メニューへジャンプ

朗読

放送:(月〜金)9:45〜10:00(ラジオ第2) 再放送:(土)22:25〜23:40(ラジオ第2)

明治以降の日本文学、西洋古典の翻訳を中心に、著名俳優やアナウンサーの朗読で名作の息づかいをじっくりお聞き頂くシリーズです。


2016年1月の放送予定

朗読セレクション「宮沢賢治作品集」 全4回
朗読:今井 朋彦(俳優/文学座・劇団員)、荘田 由紀(俳優/文学座・劇団員)
テキスト:「新修 宮沢賢治全集」(筑摩書房 1979年)、「注文の多い料理店」、「ポラーノの広場」、「新篇 銀河鉄道の夜」

◆イーハトヴ童話
宮沢賢治(1896年〜1933年)シリーズ・その3として、90年前の大正13年(1924年)12月1日付発行の『イーハトヴ童話 注文の多い料理店』から、5作品を採り上げる。賢治は全集16巻が示すように数多の詩歌、創作、論文等を発表しているが、生前に出版できたのは詩集「春の修羅」と、この童話集〜12冊のシリーズ・第1集〜 の2冊だけだった。
同じ頃書いた「銀河鉄道の夜」は度々大幅な改稿を試み、昭和6年に仕上げた第4次稿が最終形態となった。昭和8年秋既には病重篤となり、37才と1か月足らずで生涯を閉じる。その「新編・銀河鉄道の夜」を最後尾に、ヒトすべてから動植物、鉱物にまでいのちを認める共生の理想郷を夢見た作者の、「ほんとうにもう、どうしてもこんなことがあるようでしかたないという」 悲しく優しいおはなしの数々、21世紀の私たち日本人の耳から、こころに届けたい。

放送日 再放送日 内容
12/31
10:00〜11:15
「宮沢賢治作品集」 (1)
1/1
10:00〜11:15
「宮沢賢治作品集」 (2)
1/2
10:00〜11:15
「宮沢賢治作品集」 (3)
1/3
10:00〜11:15
「宮沢賢治作品集」 (4)

新春朗読特集「池波正太郎『真田騒動』より」 全3回
朗読:橋爪 功(円企画)、林 真里花(円企画)
テキスト:『真田騒動』−恩田木工− 池波正太郎 (新潮文庫 1984年)

新春にふさわしく、新しく始まる28年大河ドラマ『真田丸』の先鞭をつけて、池波正太郎の短編・中編を集めた「真田騒動」の中から「信濃大名記」と「錯乱」を俳優・橋爪功さんの名調子でお届けする。インターミッション朗読は俳優・林真里花さん。
この小説は大作「真田太平記」の先駆を成すもので、1959年に処女作品集「信濃大名記」として上梓されたものである。

<信濃大名記>
父と弟は豊臣へ、兄は徳川へ…生き残りを賭けた真田家の決断
主人公は信州・松代藩主、真田信幸、家と国を背負って立つ真田家の長男である。時代は徳川の世になり、信州・上田から松代に移封された後の真田家を描く。
関が原の戦いを前に、父の昌幸、弟の幸村と袂を分かち、敵対する宿命を敢えて背負った信幸。そこには、親兄弟の縁を切ってでも為すべき事があった…。
かくして、父昌幸の病死後 大坂夏の陣で、弟幸村が討ち死にした後も、信幸の慧眼により徳川幕藩体制の中で信州松代藩の命運は長く繋がれ、家来、領民は信幸の治世に心から感謝したという。
この作品は、真田家中二千人の家来とその家族を守り通すこと、あくまでも「家を守る」ことこそ己の務めと自覚したリーダー真田信幸の愛と苦渋の物語である。と同時に、現代の政治家にも求められるリーダーシップ、卓越した先見性を持っていなければリーダー足りえないという現代的テーマもこの物語には込められている。まさに現代に生きる私たち自身の物語である。

<錯乱>
池波正太郎が第43回(昭和35年度上半期)直木賞を受賞した作品。
信州松代十万石の藩士堀平五郎、無骨だが誰にも人当たりよく温厚円満な性格で、
将棋の駒作りをもっぱらの趣味とし、妻久仁と一人息子、寅之助と三人で平穏に暮らしていた。
平五郎は、藩祖真田信幸にも好かれ、よく将棋の相手もするなど身近に仕えていたが、現藩主信政が急逝して城下は騒然となる。家督相続をめぐって信政の甥信利が、幕府筋の援護のもと、にわかに動き始めたのだ。
松代安泰のためにと信幸が動く。信幸は平五郎に跡継ぎの秘密を明かす。
城下に密偵たちが行き交う。そして明かされる平五郎の正体。
予期せぬ結末が展開する、すべてを信幸は見通していた。

<池波正太郎>
「剣客商売」「鬼平犯科帳」、そして何より長編「真田太平記」で知られる戦後を代表する時代小説・歴史小説作家。1923年浅草生まれ、1990年67歳で没。戦国・江戸時代を舞台にした時代小説を次々に発表する傍ら、美食家・映画評論家としても著名である。

放送日 再放送日 内容
1/1
14:30〜16:00
1/1 夜
22:30〜0:00
「池波正太郎『真田騒動』より」 (1)
「信濃大名記」
1/2
14:30〜16:00
1/2 夜
22:30〜0:00
「池波正太郎『真田騒動』より」 (2)
「信濃大名記」「錯乱」
1/3
14:30〜16:00
1/3 夜
22:30〜0:00
「池波正太郎『真田騒動』より」 (3)
「錯乱」

