トピックスnouveau

このページでは、番組のエピソード、裏話などや、リスナーの皆さまからのお便りなどもご紹介します。

5月22日 「南極に恋する」

【お客様】
大貫 妙子(おおぬき・たえこ)さん (シンガー・ソングライター)
田邊 優貴子(たなべ・ゆきこ)さん (国立極地研究所 助教・植物生理生態学者)


図1
“南極ガールズ・トーク”(笑)盛り上がりました!
大貫妙子さん(手前右)と田邊優貴子さん(手前左)

◇南極のお話です

今年は、日本の第一次南極観測隊を乗せた観測船「宗谷」が、初めて南極へ向けて出港して、ちょうど60年になります。4月14日に現在の南極観測船「しらせ」が日本に戻ってきました。最近は、南極への観光ツアーも人気で、国際南極旅行業協会によると、年間3万6千人を超える観光客が訪れているそうです。今回は、氷の大地—南極の魅力をお届けしました。


◇さて、今回のお客様は・・・

シンガー・ソングライターの大貫妙子さんと、国立極地研究所の助教で、植物生理生態学者の田邊優貴子さんをお迎えしました。大貫妙子さんは、南極を含む世界6大陸(南極・ユーラシア・アフリカ・北アメリカ・南アメリカ・オーストラリア)すべてを訪れたことがあるそうです。一方、田邊さんのご専門は、南極・北極に生きる植物・生態の研究で、これまでに南極に6回、北極に5回滞在して調査研究を続けていらっしゃいます。お二方には、南極の興味深いお話をたくさん教えていただきました。


◇南極ってどんなところ?

田邊さんに南極の基本を教えていただきました。
・日本の約37倍の面積(約1400万平方キロメートル)。昭和基地から隣の基地までの距離は約900キロメートル。
・98パーセントが氷におおわれた大陸。氷床(ひょうしょう)の厚さは最大4000メートル近いところもある。
・南極には音も匂いもない。
・南極には温泉がある。
・昭和基地の辺りの気温、夏は0度くらい。冬はマイナス40度ほど。一昨年、ボストーク湖でマイナス90度を観測した。
・ゴミは持ち帰ること。ペンギンや鳥には5メートル以内に近づかないこと、といった南極条約がある。
・南極では風邪は引かない。風邪のウィルスが生き延びることはできない。
・南極への行き方は、南米、南アフリカ、オーストラリアなどからのルートがある。南極観測隊が昭和基地に行く際は、オーストラリアまで飛行機。
 フリーマントル港から観測船「しらせ」で南極へ。
・南極はどこの国の領土でもないので、南極への出入りに関してはパスポート不要。


◇国立極地研究所から南極の氷が届ました!

今回届いた氷は、昭和基地近くの氷山から手作業で割り取って、南極観測船「しらせ」で持ち帰ったもの。数万年前に降った雪が押し固まってできた氷だそうです。プチプチと音をたてながら太古の空気がはじけていました。この氷でウイスキーを飲んだらさぞかしおいしそうですが、残念なことに飲用は禁止されています。貴重な氷をありがとうございました。


図2 図3

◇個性的な世界の基地

南極には各国の基地が点在していて、現在は世界約20か国の基地があるそうです。大貫さんはアメリカのマクマード基地とイタリアの基地に行かれたそうです。田邊さんから、“インド基地ではカレーが食べられる”“男性隊員だけのインドとロシア基地”“スペイン基地の食卓では毎日生ハムとワインが並ぶ”“イタリアやスペイン基地は越冬せず夏期のみ”“中国基地の前にはパンダとペンギンが手をつないだ銅板がある”など、興味をそそられる話を伺いました。基地は国によってかなり個性があるようですね。


◇日本の基地と隊員の仕事

・日本の基地は、昭和、ドームふじ、みずほ(ドームふじへ行く際の中継基地)、あすか(無人)の4か所。
・観測隊は約60名(1割ほどが女性)
 ○観測系隊員(30名):オーロラ、気象や海洋の研究者。
 ○設営系隊員(30名):料理人・医者・大工・車の整備や発電機などのエンジニア・通信・ネットワークの専門家など。公募により決定される。
・日本の南極観測隊は、オゾンホールの発見やオゾン層の観測。氷の層の採取やオーロラ観測、隕石(いんせき)の研究などで成果をあげている。

田邊さんに観測隊員に向いているのはどんな人かと伺ったところ、人の心を考えて思いやることができる人、バランス感覚がある人、精神的にタフな人だとか。松尾店主もおっしゃっていましたが、大貫さんも田邊さんも決してタフなイメージではなく、かれんな方たちです。やはり好奇心の力が大きいのでしょうか。

地球が歩んできた記憶とこれから人類が歩もうとする未来が交差する南極。広大な雪原、幻想的なオーロラ、極寒の地に暮らす動物――そして、国境のない大地。興味があってもなかなか旅ができるところではありません。もし、南極に行く機会が与えられたら、みなさんならどうなさいますか?


加藤紀子の“本の帯”

加藤紀子さん

大貫さんと田邊さんのお話は楽しくて、南極という不思議な大陸に興味をかき立てられました。今回教えていただいた貴重なお話を忘れないうちに、南極関係の本を読んでみようかと思っております。
ほんの少し辺境が得意なほうではありますが、アラスカ・シシュマレフに取材に行った時もなかなか大変だったことを思い出しました。南極はさらに遠く、さらに寒く、新たな事実が解明されつつあるとはいえ、まだ謎に包まれた世界。やはり旅をするには、今より多くのことが解明されているかもしれない、もう少し先のほうがよいかもしれませんね。
その頃には、私自身年を重ねていることでしょうし、南極への優雅な旅の資金が貯まっていることを期待しています。そして、これまた過酷そうな北極では、植物が楽しめると田邊さんに教えていただきました。世の中知らないことだらけだなぁと改めて感じました。
次回も楽しいお話です。みなさま、どうぞお楽しみに。


大貫妙子さん、田邊優貴子さん、素敵なお話をありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。

では次回、6月5日(日)のお昼、0時15分にまたお会いしましょう。



5月15日 「ヨーグルトの力を味わう」

【お客様】
雛形 あきこ(ひながた・あきこ)さん (俳優)
柳田 藤寿(やなぎだ・ふじとし)さん (山梨大学教授)


図1
知られざる“ヨーグルト・パワー”を再認識しました!
雛形あきこさん(中央左)と柳田藤寿さん(中央右)

◇どんなヨーグルトがお好きですか?

5月15日は「ヨーグルトの日」だそうです。1900年代始め、世界中の人々にヨーグルトを紹介し普及させた、ロシア生まれのノーベル賞受賞の生物学者、イリヤ・メチニコフの誕生日に由来していると言われています。それからおよそ100年が経過。ヨーグルトは進化し、現在はさまざまな機能性ヨーグルトが注目を集めています。みなさんはどんなヨーグルトがお好きですか?今回は「ヨーグルトの力を味わう」と題して、ヨーグルトの魅力や乳酸菌の効用、そしておいしい食べ方などを伺いました。


◇さて、今回のお客様は・・・

ほとんど毎朝ヨーグルトを食べるという俳優の雛形あきこさんと山梨大学ワイン科学研究センター教授の柳田藤寿さんをお迎えしました。柳田さんは、ヨーグルトやワインをはじめとする、乳酸菌や酵母、発酵食品の専門家。日々、人の役に立ちそうなスーパー酵母やスーパー乳酸菌を探し続け、“微生物ハンター”と呼ばれているそうです。


◇もっと知りたいヨーグルト!

