決めることはないんですけれど、今回、演出している藤間勘十郎先生、踊りの先生でもあるんですけれど、その先生がお稽古場で見ていて、「この子はこういう感じが好きなんだな」ということを芝居の中に取り入れてくださるんですね。
だから、新作歌舞伎なんて、子どもがあんなに見得(みえ)を切ったり…とかって、なかなか子役だとないんですけれど、今回、立ち回りもあるし、見得も切っているし、幸せ者ですよね(笑)。僕は一切、口出ししていません。今はなるべく、踊りの先生だったりとか、他の方に教わったりとかするようにしています。

木村:
どうなっていくか、わからんもんね?

中村:
できれば、子どもには失敗してもらいたいんで。やっぱり、僕が目立ちたいじゃないですか?

木村・澤田:
(大爆笑)

中村:
あんまり子どもに拍手が行くとね。「失敗してくれないかな?」って。

木村:
そういう意味じゃなくて! 失敗して、そこから学んでほしいという…。

中村:
いやいやいや、単純に「転んだりしてくれないかな?」って…。

木村:
(笑)単純に…、(獅童くん)笑うてるで、笑うてるで(笑)。

中村:
やっぱり子どもが出てくると、誰も僕のこと見ていないんですよ。わかるんですよ! もう「お客様が、今、子どもしか見ていないな」っていう。だからできれば、子どもには失敗してもらいたいな(笑)。


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【放送】
2023/12/12 「ふんわり」

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