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【6月8日放送】ジャーナル文化流行「対決!ミニ・ビブリオバトル」

番組スタッフ

投稿日時:6月12日 (火) 午後 4時18分

毎週金曜日に放送する「ジャーナル文化流行」。6月8日は「対決!ミニ・ビブリオバトル」をお届けしました。発表者が読んで面白いと思った本を、3分という制限時間内に紹介しあい、リスナーの皆さんが読みたいと思った本に投票する「ミニ・ビブリオバトル」。
今回で、14回目となりました。前回13回目のブログを、お休みさせて頂きましたので、今回は併せた形でお届けします。

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まずは、記憶に新しい今回から、テーマは「父」。先月チャンプ本を獲得した大学で図書館に関する学問を教えている小野永貴さんと、お寺の住職をされている森部佐和子さんの対戦。

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小野さん(左)が選んだ本は安藤哲也・小崎恭弘 著「パパルール」(合同出版)。森部さん(右)は、岸本達也著「写真の裏の真実」(幻戯書房)。森部さんは放送中、終始緊張した様子でしたが、選書がリスナーのみなさんの好みに合ったようで、見事チャンプ本を獲得しました。

おふたりの感想です。

森部佐和子さん

自分でも驚くほど緊張してしまったのですが、キャスターのお三方のフォローに助けられて、何とか乗り切ることができました。またリスナーの皆さんからのメッセージにも励まされました。本に対する思いが伝わったと言っていただけたのが、何よりうれしかったです。今回、私は娘の立場から父をイメージして発表本を選びましたが、対戦者の小野さんは逆に父親の視点で選書しておられ、まさに好対照の内容となりました。テーマに対するアプローチの違いも、ビブリオバトルの面白いところだと思います。

小野永貴さん

今回の選書は読者対象が限られるので、ビブリオバトルとしては不利かなと覚悟していたのですが、それでもやはり悔しいです!本当は、この本は父親当事者だけでなく、多くの方々にも楽しんで頂けるという点をお話したかったのですが、時間不足で断念せざるを得ませんでした。その結果、主観的な感想が多くなってしまい、反省点がいっぱいです。3分しかないミニ・ビブリオバトルの難しいところですね。とはいえ、このタイミングでこのテーマならば育児書を紹介するしかない!とずっと思っていましたので、この結果は本望です。自分がいま一番大事に思っている育児のことを語って最後の出演を締めることができたので、大満足の一夜でした。2回にわたり楽しく出演させて頂き、皆様に感謝しております。またいつかリベンジできる日を楽しみにしております。

続いて、時系列は前後しますが、第13回のミニ・ビブリオバトルです。

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5月11日に放送した「対決!ミニ・ビブリオバトル」では番組記録の4回連続チャンプ本獲得者の伊東由紀子さん(左)と大学教員・小野永貴さん(右)が対戦。お二人とも教員同士、あまり教員対決の経験がないそうです。テーマは「自然」。伊東さんが選んだのは、中島淳 著「湿地帯中毒」、(東海大学出版部)一方小野さんが選んだのは、松波成行・牛山隆信 著「酷道vs秘境駅」(イカロス出版)でした。結果は小野永貴さんがチャンプ本を獲得しました。

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おふたりの感想です。

小野永貴さん

私は大学では「図書館情報学」を専門としており、普段は本やコンピュータといった人工物を多く扱っているので、「自然」というテーマの選書は相当苦労しました。"自然言語処理"という研究分野の学術書を持ってこようかな...などとテーマを曲解した奇抜な発想が思い浮かんでしまうほど悩んだ挙句、あえて自分の専門分野から一歩離れて趣味の選書をしたわけですが、それが功を奏したようですね。上手く伝わる自信が全く無かったですが、無事にリスナーの皆様の心へ届いたようで安心致しました。それにしても、高校教員たる伊東さんが研究関係の本を紹介し、大学教員たる私が趣味の本を紹介するというのは、とても不思議で面白い光景だったなあと思います。決して各人が自分の専門分野を出すとは限らないところも、ビブリオバトルの醍醐味ですね。私が詰込み型の早口トークだったのに対し、伊東さんの喋りがとても聞き取りやすい丁寧な口調で、さすが5連続出場のベテラン!と感服しました。このような貴重な機会にバトルをご一緒できたこと、大変光栄に思います。

伊東由紀子さん

『湿地帯中毒』は、以前の勤務先の生物部の生徒がビブリオバトルで紹介してくれた本です。その機会がなければ、根っからの文系で小説ばかり読んでいる私は一生手に取らなかった「名著」です。マニアックなようでいて、何かに対する好奇心や探究心を持っていれば共振できる、またそこに火をつけてくれる、一冊だと思います。
その一冊に奇跡的に出会わせてくれ、かつ、生徒の、そして自分の中の意外な一面にも気がつかせてくれる、それがビブリオバトルです!ということが一番お伝えしたかったことです。そのためには、「対決!」みたいな煽りもドラムロールもなし、放課後のガヤガヤした教室あたりが最高の舞台なのかもしれません。ラジオは脱力系の私にはちょっと荷が重かった(笑)というのが本音です。私の拙い紹介で「特に物知りじゃなくても、話すのが上手じゃなくても、〈熱い気迫〉がなくても大丈夫!」ということが伝わっていたら幸いです。

来月と8月のこのコーナーは「学生対決!ミニ・ビブリオバトル」を放送します。大学生の全国大会に出場した学生バトラーがチャンプ本を目指します。7月は20日の予定です。どうぞお楽しみに!

なお、ビブリオバトルに興味を持たれた方は下記のHPへ。開催情報などが掲載されています。
http://www.bibliobattle.jp/

番組情報
NHKジャーナル番組HP
平日 午後10時00分~11時10分 生放送
キャスター:山田康弘、菅野真美恵
ニュースデスク : 岩本 裕、西川拓之介