ヨーグルトの定義は「乳及び乳酸菌を原料とし、ブルガリア菌とサーモフィス菌が大量に存在し、その発酵作用で作られたもの」と世界保健機関と国際連合食糧農業機関によって定められているそうです。柳田さんにヨーグルトの基本や乳酸菌のことを教えていただきました。
・紀元前5000年頃。牛乳を運んでいて偶然できたと言う説などがある。
・中央アジアが発祥と言われているが、モンゴルやインドやロシアなど世界各国に存在する。
・ヨーグルトという言葉は、古代トルコの“乳から作った酸っぱい発酵乳”をさした「ユーグルト」が語源と言われている。
・日本では、大正時代、広島にあるメーカーが初めて発売したと言われているが、明治時代にすでにあったという説もある。
・飛鳥時代、中国からやってきた「酪(らく)」もヨーグルトとされるが、寺院だけで消費。製造方法や食し方は不明。
・ヨーグルトを作る乳酸菌は非常に小さく、1ミクロン(1ミリメートルの1,000分の1)~4ミクロンほど。
・ヨーグルトはどのタイミングに食べても良いが、継続して食べた方がよい。楽しみながらおいしく食べて欲しい。
・北欧のヨーグルトは粘りがあるものが多い。ロシアの「ケフィア」は乳酸菌と酵母が入っていて炭酸ガスを出しピリッとする。

最近は様々な菌を配合した、「機能性ヨーグルト」が話題です。また、ヨーグルトの特性についても詳しく伺いました。
・機能性ヨーグルトは、使用している菌によって性質に違いが。
 *「LG21」=ピロリ菌(胃がんの原因菌)を抑える力が強いと言われている。
 *「ガセリ菌SP株」=内蔵脂肪を減らすと言われている。
 *「OLL1073R−1」=インフルエンザや花粉症の予防に効果的と言われている。
・乳酸菌の種類は相当数ある。植物性のキムチやぬか漬けに効く菌もある。
・食べるヨーグルトと飲むヨーグルトの違いは、作り方の違いによるだけで、成分は全く同じもの。
・家畜のエサとして乳酸菌を与えると肉が柔らかくなる。(ホエー豚)
・ヨーグルトに肉を漬け込むと、タンパク質を分解するので肉が柔らかくなる。


◇ヨーグルトの力

柳田さんがお考えの一般的なヨーグルトの効用を挙げていただきました。
・腸が刺激を受けるので便秘の予防と改善。
・腸内環境を整える。年とともに減っていく善玉菌が多くなる。
・免疫力を高める。乳酸菌飲料で菌が死んでいるものもあるが、乳酸菌の細胞壁が免疫力をアップさせる。
・花粉症などのアレルギー症状の緩和。薬ではないので“治る”とは言えないが、症状が和らぐという人もいる。

雛形さんは7年くらい前に、お通じや花粉症に良いと聞いてヨーグルトを食べ始めたそうです。その結果、花粉症とお通じが改善しているようで、今ではヨーグルトを止められなくなった、とのこと。役者という職業柄、生活が不規則になりやすいですが、健康でいられるのは、毎朝食べているヨーグルトのおかげかも、とおっしゃっていました。

残念ながらヨーグルトは不老長寿の特効薬ではありませんが、腸内環境を整え、免疫力を高めたり、体質改善の手助けもしてくれるようです。今後、研究が進み、アンチエイジングにも効果のある機能性ヨーグルトもできるかもしれませんね。


加藤紀子の“本の帯”

加藤紀子さん 今回は、特に女性にとって身近な話題でしたね。私は日頃圧倒的に飲むヨーグルト派です。いろんな機能性を持つ飲むヨーグルトを試しています。食べるヨーグルトに関しては、ビフィズス菌を含むヨーグルトを食べています。
改めて考えてみると、結構ヨーグルトを摂っていることに気づきました。それに、子どもの頃に家に届けてもらっていた乳酸菌飲料。今でも冷蔵庫に常備しております。きっと私のお腹の健康は乳酸菌に支えられているのだと思います。
コンビニエンスストアやスーパーマーケットのヨーグルト売り場は充実していて楽しいですが、どんどんいろんな機能性ヨーグルトが登場してくるので迷います。菌株の名前はさすがに難しいですが、柳田さんに教えていただいたようにピロリ菌に強いとかビフィズス菌が多いなど、少し気にして見るようにしたいと思います。
それではみなさま、次回もどうぞお楽しみに!



雛形あきこさん、柳田藤寿さん、素敵なお話をありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。

では次回、5月22日(日)のお昼、0時15分にまたお会いしましょう。


5月8日 「世の中、ナナメに斬ってみる」

【お客様】
山藤 章二(やまふじ・しょうじ)さん (イラストレーター)
毒蝮 三太夫(どくまむし・さんだゆう)さん (タレント・俳優)


図1

抱腹絶倒のトークで“世の中をナナメに”斬っていただきました!
山藤章二さん(中央右)と毒蝮三太夫さん(中央左)


◇今回のテーマは「世の中をナナメに斬る」・・・!?

その時代の世相や流行を皮肉めいた表現で描く風刺画。もともとは権力に立ち向かうため、力のない民衆が、世の中をナナメに見つめ、編み出した手段と言われています。去年、風刺画をめぐり、フランスなどでテロが続きました。政府、過激な宗教組織などに対する批判や風刺に対する規制が強まっているようにも感じます。そこで今回は、世の中をナナメに斬って活躍する方々に、皮肉の効いた風刺や毒舌の意味、そしてその楽しさを語っていただきました。


◇さて、今回のお客様は・・・

数多くの風刺画を描かれてきたイラストレーターの山藤章二さんと、ラジオでの毒舌トークで知られるタレントで俳優の毒蝮三太夫さんをお迎えしました。お二方は、近いところでは、NHKのラジオ第1で放送していた「新・話の泉」でもご一緒で、そのお付き合いは50年以上とか。松尾店主も含んだお三方の縁は、故・立川談志さんによって築かれたもののようです。


◇ナナメに斬るとは?

山藤さんの風刺画や似顔絵、毒蝮さんの毒舌トーク。どちらも世の中をナナメに斬っていらっしゃるようです。そこで、お二方のナナメに斬る姿勢やルーツなどについて伺いました。
(山藤さん)
・魚や野菜をナナメに切ると、切り口が広く、きれいに見える。ナナメは日本人の美学。
・最初は本の挿絵を描いていたが、あまり人が手がけていない仕事をと考え、1970年代から世相風刺画を描き始めた。
・絵の中に自分の意見を入れているうちに、物事をナナメから見るようになっていった。
・人間には“志”と“商い”の道があり、世間が求めているのは“商い”の道。自分は双方の間を行ったりきたり。
・つっこみを入れながら情報番組をみる。情報番組はガス抜きによい。
(毒蝮さん)
・普段、自分としてはナナメというより、ぶった切っている感があるが、ラジオ番組ではナナメに斬っているとも言える。
・育った下町の環境と持って生まれた性格で、子どものころから相手に喜んでもらうための能力を培った。
・“志”と“商い”が一緒のところがあるので、毎日仕事は楽しく、悩まない。
・自分に素直でありたいと思っている。素直なことが嫌みのない毒舌に繋がっていると思う。
・人に会うこと。年配の人の言うことをよく聞くことが大事。


◇ナナメに斬る川柳

風刺に向いているといわれる川柳。毒蝮さんと松尾店主にまとめがわりの川柳を披露していただきました。

(松尾さん・1句目)
・「一億総活躍したらやかましい」
【山藤宗匠の批評】
世相を詠んでとてもよい。今は、受け入れる体制がないのに「活躍しろ」と言葉だけが踊っている。家というのは奥さんがでんと構えていると安心する、家風が保たれるという古風な考え方もある。
(宗匠からの反歌)
「動かざるもの時に尊し」

(松尾さん・2句目)
・「丁寧な審議は食えないのり弁当」(TPP交渉の過程の書類が黒塗りで、のり弁当のようにみえたから)

(毒蝮さん・1句目)
・「年寄りが三人揃ってじじい(時事)川柳」
【山藤宗匠の批評】虫(最低)。
※山藤さん主宰の句会・駄句駄句会(だくだくかい)では、句を「天(名句)・地・人」で評価するが、駄句は「虫」とされる。

(毒蝮さん・2句目)
・「おいおまえ名前呼ばずに50年」
【山藤宗匠の批評】天(名句)。
夫婦生活がうまくいっているのが見えて好きな句。

どれも世の中をナナメに斬った素敵な川柳でした。

どうしても“ナナメに斬る”という言葉は、ゆがんだ目で見たり、難解な哲学のように思われがちです。山藤さんの風刺画や毒蝮さんの毒舌はレベルが高く、近づくことは難しいでしょう。しかし、たまには普段とは違った方向から、物事を見たり、考えたりすると、素敵なアイデアがひらめいたり、新しい人間関係を築いたりすることができるかも知れませんね。


加藤紀子の“本の帯”

加藤紀子さん

今回、おふたりのお話を聴くのをとても楽しみにしておりました。思っていた通り、お話を伺って、とても小気味よかったです。情報の処理能力に長けたスーパークリエイティブな方たちは、やはりさまざまな見方を楽しんでいるのだなと改めて感じました。
今は、怒ることも簡単、納得することも簡単な世の中です。そこを“ナナメに斬る”ということは、いかにこの時代を楽しむかだということも教えてもらったように思います。家族や友人に自慢できるとても貴重な時間を過ごさせていただきました。
私も情報をうまく処理して自分のものにするための能力を磨き、いろんな視点から発言できるよう精進したいと思いました。どうやって能力を磨くかが一番難しそうですが――。
ではみなさま、次回もどうぞお楽しみに!



