放送:日曜 6時45分〜7時25分(ラジオ第2)
再放送:翌週3日曜 13時20分〜14時00分(ラジオ第2)

「食文化は国の歴史であり、財産である」という小泉氏が、日本人の食の変化(伝統食を口にする回数が減ったことや、噛む回数が減ったことなど)とともに変わってきた日本人の心について語る。例えば、集中力がなくなった・キレやすくなった・・・など、近年、着目されている心の問題にはミネラル不足という食の問題も関係しているという。実際、小泉氏の研究によれば、昭和の初め頃と現代の食事を比べた場合、海藻などのミネラルの摂取量は4分の1ほどに下がっており、一方、肉などの動物性タンパク質の摂取量は4倍に上がっているという。
そこで今回は、この身近な「食」から「心」を考えたい。出演は日本全国の食はもちろん、世界の食にも造詣が深い小泉氏で、様々な角度から日本人の食生活を再考して頂く。そして、特に伝統食に込められた知恵や工夫、健康を促す力を見直すとともに奥深い日本食の世界を、ひいては日本人の本質を考えたい。
<内容>
◆食育の先に見えるもの
食育は知育・徳育・体育の土台であり、子供だけの問題ではない。変わり行く社会情勢に翻弄されがちな大人にも大切な「心づくり」を踏まえた食育を通して、心豊かな暮らしと長寿を考える。
◆心をつくる食事学
古くから日本人が親しんで来た食は、根菜・菜っ葉・青果(果物)・山菜・豆・海藻・米(麦)・魚などである。これらの摂取バランスが大きく変化した戦前と戦後の比較などから食と心を考える。
◆日本人の飲酒観
人は酒で喜びを膨らませたり、悲しみを紛らせたりする。このように酒は昔から人々の心の友でもあった。
そんな酒と日本人の関係から、日本人ならではの物事の捉え方・感じ方・センスなどを考える。
| 放送日 | 再放送日 | 内容 | |
|---|---|---|---|
| 第1回 | 1/8 | 1/15 | 食べるということ 〜 民族と食の文化〜(1) |
| 第2回 | 1/15 | 1/22 | 食べるということ 〜 民族と食の文化〜(2) |
| 第3回 | 1/22 | 1/29 | 食べるということ 〜 民族と食の文化〜(3) |
| 第4回 | 1/29 | 2/5 | 食べるということ 〜 民族と食の文化〜(4) |
| 第5回 | 2/5 | 2/12 | 食べるということ 〜 民族と食の文化〜(5) |
| 第6回 | 2/12 | 2/19 | 食べるということ 〜 民族と食の文化〜(6) |
| 第7回 | 2/19 | 2/26 | 食べるということ 〜 民族と食の文化〜(7) |
| 第8回 | 2/26 | 3/4 | 食べるということ 〜 民族と食の文化〜(8) |
| 第9回 | 3/4 | 3/11 | 食べるということ 〜 民族と食の文化〜(9) |
| 第10回 | 3/11 | 3/18 | 食べるということ 〜 民族と食の文化〜(10) |
| 第11回 | 3/18 | 3/25 | 食べるということ 〜 民族と食の文化〜(11) |
| 第12回 | 3/25 | 4/1 | 食べるということ 〜 民族と食の文化〜(12) |
小泉 武夫(こいずみ たけお)
・1943年、福島県の酒造家に生まれる。東京農業大学農学部醸造科卒業。農学博士。
・東京農業大学教授などを経て、現在、同大学名誉教授。及び、鹿児島大学、別府大学、琉球大学、広島大学大学院、新潟薬科大学の客員教授。専門は醸造学、発酵学、食文化論。
・食に関する、あらゆる分析や提言でも知られる。東京農業大学を定年退職後は念願の小説家デビューも果たし、食品文化を題材とした時代小説も発表するなど、より広い活躍が注目されている。
<主な著書>
「食の堕落と日本人」(東洋経済新報社)、「食と日本人の知恵」(岩波書店)、「匂いの中の日本文化」(NGS)、「食の世界遺産」、「酒に謎あり」(ともに講談社)、「人はこんなものを食べてきた」(日本経済新聞社)など。