【新作】「森鴎外作品集」 全20回
朗読:佐藤 輝(オフィス天童)、広瀬 修子(元NHKアナウンサー)
テキスト:「鴎外近代小説集 全六巻」(岩波書店 2012年版)

鴎外森林太郎(1862年〜1922年)は、27歳の明治21年9月、満4年に亘るドイツ留学から帰朝すると間もなく、文学活動を開始した。この日本陸軍衛生部のホープたる新進気鋭の衛生学者は、翌22年正月から読売新聞に「小説論」、次いでスペイン17世紀の詩人カルデロンの戯曲の翻訳を連載し始めて颯爽と文壇に登場し、批評家・小説家・美学者・外国文学紹介者として第一線に立ち続けることになる(22年春結婚、3月「舞姫」発表、8月「うたかたの恋」、そして翌23年9月夫人赤松登志子と離別)。
一方、公人として日清・日露の戦役の間は軍医部の重要な位置に居て従軍し、戦後明治40年には軍医最高ポスト・陸軍軍医総監に昇進する。〜ただし、日清戦争から帰ってみると、文壇で高山樗牛・上田敏らが活躍する中、北九州小倉転任によって中央から切り離されてしまい、35年に2度目の結婚、東京に帰任して再び評論や翻訳にとりかかるも日露戦役で大陸出征、文学活動は中断せざるをえなかった。戦後も人事問題紛糾で公人としての危機に遭遇、使っていた馬丁が旧藩主や軍長老への届け物を途中で横領していたという始末で面目を失い、さらに解雇した馬丁が新任者を脅迫し鴎外は金を与えて引き取らせるなど、生活面の心労も絶えなかった。
ようやく事が収まろうとする42年、再び文藝創作に向き直って、西洋の文物思想を日本語に翻訳して伝え広めるための研鑽努力を怠ること無く、「半日」「懇親会」「追儺」「魔睡」「大発見」「ヰタ・セクスアリス」「鶏」「金貨」「金比羅」の諸篇 〜私小説ならぬ 自身の日常をモデルに想像した世界を物語る作品〜 を発表したのだった。

放送日 再放送日 内容
1/4 1/9 「森鴎外作品集」 (11)
1/5 1/9 「森鴎外作品集」 (12)
1/6 1/9 「森鴎外作品集」 (13)
1/7 1/9 「森鴎外作品集」 (14)
1/8 1/9 「森鴎外作品集」 (15)
1/11 1/16 「森鴎外作品集」 (16)
1/12 1/16 「森鴎外作品集」 (17)
1/13 1/16 「森鴎外作品集」 (18)
1/14 1/16 「森鴎外作品集」 (19)
1/15 1/16 「森鴎外作品集」 (20)

【新作】「江戸川乱歩短編作品集」 全20回 
朗読:山口 勝平(悟空)、林 真里花(円企画)
テキスト:「江戸川乱歩文庫」(春陽堂書店 2015年)

江戸川乱歩(えどがわ らんぽ)の短編作品を、20回シリーズで紹介する。
テレビドラマやアニメなどでは、"警察捜査もの"や"探偵推理"ものがブームである。こうした謎解き、推理小説の日本における源流をたどると、江戸川乱歩に行きつく。大正から昭和にかけて、本格的な推理小説の種を蒔いた一人は、乱歩であった。また、人間の影の部分〜サド・マゾ・フェチなどを題材とした非日常の世界を、乱歩は好んで描いた。「押絵と旅する男」や「芋虫」は、怪奇、幻想小説の傑作である。乱歩は、自身の暗部について、「私は普通生活の不適者であったから、探偵小説という道を発見しなかったら、あるいは本当の犯罪者になっていたかもしれない」と述懐している。乱歩の多様な世界、"江戸川乱歩ワールド"は、今も、たくさんの読者の支持を得ている。
江戸川乱歩は、1894年(明治27年)三重県名賀郡名張町(現名張市)の生まれ。中学では押川春浪の冒険小説や黒岩涙香の探偵小説などを読む。早稲田大学卒業後、会社員、古本屋、新聞記者などの職業を転々としたのち、1923年(大正12年)、雑誌「新青年」に推理小説「二銭銅貨」を発表し、作家デビュー。代表作に「屋根裏の散歩者」「陰獣」「パノラマ島奇談」などがある。また、少年探偵団が活躍する「怪人二十面相」は、少年雑誌の連載ものとして空前のヒットとなった。戦後は、新人作家の育成にも力を注いだ。乱歩の寄付をもとに、1954年から始まった「江戸川乱歩賞」は、推理作家の登竜門として知られる。ペンネームは、最も影響を受けたアメリカの作家、エドガー・アラン・ポーに由来する。1965年(昭和40年)7月没。去年、没後50年。

放送日 再放送日 内容
1/18 1/23 「江戸川乱歩短編作品集」 (1)
D坂の殺人事件その1
1/19 1/23 「江戸川乱歩短編作品集」 (2)
D坂の殺人事件その2
1/20 1/23 「江戸川乱歩短編作品集」 (3)
D坂の殺人事件その3
1/21 1/23 「江戸川乱歩短編作品集」 (4)
D坂の殺人事件その4
1/22 1/23 「江戸川乱歩短編作品集」 (5)
D坂の殺人事件その5
1/25 1/30 「江戸川乱歩短編作品集」 (6)
D坂の殺人事件その6
1/26 1/30 「江戸川乱歩短編作品集」 (7)
心理試験 その1
1/27 1/30 「江戸川乱歩短編作品集」 (8)
心理試験 その2
1/28 1/30 「江戸川乱歩短編作品集」 (9)
心理試験 その3
1/29 1/30 「江戸川乱歩短編作品集」 (10)
心理試験 その4

ラジオ第2 番組表