山藤章二さん、毒蝮三太夫さん、素敵なお話をありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。

では次回、5月15日(日)のお昼、0時15分にまたお会いしましょう。


4月17日 「おもしろツアーからニッポンを見る」


【お客様】
林家 彦いち(はやしや・ひこいち)さん (落語家)
安田 亘宏(やすだ・のぶひろ)さん (西武文理大学教授)


図1
“おもしろツアー”にまつわる爆笑トークが盛り上がりました!
林家彦いちさん(中央左)と安田亘宏さん(中央右)
彦いちさんがお持ちになっているのが「天球カメラ」です

◇行楽シーズン到来です!

大型連休が近づいてまいりました。すでに旅行の予定を立てていらっしゃる方も多いのではないでしょうか? 最近は、“弾丸”ブームで、バス、飛行機、フェリーなど、移動中の乗り物内で寝る“ゼロ泊”の旅が増えているそうです。また、「遺言ツアー」や「貧乏神ツアー」「サルの温泉見学ツアー」など、変わり種のツアーも話題になっています。一方、外国人観光客には、有名観光地だけでなく、普通の街が人気スポットになっているようです。今回は人気の旅や日帰りツアーから、今のニッポンを見てみようという趣旨でお届けしました。


◇さて、今回のお客様は・・・

旅好きで、落語協会のアウトドアクラブ、「マンタ倶楽部」隊長をお務めの落語家・林家彦いちさん。そして、西武文理大学教授の安田亘宏さんをお迎えしました。安田さんは、現在、大学で観光サービス論などを教えていらっしゃいますが、旅行会社に33年間勤務し、若い頃は添乗員もなさっていた旅のプロです。実は、彦いちさんの本名は安田さん。お二方で“安田ツアー”を催行しようというお話で盛り上がりました。


◇旅の歴史はグルメの歴史!?

まずは安田さんに旅の歴史を教えていただきました。
・人類の約300万年の歴史のほとんどは“食”を求めての旅。生きるための旅だった。
・古代の日本の旅は、相当な身分な人でも野宿で自給・自炊、貧しい食事。「万葉集」にその嘆きがうたわれている。
・文献によると、洋の東西を問わず、特権階級は早い時期からグルメ旅をしていた形跡がある。
・庶民の旅は江戸中期から。基本的には自由に旅はできなかったが、伊勢参りや善光寺詣でなどの寺社参詣と病気治療のための湯治は許されていた。
 この頃日本は“世界一の観光大国”。西洋もこの頃から庶民による聖地巡礼の旅が始まった。
彦いちさんには、落語からみる江戸時代のお伊勢参りのお話を伺いました。


◇人気のおもしろツアー

時代は変わって現代の旅の話。変わり種ツアーや趣味に特化した旅が増えているようです。特に観光地から出発する“着地型旅行”が注目され、キーワードは体験だとか。安田さんにおもしろそうなツアーをいくつか紹介していただきました。時代は変わって現代の旅の話。変わり種ツアーや趣味に特化した旅が増えているようです。特に観光地から出発する“着地型旅行”が注目され、キーワードは体験だとか。安田さんにおもしろそうなツアーをいくつか紹介していただきました。 「アニメ聖地巡礼ツアー」「大人の終活ツアー」「変身写真ツアー」「和菓子の包装体験」「手づかみシーフード体験」「握りずし体験」「ワイン・日本酒・ビールちゃんぽんツアー」「パワーショベル操縦体験ツアー」「夜の遊園地肝試しツアー」「ナイトサファリ」「ナイトダイビング」「地吹雪体験ツアー」などなど・・・

こうした変わり種のツアーが増えている背景には、旅行の成熟化、そして多くの人が自分だけの旅を極め始めたからだと安田さんに教えていただきました。彦いちさんは、変わり種ツアーやディープな旅が増えたのは、好きなものを発言・発信・共有することが堂々とできるようになったことで、幅が広がっているのではないかとおっしゃっていました。

ここで、彦いちさんご自慢の“360度撮影できる天球カメラ”を紹介していただきました。何もないスタジオで撮ってもこんなに楽しいのですから、旅先や人気のスポットで、このカメラで自撮りしたら、SNSへ発信したくなりますね。

図2 図3

◇旅から見えてくるニッポン

どこへ行ってもよく見かける外国人観光客。昨年の訪日外国人の数はおよそ2000万人(1974万人/日本政府観光局調べ)。富士山や京都や奈良の神社仏閣といった定番の観光地のほかに、例えば「地獄谷野猿公苑(長野)」「渋谷のスクランブル交差点」「朝のラッシュ時の新宿駅」など、外国人観光客は日本人が見落としている日本らしいスポットを楽しんでいるようです。日本人も“みんなが行くから行く”のではなく、自分だけの旅やおもしろツアーを楽しんでいるのはいい流れだと安田さんがおっしゃっていたことが印象的でした。今回、観光はニッポンを支える大事な産業になってきているという現実も感じました。私たちの身の回りにあるニッポンという魅力あるものを更に磨いていくことも大切なのかも知れません。


加藤紀子の“本の帯”

加藤紀子さん

旅好きの方たちのお話は、旅の苦労話や失敗談にも人柄がでて楽しいですね。しかも今回は珍しいツアーや愉快そうなツアーもたくさん伺ってうきうき!すぐにでもどこかに行きたくなりました。ひさびさにフランスにも行ってみたいです。
フランス、特にパリは観光地ですからオーソドックスな美術館巡りツアーやロマンティックなナイトツアーをはじめ、さまざまなツアーがあります。そして、安田さんがおっしゃっていましたが、4月~5月のパリはとっても素敵なのです。日が長くなり、リラの花が優しい香りとともに咲き乱れ、わくわくするのです。とはいえ、残念なことに今年もこの季節は出かけられそうもありません。
もしもスケジュールに余裕をみつけることができたら、国内のおもしろそうなツアーに参加してディープなニッポン探求の旅に出かけてみたいです。次回は、少し間があきますが楽しいお話ですよ。どうぞみなさまお楽しみに!



林家彦いちさん、安田亘宏さん、素敵なお話をありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。

来週は「日曜喫茶室」を放送します。5月1日(日)は大型連休の特集番組のため、「トーキングウィズ松尾堂」はお休み。
次回の放送は5月8日(日)の予定です。では次回、5月8日(日)のお昼、0時15分にまたお会いしましょう。



4月10日 「春、伊勢志摩を歩く」


【お客様】
小倉 久寛(おぐら・ひさひろ)さん (俳優)
美濃 松謙(みのう・まつのり)さん (伊勢市観光協会理事)


図1
“三重県人率”75%!やや控えめに、しかししっかりと“伊勢志摩自慢”を展開!
小倉久寛さん(中央左)と美濃松謙さん(中央右)

◇サミット開催に沸く春の伊勢志摩

5月26~27日、世界から主要国首脳が集う「伊勢志摩サミット」が、三重県で開催されます。サミットにともない、地元である伊勢志摩は、早くも国内外からも注目され、大変盛り上がっているようです。伊勢神宮をはじめとする伊勢志摩の観光や名物、そしてお薦めのスポットを紹介しながら、サミット開催に沸く伊勢志摩の魅力をお届けしました。


◇さて、今回のお客様は・・・

三重県・度会郡(わたらいぐん)の紀勢町(きせいちょう=現在の大紀町(たいきちょう))のご出身である俳優の小倉久寛さん。そして、三重県伊勢市のご出身で伊勢市観光協会理事の美濃松謙さんをお迎えしました。店員の加藤紀子さんも三重県(鈴鹿市)のお生まれ。同郷の方々がこれほど「松尾堂」に集まるのは珍しいことです。


◇まずは「お伊勢さん」のことを

伊勢志摩と言えばやはり伊勢神宮(=お伊勢さん)。美濃さんに「お伊勢さん」の基本を教えていただきました。
・伊勢神宮の正式名称は「神宮」。「日本書紀」によると、天照大神(あまてらすおおみのかみ)が五十鈴川のほとりに鎮座。
 これが内宮(ないくう)の始まり、500年後、食事や産業を司る豊受大御神(とようけおおみかみ)が鎮座し、外宮(げくう)となった。
 大小さまざまな社(やしろ)が、伊勢市、志摩市、鳥羽市などに点在し125社からなる。
・伊勢神宮の社殿は日本最古の神社建築様式と言われる神明造(しんめいづくり)。両国国技館の土俵の吊りもそのひとつ。
 内宮と外宮の様式は、その中でも特別で一般の神明造と区別して「唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)」と呼ぶ。
・本居宣長の随筆「玉勝間(たまかつま)」に、1705年の4月9日から50日間に362万人の人々が押し寄せたという記述がある。
 昨年2015年の参拝者は約838万人。20年に1度の「式年遷宮(しきねんせんぐう)=20年ごとに内宮・外宮と14の別宮の社殿を作り替え、
 服飾品や調度品を新しくし、神体をうつす」が行われた2013年には、約1420万人が参拝した。
・外宮、そして5キロほど離れた内宮の順に詣で、個人的な願い事はせず、日々の暮らしへの感謝をすること。

