2009年7月22日

2009年07月22日 (水)リスナーのお便りからよみがえった甲子園の思い出


土曜・日曜あさいちばん キャスター 佐塚元章

asa090722-saduka-2.jpg いつも「あさいちばん」には、多くのお便り、ファックス、メールを頂いています。番組を支えて頂いています。ありがとうございます。
 先月、なぎら健壱さんの「あの頃のフォークが聞きたい」のコーナー放送後、長野県の主婦の方から「キャスル&ゲイツの歌を懐かしく聞きました。昭和50年夏の甲子園、土佐高校玉川選手のサイクルヒットを思い出しました」というファックスが131スタジオに届きました。放送当日はキャスル&ゲイツと玉川寿選手の関係がわからなかったため、後日なぎらさんに聞いてからオンエアーすることにしました。
 なぎらさんの答えは明解でした。「わかった。キャスル&ゲイツのメンバーが土佐高校出身だからだよ。正月に高知に帰省したとき、同窓会でコンビを組んで歌ったきっかけでバンドが結成されたんだよ」と教えてくれました。先週の「日曜あさいちばん」のなぎらさんのコーナーの中でこの話を紹介させて頂きました。
 実は、このサイクルヒット(1試合の中でヒット、2塁打、3塁打、ホームランを打つ記録)を甲子園からラジオで実況したのは私だったんです。頂いたこのファックスから「あの時、あの場面」が鮮明によみがえってきました。当時私は24歳、徳島放送局に在籍し初出場の甲子園実況。8月10日大会3日目第三試合、午後2時ごろプレーボール。夏の青空に乳白色の雲、スタンドはほぼ埋まり当時は白一色でした。高知・土佐高対京都・桂高校の対戦。土佐高4番左打ちの玉川選手は、ホームラン・3塁打・2塁打をすでに打っていて、ヒットが出れば当時大会史上2人目のサイクルヒット達成という場面を迎えたのです。スタンドも緊張感が漂いました。「玉川 打ったー! 1・2塁間 一塁手バックハンド ボールが跳ねた! ライト前に転がっていく!」私は夢中で実況しました。
 が、「ヒットかエラーか」公式記録員を迷わす微妙な判定、スコアボードの公式記録を表示するH(ヒット)、E(エラー)がしばらく点灯しないのです。実際は5秒ぐらいのわずかな時間だったと思いますが、スタンドは静寂し私もかたずを飲んで「判定」を待ちました。ほんとうに長く感じました。そして「H」のランプが点灯された瞬間スタンドはどっと大歓声がわき起こり、私は「高知土佐高校4番玉川 サイクルヒット! 大記録達成!」と伝えたのです。
 玉川選手はその後、慶応大学、日本石油のスラッガーとして活躍しました。
 ラジオから流れたあのころのフォークソングがリスナーにあのころの甲子園の情景をよみがえらせ、1枚のリスナーからのファックスが私に青春時代の実況放送を思い起こさせてくれました。ありがとうございました。

#写真は、若かりしころの甲子園実況席にて(一番左が佐塚アナウンサー)

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投稿者:佐塚元章 | 投稿時間:19:00 | カテゴリ:ラジオあさいちばん | 固定リンク
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