メニューへジャンプ

古典講読

放送:土曜 17時00分〜17時45分(ラジオ第2)
再放送:日曜 6時00分〜6時45分(ラジオ第2)

古典講読は、古典文学の魅力あふれる世界を、ていねいな「解説」と「朗読」で
読み解いていく番組です。平成23年度は、「万葉集」を取り上げます。


2011年10月〜12月の放送予定

前の月へ次の月へ

テーマ : 「万葉集、魂の宿ることば」
(1年間・2011年4月〜2012年3月) 
講師 : 上野 誠(奈良大学教授)

<ねらい>
昨年の平城遷都1300年祭で再び注目を浴びた古都・奈良。その地に深く関わる「万葉集」は、日本に現存する最古の和歌集である。収められた4516首の歌は、天皇や貴族から下級役人や防人 といった庶民まで多様な立場の人間がよんだもので、そこには日本人の様々な喜怒哀楽が込められて いる。ゆえに、いつの時代も人々の心を捉え、長い間、よみ継がれているといえる。今回は、そんな 魅力あふれる万葉集の世界をひもときたい。

<内容>
たとえば飛鳥・藤原・奈良といった平城京に至る都の変遷を、由来ある土地にまつわる歌に乗せて  たどるなど、それらの歌に込められた万葉びとの気持ちを読み解くことで、いにしえの暮らしや心情に 迫り、万葉びとの魂に思いをはせたい。

遷り行く京への気持ちをよんだ歌の例 /中臣清麻呂の伝誦歌(巻19の4258)
【明日香川 川門(かはと)を清み 後れ居て 恋ふれば都 いや遠そきぬ】 →明日香川、その渡り場の水が清らかなので、ついつい明日香京に居残って恋慕っているうちに都はさらに遠くへ行ってしまった。

これは晩年、10年もの間、大政官(現在でいう首相)を務めた清麻呂の伝誦歌(人から伝え聞いた 歌)。享年87歳の清麻呂は飛鳥・藤原で幼少期を過ごし、平城京遷都以降は、その栄枯盛衰を見て きた。文武(もんむ)〜 桓武(かんむ)天皇まで9人のお代を生き抜いた人物である。同様に2度 の遷都を経験した人の気持ちを代弁した歌として、この伝誦歌を愛誦していたと思われる。

  放送日 再放送日 内容
第27回 10/1 10/2 万葉集、魂の宿ることば(27)
第28回 10/8 10/9 万葉集、魂の宿ることば(28)
第29回 10/15 10/16 万葉集、魂の宿ることば(29)
第30回 10/22 10/23 万葉集、魂の宿ることば(30)
第31回 10/29 10/30 万葉集、魂の宿ることば(31)
第32回 11/5 11/6 万葉集、魂の宿ることば(32)
第33回 11/12 11/13 万葉集、魂の宿ることば(33)
第34回 11/19 11/20 万葉集、魂の宿ることば(34)
第35回 11/26 11/27 万葉集、魂の宿ることば(35)
第36回 12/3 12/4 万葉集、魂の宿ることば(36)
第37回 12/10 12/11 万葉集、魂の宿ることば(37)
第38回 12/17 12/18 万葉集、魂の宿ることば(38)
第39回 12/24 12/25 万葉集、魂の宿ることば(39)

※12月31日〜2012年1月3日は放送休止です。

出演者プロフィール

講師:上野 誠(うえの まこと)
1960年、福岡県生まれ(51歳)。
國學院大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。文学博士。
専門は、万葉挽歌の史的研究と万葉文化論。万葉研究に歴史学や考古学、民俗学を取り入れる。
日本民俗学会研究奨励賞(1992年)、上代文学会賞(1998年)、角川財団学芸賞(2009年)を受賞。

<著書>
「万葉びとの生活空間 ― 歌・庭園・暮らし」(はなわ書房)
「万葉にみる男の裏切り、女の嫉妬」(NHK出版)
「万葉体感紀行 ― 飛鳥・藤原・平城の三都物語」(小学館)など。

<朗読>
加賀美 幸子(かがみ さちこ)


その他の番組

ラジオ第2 番組表