美濃さんは子どもの頃から「お伊勢さん」が遊び場だったそうです。そして小倉さんが通われた高校が伊勢にあり、3年間親元を離れて伊勢に下宿なさっていたそうです。当時の遊び場はやはり「お伊勢さん」だとか。なんとも羨ましい話ですね。


◇お薦めスポット

お二方に、伊勢神宮をはじめとする伊勢志摩のお薦めスポットを教えていただきました。
(小倉さん)
・鳥羽水族館の「セイウチパフォーマンス笑(ショー)」はセイウチのツッコミがみどころ
(美濃さん)
・毎月1日、11日、21日の朝8時頃、神馬(しんめ=神様が乗る馬)が参拝するのを見ることができる。
・毎月1日の朝は、「朔日(ついたち)参り」。参拝後、おはらい町で「朔日餅」や限定の朝がゆを食べることができるかも。
・神宮徴古(ちょうこ)館・農業館は、神宮の宝物を見ることができる。(庭がきれいだと小倉さんもお薦め)
・竜宮伝説がある松尾観音寺。
・南伊勢町のいかだでの磯釣り(クロダイが釣れる)などもお薦め。
・鳥羽の相差(おうさつ)にある神明神社の中のひとつ「石神さん」。
 海女さんの神社だが、女性の願いをひとつだけ叶えてくれるということで若い女性に人気。

加藤店員からのお薦めは、黒いタレで極太のモチモチした麺がポイントの「伊勢うどん」でした。

小倉さんが高校生の時に通っていたという店が、今も残っていることからも、伊勢志摩には変わらぬ良さを重んずる気持ちが根付いていることがわかります。変わらないからこそ伊勢神宮や和菓子、真珠など多くの本物が残っているのでしょう。これからも変わらぬ良さを売りにできる伊勢志摩でありますように。


加藤紀子の“本の帯”

加藤紀子さん

松尾店主以外は三重県の出身というとてもレアな回でした。
三重県の県民性をしっかりもった小倉さん、美濃さん、そして私の3人だったので、何だか押しが弱かったような気もいたしますが。みなさま、楽しんでいただけましたか?今回のお話を聴いて、伊勢志摩に興味を持ってくださった方が、今すぐでなくてもいいので、いずれ機会があった時に訪ねていただければ嬉しいです。って、何となく観光誘致に消極的だと思われるかも知れませんが、押しが弱いというか謙虚な三重県民の思いをどうぞ汲み取ってください。
いつか、伊勢志摩、そして三重を存分に楽しんでいただければ何よりです。次回も楽しいお話です。みなさまどうぞお楽しみに!






小倉久寛さん、美濃松謙さん、素敵なお話をありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。

では次回、4月17日(日)のお昼0時15分にまたお会いしましょう。



4月3日 「伝わる話”の極意を学ぶ」

【お客様】
高田 明(たかた・あきら)さん (実業家)
原 晋(はら・すすむ)さん (青山学院大学陸上競技部監督)

(※高田さんの「高」は「はしごだか」です)

図1
“伝わる話”の極意、異色の組み合せで大いに語り合っていただきました!
高田明さん(中央左)と原晋さん(中央右)

◇新年度の始まりは・・・

4月になりました。新年度が始まりましたね。進学や就職で新たな世界に羽ばたく人も多いと思います。新しい環境や人間関係で自分の考えを正確に表現し伝えることは難しいですよね。今回は、挫折を経験しながらも実践の中で伝わる話し方を身につけた達人たちに“伝わる話の極意”を教わりました。


◇さて、今回のお客様は・・・

実業家で、大手通信販売会社・ジャパネットたかた創業者の高田明さん。そして、正月の箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)で、青山学院大学を二連覇に導いた、陸上競技部監督の原晋さんをお迎えしました。お二方は初対面ではなく、去年、箱根を初制覇した原さんを高田さんが会社の新入社員のための講演会に招いたそうです。接点がなさそうに見えますが、ご活躍の業界や立場が違ってもお互いに尊敬し合っていらっしゃることがひしひしと伝わってきました。


◇“伝える”と“伝わる”の違い

まずはお二方に“伝える”と“伝わる”の違い、“伝わる”ということがどういうことか伺いました。
(高田さん)
・実際は伝わっていないのに、“伝えたつもり”になっていることが多いのではないか。
・本当に伝えたいのかどうかを考えること。伝えたい情熱があると、その思いの深さが(私の場合は)高い声になる。
・情熱を伝えたいというのは恋愛と同じ。言葉は具体的に話さないと伝わらない。
・準備をしても、段取りに縛られないことが大事。その時々の気持ちを大切に語った方が伝わりやすい。
・世阿弥(ぜあみ)の「一調二機三声」の考え方にならい、間の取り方を工夫している。
(原さん)
・“広報活動”にならないこと。ただ言葉を発するだけでは学生の心に響かない。
・なぜその練習をするのかなど、本質を言葉で理解させることが大切。
・学生の悪い点は先にいう。しかし、怒られたことが残らないように最後はいい点を言って終える。
・月々のテーマを決めて、目標に向かってどう準備して実践していくのか、学生に自主的に考えてもらう。
・台本を作ってミーティングに臨んでいたが、熱が伝わらないので、学生の顔をみて自分の言葉で話すようにした。

お二方は、本当に“伝わる”ように、さまざまな技法を使っていらっしゃいますね。


◇“伝わる話”のために・・・

成功を手になさったお二方にも大きな失敗や数々の挫折があったようです。どう乗り越えてこられたか教えていただきました。
(高田さん)
・失敗を失敗と考えない。失敗は教訓。次にどう生かすかを常に考える。
・友人と翻訳会社を興そうとしたが断念。そこで故郷に帰り、父親の会社に入社したからこそ、今の自分につながっている。
・顧客情報流出事件が起こった際は、辛かったが、そういう環境を作ってしまった自分を反省した。
・若い人には、人生は素晴らしいと感じて欲しい。夢を持ち続けて欲しい。
(原さん)
・陸上選手としても、サラリーマンとしても、失敗や挫折だらけの人生。
・実業団の選手として期待されるも、足のねんざを安易に考えたことで、選手生命が短くなってしまった。
 サラリーマンとして再出発するも、左遷されるなど、波瀾万丈。
・監督という立場になれたのは陸上の世界から離れ、ビジネスの世界で知恵とノウハウを得たことが大きいと思う。
・失敗はそのままにしておけば失敗だが、本気で向き合うと、そこから学ぶことで成功につながる。
・話すことはいいことだ、提案することはいいことだと、常々学生に言っている。
・新入生、新入社員の言葉に対して管理者が否定しないこと。若者はどんどん言葉を発して欲しい。

“伝わる話”の極意は、相手の立場に立って、“伝わる”言葉を選ぶこと。そして、自信と熱意をもって、言葉にしていくことがポイントでしょうか。その前に、まずは自分の話し方を客観的にみることも大事ですよね。高田さんと原さんのように大きな舞台で大勢に“伝わる”話し方をすることは難しいですが、確実に“伝わる力”を身につけ、まずは、家族や友人から発揮したいものです。


加藤紀子の“本の帯”

加藤紀子さん 今回はお二方の生徒になった気分です。原さんの教育論や指導力、そして過去の営業力。それに高田さんのプレゼン力や商談力など本当に引き込まれるというか、耳を持っていかれた感じです。発信する人間として伝わる話し方をいま一度よく考えなければと思いました。
身近なことでいうと、マネージャーや若いスタッフに自分が話したいことや表現したいことが果たしてきちんと伝わっているのかと改めて考えてみました。毎回重複してもいいから何度も話をして伝えるようにしてはいますが、伝わっているかどうかは、どうなのでしょうか? もっと伝わる話し方を習得すれば何度も同じ話をしなくてもいいとは思うのですが・・・。やはりまだまだ修行が足りませんね。
次回は、私の得意分野(!?)のお話です。みなさまどうぞお楽しみに!



高田明さん、原晋さん、素敵なお話をありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。

では次回、4月10日(日)のお昼0時15分にまたお会いしましょう。


3月20日 「桜を知る 桜を詠む」


【お客様】
水原 紫苑(みずはら・しおん)さん (歌人)
近田 文弘(こんた・ふみひろ)さん (国立科学博物館名誉研究員・植物学者)


図1
“桜”を文学と生物の視点からあらためて学びました!
水原紫苑さん(中央左)と近田文弘さん(中央右)


◇桜の季節が巡ってきました!

古くから日本人が特別な思いを寄せてきた桜。今年も桜の季節がやってきましたね。今年は、平年より早い開花となるところが多いようです。満開の桜、散る桜に人生を重ね合わせたりするのは日本人独特の感性と言われています。今回は「桜を知る 桜を詠む」と題して、日本人が桜を愛でる文化や植物としての桜の生き方など、桜・桜・桜づくしでお届けしました。


◇さて、今回のお客様は・・・

歌人の水原紫苑さんと国立科学博物館名誉研究員で植物学者の近田文弘さんをお迎えしました。とても素敵な桜の着物でおいでくださった水原さんは、もともと桜にはあまり興味がなかったとか。短歌を始めてから膨大な数の桜の歌に出会い、桜に興味をもつようになり、桜好きになってからは「さくら」という名前の犬も飼っていらっしゃいます。


◇桜 あれやこれや

近田さんに桜の基礎知識を教えていただきました。
・日本の桜の先祖は、ヒマラヤのふもとに咲く「ヒマラヤザクラ」と考えられている。
・桜には野生種(自然界でできたもの)と園芸品種(人間が作ったもの)がある。
・江戸時代にはすでに園芸品種があった。日本の桜の園芸品種の種類は世界一。特に大島桜は400種もある。
・日本の桜の7~8割がソメイヨシノ。
・早咲きの河津桜、熱海桜、掛川桜、大島桜などが人気。静岡県には雑種が多い。
・桜の寿命は短命。ソメイヨシノは60年と言われている。適切な管理をすれば300年以上生きる。
・桜は10℃以上の分だけ成長する。(11℃だと1℃光合成をする)10℃以下は動かない。
 暖かい日が数日続くと一気に成長し花開く。(3月1日から毎日の最高気温をたして、500℃になると開花するという法則もあるとか)
・庭に桜の木を植えると家が傾くというのは、根がはって家を持ち上げることもあることから。

水原さんには、桜を詠んだ歌について伺いました。
・古今和歌集の時代(905年)に、桜は美しいとする文化がつくられた。
・新古今和歌集の時代、桜が詠みつくされ、恋の予兆、女性の象徴といったイメージの桜を詠む歌が増えた。
 (近田さんによると和歌に詠まれた桜はヤマザクラや八重桜だと考えられるそう)
・昔の文化人は桜よりも梅を好んだ。万葉集で最も多く詠まれた花は萩で141首、次が梅で118首、桜は8位で42首。
・現代短歌の世界でも桜を詠むことは多く、特に生活の中にある桜が多い。


◇お薦めのお花見スポット

そろそろお花見の計画を立てている方もいらっしゃるのではないでしょうか。水原さん、近田さんともに一番のお薦めお花見スポットは、奈良県・吉野山だそうです。ほかに水原さんに、山梨県・実相寺の神代桜、福島県・三春の滝桜などを挙げていただきました。近田さんは、奈良県・宇陀市の樹齢300年とも言われるしだれ桜の巨木=又兵衛桜がお薦めとのことでした。

足をのばして桜の名所で鑑賞するもよし、近所の公園や散歩道でみつけた1本の桜を愛でるのもよし。家族でぽかぽか陽気の中、桜の木の下でお弁当を楽しむのも、仲間とライトアップの桜を楽しむのもよし。いろいろな楽しみ方ができます。今年は、自分だけの桜を探してみるのもいいかも知れませんね。水原さんが、桜はたくましいエネルギーをもっているので好きだとおっしゃっていたことが印象に残りました。時代にかかわらず、みんなが愛する花であり、多くの人が開花を心待ちにしている不思議な植物ですね。



加藤紀子の“本の帯”

加藤紀子さん

桜、短歌ともに、とても風流なお話でしたね。ラッキーなことに私は、ロケでよく通った山形県・米沢の桜をはじめ、全国各地のさまざまな桜を見る機会が多いと思います。でも最近、意外なことに、東京で十分なほど桜を楽しめることに気づきました。公園や神社だけでなく、学校、川沿い、街路、ご近所のおうちの庭にも桜の木がある!ということで、ここ数年は、散歩をしながら楽しんだり、休みの日に気合いを入れてお弁当を作り、主人と公園へ出かけたりすることもあります。
桜は、10℃以上の分だけ成長するというお話や桜の500℃の法則など、誰かにうんちくとして語りたくなります。今年もたくさんの桜を楽しむことができますように。みなさまも! 次回もどうぞお楽しみに。




水原紫苑さん、近田文弘さん、素敵なお話をありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。

次回からはいよいよ4月ですね!4月3日(日)のお昼0時15分にまたお会いしましょう。


3月13日 「食と運動を考えよう!」

(※2016年2月7日に放送されたものをアンコール編成でお届けします)


【お客様】
舞の海 秀平(まいのうみ・しゅうへい)さん (NHK大相撲解説者)
森 拓郎(もり・たくろう)さん (ボディーワーカー)


図1
健康的な体を作るための“食と運動”の話、盛り上がりました!
舞の海秀平さん(中央右)と森拓郎さん(中央左)

皆さま、いかがお過ごしでしょうか?例によって、気がつけばもう3月。まだまだ寒い地方もありますが、少しずつ寒さがゆるんでいるという地域もあるのではないでしょうか。お聴きの皆さまからご好評をいただいた回を、随時、アンコール放送でお届けしておりますが、今回は先月2月に放送しました、「食と運動を考えよう!」の回をお聴きいただきます。
先週は“ご当地ずし”のお話、来週は“桜”のお話と、お寿司やらお花見やらで、お酒も進む時期だからこそ(笑)、“食と運動”について考える回をアンコール放送で。季節の変わり目でもありますし、ぜひ健康についても、あらためて気にかけていただければと思います。今回も前置きは短めで・・・では前回、2月8日に掲載した記事を再度、ご紹介致します。


◇より健康的な体づくりを!

食事・運動・睡眠など、健康を意識し気をつかっているという方は多いと思います。その一方で、メタボ=メタボリックシンドロームをはじめとする生活習慣病が深刻な問題になっているようです。冬はどうしても寒さで運動不足になり、おいしいものもたくさんあるので、お酒の量が増える機会も多いですね。そこで今回は、食習慣や運動について考えてみようという趣向でお届けしました。体型をコントロールし、健康的な体づくりを目指すためのヒントをたくさん伺いました。


◇さて、今回のお客様は・・・

現役時代、“平成の牛若丸”や“技のデパート”と称され、巨漢たちを相手に小結までのぼりつめた舞の海秀平さん。現在はNHK大相撲解説者、そしてスポーツキャスターとしてご活躍です。もうお一方は、ボディーワーカーの森拓郎さんをお迎えしました。森さんは、トレーニング、ヨガ、整体などで、体の正しい姿勢や正しい動かし方の指導に栄養学を取り入れ、健康的に理想の体をつくるための食事指導を行っていらっしゃいます。食事指導というと、やはり、酒と食事の関係に興味がある方が多いのではないでしょうか?お酒好きの舞の海さん、松尾店主、加藤店員もそこは特に詳しく聞きたかったようです!


◇運動と食生活を見直す!

森さんから「運動だけで痩せようとすることは大変に非効率的だ」と意外なことを伺いました。運動をしなくても健康な体づくりが可能だなんて、運動嫌いな人にとって朗報ですね。そのヒントやコツを教えていただきました。
・痩せるための我慢や忍耐は必要ない。体重を落とす努力ではなく、代謝をあげる努力が必要。
・代謝アップには、卵・赤身の肉や魚・海藻・キノコ類・緑黄色野菜・アーモンド・くるみ・ごまなどがお薦め。
・タンパク質は、代謝アップに必要なだけでなく、ホルモン・内蔵・筋肉・爪・髪・皮膚などにもなる。
・かむことが大事。唾液がホルモンを作る。唾液は食べ過ぎも防ぐことができる。
・ラーメンなら、トッピングなどの全部のせ(野菜や卵、チャーシューなど)がよい。麺を食べる前に具を先に食べる。
・便秘には根菜や海藻。動物性の脂やオリーブオイルは腸内の便を柔らかく出やすくしてくれるが、とり過ぎはダメ。
・野菜は、量をとりたいなら温野菜。栄養価が高いのは生野菜。
・アルコールは摂取量を超えると下痢などになってしまうので気をつける。
・これは太ると思って食べるとよくない。食べ物はおいしく食べて、ほかでバランスをとることが大事。
・運動をとり入れるよりも、体の使い方を変えると、歩き方が変わり、活動量が変わり、スタイルも変わると思う。


◇健康のために心がけよう!

40代からの理想の食習慣で大切なことも森さんに教えていただきました。
・年齢を重ねるとともに高タンパクな食事を意識する。
・糖質はエネルギーにしかならない。余ると脂肪になる運命なので、なるべくおさえた方がよい。
・スイーツは、もったいないからと惰性で食べてはいけない。よく吟味して食べた方がよい。
・安易に糖質を抜くと痩せるが、エネルギーが足りないのでやつれる。
・蒸留酒(焼酎・ウイスキーなど)は、糖質はゼロ。ただし、飲み過ぎは肝臓の代謝を超えるので脂肪になりやすい。
・酒はエネルギーにしかならない。酒の量に応じて糖と脂の摂取を減らす必要がある。
・はやっているダイエット方法などにとびついたり、すぐに取り入れたりしてはダメ。自分に合うかどうかが重要。
・一品ものや丼の食べ過ぎをやめる。丼を定食に変えたり、卵や納豆を足すなどして楽しみながら食べる。
・可能ならば、外出を多くし、タクシー、エレベーター、エスカレーターをできるだけ使わないように心がける。
・歩数計や携帯電話などで歩数や活動量を把握することも重要。

なお、体調に不安がある方は、まずはお医者様のご意見を伺ってから行うようにしてください。
日常生活の中で行動を意識するだけでも代謝を上げることができるそうなので、早速実践したいですね。そして、お腹が空くと、なんでもいいから口に放り込む癖、いわゆる“食べ癖”にも注意したいところです。舞の海さんもおっしゃっていましたが、食事や運動は、バランスよく、ストレスなく楽しんでやってみることが一番大切で、それによって、一番よい結果が望めるかも知れませんね。



加藤紀子の“本の帯”

加藤紀子さん

食習慣や運動のことを考えるいい機会になりました。お酒を飲むので、ここ10年以上、炭水化物は1日1回だけにしておりました。そして、ナッツ類やチーズをつまみにしたり・・・知らず知らずのうちにやっていたことは間違ってはいなかったと確信できて嬉しいです。
私は、週1回の運動をすることでなんとなく体調がいいので(残念なことに決して痩せることはありませんが)、これは続けていくつもりです。森さんのお話を伺って、なんでもむやみに信じたり、うのみにしたりすることなく、自分に合うものを上手に探っていくことが大切なのだと改めて感じました。舞の海さん、お互いがんばりましょう!年齢とともに体調管理は大事ですからね。
みなさまもご自愛ください。次回も楽しいお話のようです。どうぞお楽しみに!




舞の海秀平さん、森拓郎さん、素敵なお話をありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。

では次回、3月20日(日)のお昼0時15分にまたお会いしましょう。


3月6日 「全国のご当地ずしを味わう」


【お客様】
辺見 えみり(へんみ・えみり)さん (タレント)
日比野 光敏(ひびの・てるとし)さん (京都府立大学 京都和食文化研究センター特任教授)


図1
全国の“ご当地ずし”の楽しく、奥深い話を伺いました!
辺見えみりさん(中央左)と日比野光敏さん(中央右)


◇日本のすしの歴史は1200年!

すしというと、多くの方は握りずしを思い浮かべるのではないでしょうか? 日本のすしの歴史はなんと1200年!およそ200年前に江戸で握りずしが誕生。その前から、滋賀県のフナずしをはじめとするご当地ずしが、正月や祭りのごちそうとして作られてきたといいます。今回は、米と地元の食材が結びついた郷土のすしの奥深い世界をお届けしました。


◇さて、今回のお客様は・・・

サバずしをはじめご当地ずしが好きというタレントの辺見えみりさんと、京都府立大学 京都和食文化研究センター特任教授で“すし博士”の日比野光敏さんをお迎えしました。日比野さんは全国300か所以上のご当地ずしを食べ歩き、東南アジアでの調査も行っていらっしゃいます。


◇家庭で楽しむ!

辺見さんは、アボカドを入れるちらしずしを作ったり、お友達が来ると手巻きずしでもてなしたりと、家ですしを作る機会も多いそうです。お母様が京都の方ということもあり、甘みが強い酢を使うそうです。地域によってすしに使う酢にも特徴があるのですね。そこで、家庭で楽しむすしのことを日比野さんに教えていただきました。
・関東は赤酢、関西は米酢を使うことが多い。味付けは、関東は辛め、関西は甘め、中部は塩辛さも甘みも強い、“くどい”味が好み。
・ちらしずしの誕生はおよそ200年前。手巻きずしは1970年代と比較的新しい。
・大阪の箱ずしを押さないように作ったのがちらしずし。
・すしの改良の歴史は手抜きの連続。室町時代の酸っぱさは発酵からだったが、江戸初期には酢を使って酸味をつけるようになった。
 江戸時代末期の1820年頃、江戸前握りが注目され全国区になるなど3度の革命期があった。

“すし博士”の日比野さんにご持参いただいた、お手製の「箱ずし」は、おいしいだけでなく、本当にきれいで盛り付けも見事でした。スタッフもご相伴に預かりおいしくいいただきました。どうもごちそうさまでした。


図2

日比野さんお手製(!)の、モロコ(コイ科の小魚)を使った「箱ずし」。美味しくいただきました!



◇ご当地ずしをめぐる

日比野さんにご当地ずしの地域性なども伺いました。
・すしは、なれずしのような発酵させたものが原型。中国から日本に伝来したと言われている。
・古文書に登場するすしという文字は「鮓」「鮨」。
・郷土のずしは“西高東低”といわれている。西日本は魚を生で食べる文化が発達し、すし文化も盛んになった。
・西日本のご当地ずしの代表的な具はサバ。北陸はブリ、東日本の日本海側はサケ。
・ブリのすし(富山県)、太巻きずし・祭りずし(千葉県)、朴葉(ほおば)ずし(長野・岐阜県)、かぶらずし(石川県)、笹ずし(新潟県)、アユずし(岐阜県)、サンマずし・手こねずし(三重県)、めはりずし(和歌山)、フナずし(滋賀県)、柿の葉ずし(奈良県)、箱ずし・棒ずし・蒸しずし・バッテラ(大阪府)、サバずし・手まりずし(京都府)、角(かく)ずし(島根県)田舎ずし・こけらずし(高知県)、ボウゼの姿ずし(徳島県)、須古(すこ)ずし(佐賀県)、大村ずし(長崎県)、酒ずし(鹿児島県)・・・などなど。
それぞれ、好みのすしの話で盛りあがりました。

江戸時代にはあまり好まれず、トロは捨てられていたといわれるマグロ。いまでは、すしで一番人気のようですが。このことからもわかるように常識や好みなどは、時代でも変わってきているようです。現在、絶対にあわないと思われているものでも、そのうち手巻きずしで登場するかも知れないと、日比野さんがおっしゃっていたことも印象に残りました。
日本各地に伝わる郷土ずしは、悲しいことに作り手が少なくなってきているようですね。一度途切れてしまうと後世に残せなくなるので、ぜひ地元の食文化に興味をもちたいものです。



加藤紀子の“本の帯”

加藤紀子さん えみりさん、日比野さん、松尾店主の“おすし好き好き熱量”がすごかったですね。私は、若干不得手なものもあり、好き好き熱量はみなさんよりも少しだけ低いと思います。
とはいえ、主人はおすしが大好物なので、誕生日におすし屋さんへ出かけることも多いです。家庭で楽しむちらしずしや箱ずしもいいものですね。日比野さんにお持ちいただいた箱ずしの盛り付けを参考に、えみりさんお薦めの牛乳パックを使った箱ずしに挑戦してみようかと!
そして、もうすぐお花見の季節。桜をイメージしたオリジナルのちらしずしを考案するのも楽しそうですよね。お弁当箱にきれいに詰めて、お花見にうきうきと出かけたいです。
今回は、芸能界での一番の親友であるえみりさんが来てくださいました。一緒にスタジオにいることが不思議な感じではありましたが、楽しかったです。ではみなさま、次回もどうぞお楽しみに!



辺見えみりさん、日比野光敏さん、素敵なお話をありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。

では次回、3月13日(日)のお昼0時15分にまたお会いしましょう。


2月21日 「スナックは人生の学びや」

(※2015年11月22日に放送されたものをアンコール編成でお届けします)


【お客様】
大宮 エリー(おおみや・えりー)さん (作家・演出家)
玉ちゃん(たまちゃん) (全日本スナック連盟会長・漫才師)


図1
スナックで撮る記念写真風に・・・(笑)
大宮エリーさん(中央右)と玉ちゃん(中央左)


皆さま、いかがお過ごしでしょうか?節分も過ぎ、バレンタインデーも過ぎて、2月もはやあと数日となりました。(例年より1日長いけれど・・・)お聴きの皆さまからご好評をいただいた回を、随時、アンコール放送でお届けしておりますが、今回は去年11月に放送しました、「スナックは人生の学びや」の回をお聴きいただきます。
お昼の番組でありながら、なかなかディープ(?)なテーマ、アダルトな雰囲気のお客様にベタな選曲(笑)と、話題になった回でもありました。“居酒屋トーク”には少し早いかも知れませんが、お酒の好きな方も、あまり飲めないという方も、ぜひスナックにいる気分でお楽しみいただければ幸いです。今回は前置きも短めで・・・(笑)では前回、11月23日に掲載した記事を再度、ご紹介致します。


◇スナックに学ぶ

バー・パブ・居酒屋・・・お酒を楽しむ店はいろいろありますが、一般に“カウンター越しにママが接客する”スナックは、日本独自のスタイルだそうです。全国津々浦々にあるスナックの数はコンビニエンスストアをしのぐ10万軒以上。そして、今、スナックの検索サイトも人気のようです。スナックは、人生経験豊富なママや居合わせた年齢・業種を超えたお客とのつき合い方など人生を学ぶ術が詰まっています。そこで今回は「スナックは人生の学びや」と題して、大人の社交場として見直されているスナックの魅力についてたっぷり伺いました。


◇さて、今回のお客様は・・・

作家で演出家の大宮エリーさん、全日本スナック連盟会長で、浅草キッドの玉ちゃんこと玉袋筋太郎さんをお迎えしました。大宮さんは、多彩なゲストを迎えるインターネット上のトーク番組「スナックエリー」のママ。玉ちゃんは、東京・お台場にあるライブハウスで、定期的に「スナック玉ちゃん」というイベントを開催なさっています。


◇スナックってどんなところ?

全日本スナック連盟会長の玉ちゃんにスナックの定義を教えていただきました。
・スナックの名称は英語のスナックバー(軽食を出す店)から。
・1964年、東京五輪の年に誕生した。
・明確な定義はなく、ママがスナックと言えばスナック。お客がスナックと思えばスナックになる。
・接客スタイルはカウンター越し。アルバイトレディが隣に座ることもある。
・ツールとしてはカラオケがある。昔はギターで弾き語りをする人もいた。
・高度成長期のお父さんを癒す場となり、女性(ママ)の社会進出に貢献することになった。


◇いいスナックを見極めるコツと心得

続いて、玉ちゃんにいいスナックを見極めるコツも教えていただきました。
・自分の鼻で情報収集(ハーナビ)する。プロファイリングする。
・ダクト(換気扇)から漂う匂いと聞こえる声を見極める。
・カレンダーの裏に書かれたアルバイト募集の張り紙の時給なども参照。飲み物などの値段を割り出すことができる。
・いい店の目印は、店名が漢字一字。看板は紫色。入口に会員制と記してあるのもポイント高い。
・初心者の心得として、人の歌を聞いて拍手するだけで常連のお客とも仲良くなれる。
・カラオケの選曲に迷ったらリモコンの履歴を見る。
・料金は最初に確認しておくと安心(例:ふたりで入店して1人単価4,000円など)。
・ビールは割高なので、ハウスボトルの焼酎かウイスキーの水割りがお薦め。


◇エリーママ!

大宮さんは、白あえなど酒のつまみになるものを手早く作るのが得意だとか。また、場を盛り上げるのがお好きなこともあり、スナックでママにスカウトされたことがあるそうです。インターネット上の番組「スナックエリー」だけではなく、実店舗「スナックエリー」の開店を心待ちにしております。


◇スナックのこれから

コミュニケーションの場として見直されているスナック。お二方にスナックのこれからについて伺いました。
(大宮さん)
 ・若いママやマスターに期待したい。
 ・二足のわらじの人が経営するのもおもしろい(昼間は職人で夜はスナックの経営など)。
 ・お店を構えなくてもいろんなところがスナックになる(新幹線の席もスナックになる)。
(玉ちゃん)
 ・日本発祥のスナックはクールジャパン。東京五輪に向けて外国人観光客のおもてなしの場にしたい。
 ・スナックはどこでもスナック。花見も臨時スナックと言える。
 ・これからもスナック文化を伝えていきたい。

中高年の世界というイメージが強いスナックですが、若い人や女性にも人気が高まってきた理由がわかったような気がします。低価格や接客上手なママも魅力ですが、お客同士で仲良しになったり、みんなで楽しめるなんて、まさに利害関係のない大人の社交場と言えるかも知れませんね。



加藤紀子の“本の帯”

加藤紀子さん

友人から近頃スナックが熱いと聞いておりました。勝手なイメージで申し訳ないのですが、スナックというと上司をはじめとする年上のおじさまたちに連れて行ってもらうところと思っていたこともあり、なかなか行く機会がありませんでした。
今回、「スナックはテーマパークのようだ」というお話を伺い、とても興味がわいてきました。ぜひ近いうちに行ってみたいのですが、何を飲めばいいのでしょうか?スナックというとワインではないような気がするし、酎ハイでもなければバーボンでもない。玉ちゃんから、ビールは高いからお薦めではないと伺ったので、やはりウイスキーの水割りなのでしょうか、などと悩んでしまい・・・
考え過ぎですよね。御託を並べるのは止めて、地方のロケに行った際に怪しげな、ではなく、おもしろそうなスナックをみつけて、デビューしてみます。
みなさま、次回もどうぞお楽しみに。



大宮エリーさん、玉ちゃん、素敵なお話をありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。

来週2月28日は、「日曜喫茶室」を放送します。
では次回、3月6日(日)のお昼0時15分にまたお会いしましょう。


2月14日 「もっと知りたい天気の世界」

【お客様】
ヒロミさん(タレント)
古川 武彦(ふるかわ・たけひこ)さん (理学博士・元 気象庁予報課長)


図1
身近な“天気”について知っているようで知らないお話をたくさん伺いました!
ヒロミさん(中央右)と古川武彦さん(中央左)

◇天気のお話です!

まだ寒い日もありますが、立春も過ぎ、少しずつ春の足音を感じるようになりましたね。毎朝、通勤や通学前にテレビやインターネットなどでその日の天気予報をチェックする方は多いと思います。予報を聞いて、洋服を選び、傘をバッグに入れるかどうか決めることも多いのではないでしょうか。今回は、私たちの生活とは切っても切れない天気について興味深い話をお届けしました。


◇さて、今回のお客様は・・・

タレントのヒロミさんと、理学博士で、元気象庁予報課長の古川武彦さんをお迎えしました。ヒロミさんは、趣味人として知られ、マリンスポーツ、スノーボード、登山、スカイダイビング、トライアスロンなど、さまざまな分野にチャレンジなさっています。アウトドア派の立場から天気を語っていただきました。古川さんは、気象ひと筋40年以上!気象庁予報課長や札幌管区気象台長などを歴任され、1994年から実施されている気象予報士試験にも尽力されました。


◇天気予報のしくみ

古川さんに、天気予報の歴史やしくみについてわかりやすく教えていただきました。
・1875年、気象庁の前身である東京気象台が気象業務開始。
・1924年(大正13年)初めて天気図を新聞に掲載。1925年にラジオ、1953年にテレビによる天気予報開始。
 (ヒロミさんは、昔は交番に天気予報が掲示されていたことをご存知でした。1941年くらいまで東京などで実施)
・1959年に最新鋭の電子計算機が輸入され、数値での予報を開始。
・1964年には富士山に気象レーダーを設置。
・その後、「アメダス(=無人の地域気象観測システム)」が整備され、気象衛星「ひまわり」が打ち上げられた。
・気圧の単位は、かつてはミリバール。1992年からは、国際単位のヘクトパスカルが使用されるようになった。
 (1ミリバール=1ヘクトパスカル)パスカルは「パスカルの原理」の哲学者・パスカルにちなんで。
・天気予報の計算や分析はスーパーコンピューターで行う。データなので当たる確率は80パーセント以上といわれている。
・最近ではテレビなどでの天気予報の業務は民間に任せ、気象庁は観測や分析を続け、民間へのデータ提供のほか、防災情報に関することを担っている。
・日本の気象庁は世界でもまれな機関。ほかの多くの国では天気の予報に特化しているが、日本では、例えば航空機の安全な運航に必要な航空気象など、
 陸・海・空に関係するさまざまなこと、地震・火山に関することも気象庁が担当している。


◇もっと知りたい天気のこと

ヒロミさんに答えていただいたクイズをはじめ、天気予報の用語なども古川さんに教えていただきました。
・天気予報でよく耳にする「時々雨」と「一時雨」。雨の降る時間が長いのは「時々雨」。断続的に雨が降り、降っている時間が予報期間の1/2未満の場合に使われる。
 「一時雨」は、連続的に雨が降り、降っている時間が予報期間の1/4未満の場合。
・人為的に雨を降らすことは可能。(空気中のちりやゴミ(微粒子)など水滴を集めやすいもので水蒸気の量を増やす)
・雨の量は、“ししおどし”のような構造の雨量計で計る。計測の最小単位は0.5mm。
・日本の平均年間降水量は、地域によってまちまちだが、1年間でおよそ1500mm。
・国際的に直近30年間にデータ上起こっていないことを“異常気象”という。
・より伝わりやすいよう、気象庁は特別警報(大災害が起こる恐れがあるときに、住民に最大限の警戒を呼びかけるもの)を出し、「これまでに経験したことがない」という言葉を使う。
・石油の過剰使用などによって二酸化炭素が増えて世界的に気候変動が起こっているといわれている。
・地球の温暖化が大気に含まれる水蒸気量を増加させ、気象をより激しいものにしていることは間違いない。

天候に左右されるアウトドアのスポーツや遊びがお好きなヒロミさん。外にいる時間が長いと、雲・風・音にも敏感になるのでしょうね。「絶対に天気のことをなめない!」「特に海と山の気圧には気をつける!」「雷は怖いので、ゴルフ中でもすぐにやめる!」とおっしゃっていたことがとても印象的でした。

春の天気は、穏やかなイメージがありますが、実は激しい一面もあるそうです。“春の嵐”というように突然天気が大荒れになることもあります。これから暖かくなると、スポーツやレジャーなどの機会も増えますね。出かける前には、天気予報をチェックして、できるだけリスクも確認したいものです。備えあれば憂いなしですから!


加藤紀子の“本の帯”

加藤紀子さん

今回の天気のお話、靴やげたを投げることから始まり、壮大な地球規模のお話まで、とても興味深かったです。私自身は、ロケに行く際、特に大変なところ(秘境や山など)に行く場合には、洋服や持ち物の心配があるので天気予報にとてもお世話になっています。あとは、畑=「カトノリ農園」のための天気予報も大事です。これから春に向けては、種まきの時期ですから、より一層お世話になると思います。
また、数年前に温暖化をテーマにしたテレビ番組のロケにでかけたことがありますが、当時より更に温暖化(寒冷化説もあるそうですね)に危機感を覚えるようになりました。今後は、今日・明日の天気だけでなく、長期の予報やさまざまな気象庁の発表にも気をつけていきたいところです。そして、雲の種類や動きなどはまだまだわかりませんが、「明日は晴れるのかな~」と、空を見上げる大事さも教わったように思います。次回もどうぞお楽しみに。




ヒロミさん、古川武彦さん、素敵なお話をありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。

では次回、2月21日(日)のお昼0時15分にまたお会いしましょう。


2月7日 「食と運動を考えよう!」

【お客様】
舞の海 秀平(まいのうみ・しゅうへい)さん (NHK大相撲解説者)
森 拓郎(もり・たくろう)さん (ボディーワーカー)


図1
健康的な体を作るための“食と運動”の話、盛り上がりました!
舞の海秀平さん(中央右)と森拓郎さん(中央左)

◇より健康的な体づくりを!

食事・運動・睡眠など、健康を意識し気をつかっているという方は多いと思います。その一方で、メタボ=メタボリックシンドロームをはじめとする生活習慣病が深刻な問題になっているようです。冬はどうしても寒さで運動不足になり、おいしいものもたくさんあるので、お酒の量が増える機会も多いですね。そこで今回は、食習慣や運動について考えてみようという趣向でお届けしました。体型をコントロールし、健康的な体づくりを目指すためのヒントをたくさん伺いました。


◇さて、今回のお客様は・・・

現役時代、“平成の牛若丸”や“技のデパート”と称され、巨漢たちを相手に小結までのぼりつめた舞の海秀平さん。現在はNHK大相撲解説者、そしてスポーツキャスターとしてご活躍です。もうお一方は、ボディーワーカーの森拓郎さんをお迎えしました。森さんは、トレーニング、ヨガ、整体などで、体の正しい姿勢や正しい動かし方の指導に栄養学を取り入れ、健康的に理想の体をつくるための食事指導を行っていらっしゃいます。食事指導というと、やはり、酒と食事の関係に興味がある方が多いのではないでしょうか?お酒好きの舞の海さん、松尾店主、加藤店員もそこは特に詳しく聞きたかったようです!


◇運動と食生活を見直す!

森さんから「運動だけで痩せようとすることは大変に非効率的だ」と意外なことを伺いました。運動をしなくても健康な体づくりが可能だなんて、運動嫌いな人にとって朗報ですね。そのヒントやコツを教えていただきました。
・痩せるための我慢や忍耐は必要ない。体重を落とす努力ではなく、代謝をあげる努力が必要。
・代謝アップには、卵・赤身の肉や魚・海藻・キノコ類・緑黄色野菜・アーモンド・くるみ・ごまなどがお薦め。
・タンパク質は、代謝アップに必要なだけでなく、ホルモン・内蔵・筋肉・爪・髪・皮膚などにもなる。
・かむことが大事。唾液がホルモンを作る。唾液は食べ過ぎも防ぐことができる。
・ラーメンなら、トッピングなどの全部のせ(野菜や卵、チャーシューなど)がよい。麺を食べる前に具を先に食べる。
・便秘には根菜や海藻。動物性の脂やオリーブオイルは腸内の便を柔らかく出やすくしてくれるが、とり過ぎはダメ。
・野菜は、量をとりたいなら温野菜。栄養価が高いのは生野菜。
・アルコールは摂取量を超えると下痢などになってしまうので気をつける。
・これは太ると思って食べるとよくない。食べ物はおいしく食べて、ほかでバランスをとることが大事。
・運動をとり入れるよりも、体の使い方を変えると、歩き方が変わり、活動量が変わり、スタイルも変わると思う。


◇健康のために心がけよう!

40代からの理想の食習慣で大切なことも森さんに教えていただきました。
・年齢を重ねるとともに高タンパクな食事を意識する。
・糖質はエネルギーにしかならない。余ると脂肪になる運命なので、なるべくおさえた方がよい。
・スイーツは、もったいないからと惰性で食べてはいけない。よく吟味して食べた方がよい。
・安易に糖質を抜くと痩せるが、エネルギーが足りないのでやつれる。
・蒸留酒(焼酎・ウイスキーなど)は、糖質はゼロ。ただし、飲み過ぎは肝臓の代謝を超えるので脂肪になりやすい。
・酒はエネルギーにしかならない。酒の量に応じて糖と脂の摂取を減らす必要がある。
・はやっているダイエット方法などにとびついたり、すぐに取り入れたりしてはダメ。自分に合うかどうかが重要。
・一品ものや丼の食べ過ぎをやめる。丼を定食に変えたり、卵や納豆を足すなどして楽しみながら食べる。
・可能ならば、外出を多くし、タクシー、エレベーター、エスカレーターをできるだけ使わないように心がける。
・歩数計や携帯電話などで歩数や活動量を把握することも重要。

なお、体調に不安がある方は、まずはお医者様のご意見を伺ってから行うようにしてください。
日常生活の中で行動を意識するだけでも代謝を上げることができるそうなので、早速実践したいですね。そして、お腹が空くと、なんでもいいから口に放り込む癖、いわゆる“食べ癖”にも注意したいところです。舞の海さんもおっしゃっていましたが、食事や運動は、バランスよく、ストレスなく楽しんでやってみることが一番大切で、それによって、一番よい結果が望めるかも知れませんね。



加藤紀子の“本の帯”

加藤紀子さん

食習慣や運動のことを考えるいい機会になりました。お酒を飲むので、ここ10年以上、炭水化物は1日1回だけにしておりました。そして、ナッツ類やチーズをつまみにしたり・・・知らず知らずのうちにやっていたことは間違ってはいなかったと確信できて嬉しいです。
私は、週1回の運動をすることでなんとなく体調がいいので(残念なことに決して痩せることはありませんが)、これは続けていくつもりです。森さんのお話を伺って、なんでもむやみに信じたり、うのみにしたりすることなく、自分に合うものを上手に探っていくことが大切なのだと改めて感じました。舞の海さん、お互いがんばりましょう!年齢とともに体調管理は大事ですからね。
みなさまもご自愛ください。次回も楽しいお話のようです。どうぞお楽しみに!




舞の海秀平さん、森拓郎さん、素敵なお話をありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。

では次回、2月14日(日)のお昼0時15分にまたお会いしましょう。


※過去3ヶ月分を掲載しています。
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